主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
07 * 2017/08 * 09
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
01/28
PASK通信 - 細幅鍵盤普及の進展状況
2009年にスタインビューラー社の7/8鍵盤を購入され、現在は『PASK』という細幅鍵盤の普及に努める世界規模のグループの主要メンバーでもあるロンダ・ボイルさんより、細幅鍵盤に関する最新情報が届いたのでお知らせします

昨年(2013年)の7月に、キャロル・レオーネ博士(テキサス州ダラスにある南メソジスト大学の鍵盤学科の教授およびピアノの準教授)が、クィーンズランドのトゥウンバで開催された、オーストラレーシア・ピアノ教育学会議(APPCA)での講演リサイタルを行うためにオーストラリアを訪れたそうです。
レオーネ博士は、『Powerful, pain-free performance with narrower keys(細い鍵盤による、強力で、痛みの無い演奏)』という表題でプレゼンテーションをされ、15/16鍵盤のカワイのGM-12モデルで演奏されたそうです。

カワイが細幅鍵盤ピアノの特注受付を再開したことを“The Kawai initiative(カワイ・イニシアティブ)”と銘打って、大手メーカーによる重要な第一歩であると評されていました。
カワイの細幅鍵盤ピアノ(今のところ15/16鍵盤のみのようですが)を日本以外の国で注文する場合、エリカ・ブッカーさん(昨年、ご自身のピアノ教室に導入するため、15/16鍵盤のカワイのGM-12グランドを購入)を通して手配する必要があるようなのですが、本家の日本ではカワイに直接問い合わせれば注文できます。GM-12グランドだけでなく、希望のモデルでの細幅製作に応じてくださるそうです。
ちなみに、カワイが細幅鍵盤ピアノの特注受付を再開した経緯ですが、先ずロンダさんやエリカさんがカワイのオーストラリア支店に細幅鍵盤ピアノの特注を依頼して、オーストラリア支店からの要請でカワイの浜松本社が委託を受けたということだったようです。

PASKのサイトの中に書かれていますが、スタインウェイも細幅鍵盤ピアノの特注を受けてくれるようです。
それと、現在アメリカのダラスで15/16鍵盤の中古のベーゼンドルファー・グランドピアノ(1988年建造、225モデル)が売りに出されているとのことなのですが、もしかしたらベーゼンドルファーも細幅鍵盤ピアノの特注を受けてくれるのかもしれませんね。(確認してませんが)

エリカ・ブッカーさんとロンダ・ボイルさんは、細幅鍵盤に関する論文を共同執筆されているそうで、お2人が書かれた『Piano keyboards: One size does not fit all! Pianistic health for the next generation(ピアノの鍵盤:1つのサイズがすべての人に合うとは限らない!次世代のピアニストの健康)』という論文が、2011年のAPPCA会議でピア・レビュー(査読。科学論文を出版する前にその内容を同専門分野に関して権威ある研究者によって評価・訂正する制度)され、昨年公表されたそうです。

オーストラリアには、AMEB試験(Australian Music Educations Board)という音楽のグレードを審査する試験があって、所謂柔道や剣道の“段”のようなものだそうですが、10段階あって、数え方は日本の武道などとは逆に1級が1番簡単で、数が増えるごとに級が上がっていくというものだそうです。そして、9級がセミプロ、一番上の10級がプロのレベルとのことです。
この試験は必ずしも1級から受ける必要は無く、自分が受けたい級から受けることができ、課題曲や審査方法はオーストラリアのどこで受けてもほとんど同じとのこと。音大などのような音楽の専門教育機関を出ていなくても受けることができ、この試験の級でその人の音楽レベルが分かるのだそうです。

このAMEB試験についてですが、オーストラリアの最大の州であるニューサウスウェールズ州では、一昨年、原則としてAMEB試験での細幅鍵盤の使用が認められたのだそうです。これは、人間工学的な要素に基づく他の楽器(例えばバイオリンなど)での異なるサイズの使用を長年にわたって容認してきたことに従っているそうです。
現段階では、細幅鍵盤を置いている個人のピアノ教室で試験を受ける場合のみだそうですが、いずれオーストラリア全土で細幅鍵盤が承認されれば変わってくるでしょう。

現在アメリカには、学生さん達の練習用と研究用に、7/8か15/16鍵盤を設置したピアノを導入している大学が8校あるそうですが、近々もう1校加わる予定だそうです
これらの大学の所在地と、(アメリカで)細幅鍵盤が使える他の場所、さらに最新の研究についてはこちらをご覧ください。

Piano Keyboard Size: A Level Playing Field?

こちらのサイトも、いずれ翻訳して読んでみたいと思っています

それとこれは余談ですが、細幅鍵盤の呼び名は、日本語では一般的に「細幅鍵盤」「縮小鍵盤」ですが、英語では「Smaller keyboard」「Reduced size keyboards」「Narrower keys」「Ergonomically Scaled Piano Keyboards (ESPKs)」と、呼び方が様々あるようです。

今後も、PASKを通じて世界での細幅鍵盤についての最新情報が時々送られてくるそうなので、その都度お知らせ致します

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村

ピアノ ブログランキングへ
スポンサーサイト
コメント

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[] 2014/02/03(月) 08:21 [編集]

Re: 管理人のみ閲覧できます
コメントありがとうございます。
内容確認致しました。
LittleHands [URL] 2014/02/03(月) 09:27 [編集]

管理者にだけ表示を許可する
 

トラックバック
トラックバック URL

Copyright © 2017 細幅鍵盤随想記|ピアノと鍵盤と、時々、戯言.
all rights reserved.