主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
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シュタインビューラー社の製品 - Steinbuhler & Company(和訳)
アメリカにおける細幅鍵盤のパイオニア、シュタインビューラー社のウェブサイト(http://www.steinbuhler.com/)の和訳です。このページでは、『Products』の内容を掲載しています。

※ この翻訳文の元となる英語サイトの更新に伴い、翻訳文も2018年6月16日に更新しました。




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グランドピアノ用の鍵盤の提供は、
アップライトピアノ用の鍵盤の提供とはかなり異なっています。

上の写真で分かるように、グランドピアノの「アクション」は内蔵式の個別の楽器から簡単に出てきます。「アクション」は、鍵盤自体と、ハンマーおよびハンマーを動かす機構を含むアクションスタックから成ります。このアクションは私たちがあなたのグランドピアノ用の鍵盤を造るために必要なすべてであり、私たちが提供する輸送ボックス内のUPS(※1)を使用して私たちに送ることができます。その後、あなたの技術者によって私たちが造る新しい「アクション」が簡単に取り付けられます。

しかしながらアップライトピアノに関しては、1つの自己完結型の装置一式で「アクション」を取り外すことができません。この理由から、私たちはあなたのアップライトピアノ用の鍵盤は提供していません。私たちの鍵盤が既に取り付けられている新しいアップライトピアノを提供しています。

※1 United Parcel Service ・・・アメリカ、ジョージア州に本社のある大手貨物運送会社。



Keyboards for your Grand Piano
あなたのグランドピアノ用の鍵盤

DS Keyboard with a New Action Stack
新品のアクション・スタックを使ったDS鍵盤
The-Action-Web02


そのアクション・スタックが付いたグランドピアノの鍵盤は完成品一式になっており、楽器から簡単に引っ張り出すことができます。ピアノの鍵盤はフレームに取り付けられています。また、フレームにはピアノのハンマーとその複雑な作動機構などのアクション・スタックも取り付けられています。
ピアニストがキーを押すと、キーの奥の方がウィッペン[1]を押し、そしてそれがハンマー・シャンク[2]を順番に押し、そしてその後にそのハンマー・シャンク[2]によって、ハンマーが弦を叩きます。

私たちは次の2つの方法のいずれかで小さいグランドピアノのアクションを造ります。
  1. 私たちの新品のフレームにピアノの元のアクション・スタックの部品を組み込む。
  2. 私たちの新品のフレームに対して、新品のハンマーとウィッペン[1]で全く新しいアクション・スタックを製造する。
(詳しくは下記をご参照ください。)

私たちの小さい鍵盤には、角度のついたキーがピアノの全幅にわたって付いています。そして、きれいな完成した外観にするため、鍵盤の低音部と高音部の端に間隔材(filler blocks)が置かれます。
(上の写真をご参照ください。)


(1) Smaller Grand Keyboard Using the Original Action Stack
(1) 元のアクション・スタックを使用したグランド用の小さい鍵盤

あなたのグランドピアノに状態の良いハンマーとウィッペン[1]がある場合は、新しい鍵盤で元のアクション・スタックの部品を使うことを選択しても構いません。
あなたの元の鍵盤やアクション・スタックは、その後私たちが提供する箱でペンシルベニア州のタイタスビルへ送られることになります。それから私たちは、必要な寸法を測定し、新しい鍵盤を製作し、そしてあなたの元のアクション・スタックの部品を新しいフレームに組み込みますが、これには約6週間かかります。私たちはその新しい鍵盤と元の鍵盤を、2つの別々の箱に入れて返送します。あなたが日頃お世話になっている調律師の手を借りての取り付けには、わずか数時間しかかからないでしょう。元のハンマーを使用しているので、ピアノは整音の必要なくその元の音色を保持しているでしょう。あなたの調律師は元の鍵盤をいつでも簡単に取り付けることが出来ます。
価格は9,800米ドル(※2)。取り付けと送料は含まれていません。

※2 日本円で1,084,223円(06/16/2018 16:38時点 1ドル 110.635円)
現時点での価格 → 為替レート変換


(2) Smaller Grand Keyboard with a New Action Stack
(2) 新品のアクション・スタックを使用したグランド用の小さい鍵盤

