主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
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04/18
音楽家のための憩いの家 ~最期まで自らの尊厳を保ち、誇りを持って生きる~
詳細はこちらに書かれています。

ジュゼッペ・ヴェルディ財団 音楽家のための憩いの家
Casa di Riposo per Musicisti Fondazione Giuseppe Verdi


ジュゼッペ・ヴェルディ(ジュゼッペ・フォルトゥニーノ・フランチェスコ・ヴェルディ:Giuseppe Fortunino Francesco Verdi)といえば、数々のオペラを作曲した作曲家ですが、どんなにオペラに疎い人でも、レクイエム(原題:Messa da Requiem per l'anniversario della morte di Manzoni 「マンゾーニの命日を記念するためのレクイエム」)の怒りの日(Dies Iræ) は聞いたことがあると思います。

そのヴェルディが晩年、私財を投じて建てた音楽家のための老人ホーム「音楽家のための憩いの家」。
現役を引退した老音楽家の方々が余生を送っている施設で、ヴェルディ自身も妻のジュゼッピーナと共に施設の敷地内に眠っています。

ほんの数ヵ月間だけですが、私も老人福祉施設(グループホーム)に勤めていたことがあり、そのときホームヘルパー2級(今