新品のアクション・スタックで小さい鍵盤を造る場合は、新品のレンナー(Renner)のウィッペン[1]とハンマー・シャンク[2]を使用します。
新しいハンマーは、あなたの調律師と相談して選ばれます。私たちがピアノの採寸をした時点で、製造工程は約6週間かかります。新しい鍵盤が取り付けられた後、ピアノは5分以内に入れ替えることができる2つの鍵盤を持つことになります。新しい鍵盤には調節できる機構があり、あなたが日頃お世話になっている調律師はピアノを何も変えることなくそれを取り付けることが出来ます。これにより、1つ目の鍵盤を簡単に引き出し、2つ目の鍵盤を元の位置に差し込めるようになります。新しい鍵盤の取り付けには、所望の音にするための新品のハンマーの最終調整が含まれます。
価格は14,800米ドル(※3)。取り付けと送料は含まれていません。

※3 日本円で1,637,398円(06/16/2018 16:38時点 1ドル 110.635円)
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Getting the Piano’s Measurements
ピアノの採寸

DS-Button-Web04

数十年にわたって、ピアノメーカーは様々なピアノの構造に多くの変更を加えてきました。また、メーカーの中には、ピアノごとに小さな変化を生じるような「手作り」の手法を用いるところもあります。従って私たちは、ピアノ1台につき1台の特注の鍵盤を造る前に毎回採寸をしなければなりません。これは、ピアノのアクションの採寸をするため、私たちが提供する箱でペンシルベニア州のタイタスビルにいる私たちにそれを送ってもらうか、あるいは、ピアノ用の当社のテクニシャン・キット(Technician's Kit)を使う訓練を受けている技術者を私たちが派遣するという方法で行われます。その測定は非常に正確で、特注の鍵盤の製作が開始される前に、シュタインビューラー社の代表者とこの方法について議論する必要があるためです。

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私たちの鍵盤は、パワーや感触、あるいは反応を損なうことが無いように設計されています。

キャプスタン[3]からキーの前面の接触点までの線がバランスレールピン[4]を通ります。これにより横方向の揺れと摩耗がほとんど無くなります。

7/8の鍵盤に関しては、最初の15個のキーが補強されているので、重い低音のハンマーを加速している間にキーが捩れてパワーを損なうことはありません。

キーが切断されるよりはむしろ、それらは木材の木目と一直線になって回転します。強度を上げるためにカエデ材が使われています。

キーの後部が細くなって重みが除去されますが、その後、キーの前部に重りを付け加えるという従来の方法を用いてキーに重み付けをします。元のキーと新しいキーの重さはほぼ同じです。

*注釈: ピアノの部品*
[1] ウィッペン: Wippen
[2] ハンマーシャンク: Hammer Shank
[3] キャプスタン: Capstan
[4] バランスレールピン: Balance Rail Pin



Upright Pianos
アップライトピアノ

Charles R. Walter
Upright Pianos

チャールズ・R・ウォルター
アップライトピアノ
Walter-Piano-Web02_s

ウォルター・ピアノ社(Walter Piano Company)は、当社の鍵盤を取り付けたアップライトピアノを製造しています。
あなたが望むモデル、スタイル、仕上げ、サイズの鍵盤を選択します。最初の低音キーの前面にあるDSボタンは、鍵盤が主要な大学で研究されているものと同じDS5.5™、あるいはDS6.0™のサイズであることを保証しています。

ウォルターによって製造されるピアノは、音色の豊かさと低音の充実度で知られています。
米国で今もなおピアノを製造している主要企業は、スタインウェイ(Steinway)メイソン & ハムリン(Mason & Hamlin)、そしてチャールズ・R・ウォルター(Charles R. Walter)の3社のみです。

あなたはシュタインビューラー社から直接、チャールズ・R・ウォルターのアップライトピアノを購入することになります。
ここに表示しているスタイルは、ウォルターのスタジオ・アップライトです。維持費の面で最も寛容であるため、私たちは黒檀梨地仕上げをお勧めしています。黒檀梨地仕上げのウォルターのスタジオ・アップライトの当社価格は12,800ドル(※4)です。この価格には、ウォルターの工場から米国本土のあらゆる場所までの直接の送料が含まれています。
ピアノには、部品、材料および製造上の欠陥について12年間の完全保証が付いています。

※4 日本円で1,416,128円(06/16/2018 16:38時点 1ドル 110.635円)
現時点での価格 → 為替レート変換

その他のピアノのモデル、スタイル、および仕上げをウォルター・ピアノのウェブサイトにてご参照ください。どのピアノにもDS5.5 ®(7/8)鍵盤、またはDS6.0 ®(ユニバーサル)鍵盤を組み込むことができます。私たちにご連絡ください。あなたのご興味に合うスタイル、仕上げ、オプションのお見積りをさせて頂きます。
海外に出荷されるピアノについても別途お見積もりいたします。


チャールズ・R・ウォルターのアップライトの内部:
素晴らしい音色と非常にしっかりした造りの理由

長い弦:
ウォルターのアップライトには、市場に出回っている高さ51インチ(約129.5 cm)未満のその他のピアノよりも長い弦が使われています。
もしあなたが強大な低音や十分な音色を目的とした長い弦を手に入れるために、5フィート10インチ(177.8 cm)のグランドピアノ以上のものが必要だとお考えであれば、そのときはチャールズ・R・ウォルターのアップライトピアノを試して頂く必要があります。

大きな響板:
ウォルターのアップライトの響板は、ほぼ2,100平方インチ(約13,548 cm²)の無垢のトウヒ材です。それはほとんどの5フィート8インチ(約172.7 cm)のグランドピアノの響板よりも大きなものです。長い弦と大きくしっかりしたトウヒ材の響板は、ピアノの美しい音色のために不可欠なものです。

均一なタッチと素早い反応:
ウォルターのアップライトの「弾き心地」は、大きなスタジオサイズのアクションと、入念にバランスがとられた、特別に長いグランドピアノのようなキーによってもたらされます。
ウォルターのアップライトピアノには、あらゆるブランドのコンソールやスタジオピアノの中で最も長い、16インチ(40.64 cm)以上のキーが備えられています。キー1つ1つには、最高級のグランドピアノのような重みが付けられています。

100%純粋なランバー・コア:
ウォルターのピアノにおいては、木片ボードやチップボード、あるいはボール紙といったものが見つかることは無いでしょう。巨大な響板ですら積層ではなく、純粋な無垢のトウヒ材です。その結果として、充実した豊かな響きや美しい外観が実現できるのです。

ウォルター・ピアノのウェブサイトより:
チャールズ・R・ウォルター(Charles R. Walter)氏が、自身の同族会社で製造されるあらゆるピアノに品質への署名(Signature Of Quality)が付けられている理由について説明しています。
ウォルターのピアノに組み込まれている多くの独自の設計の特徴(Unique Design Features)についての更なる詳細をご確認ください。
洗練された楽器の構造(Anatomy of a Fine Instrument)をお確かめください。




ピアノの構造についての詳細なサイトです。
ご興味のある方はどうぞ。

the piano deconstructed
The Construction of the Piano


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コメント

着脱可能なアクション
はじめまして。^-^
翻訳、お疲れ様です。
グランド用の1万ドル超えの製品は、通常幅と細幅のを5分以内にカセットのように交換できるんですね。文面からすると、その際、調整も要らないようです。
 これをホールのピアノ(各社フルコン)が採用してくれれば、普及にはずみがつくかも。ピアノ1台の合同発表会でも奏者に合わせて鍵盤を交換できます。
諸パン [URL] 2013/04/24(水) 17:27 [編集]

コメントありがとうございます
*諸パン様*

はじめまして(^^)
拙い翻訳文、読んでくださってありがとうございます。

読んでみる限り、全て新しい部品で作る方の鍵盤は交換にあまり手間がかからないようですね。
だとすればおっしゃる通り、ホールでの発表会やコンクールのときでも交換して使用することが可能ですよね。
それにもし多少の調整が必要だとしても、午前の部・午後の部みたいに、使う鍵盤幅によって時間帯を区切れば対応出来そうな気がします。
スタインビューラー社も製品の改良をしていくでしょうから、今後も徐々に扱いやすくなっていくのではないでしょうか。

発表会やコンクールに対応できないことが細幅鍵盤の普及を妨げる一番の原因だと思いますので、ホールでの採用が実現すれば、普及の大きな足掛かりになると思います。
LittleHands [URL] 2013/04/25(木) 00:11 [編集]

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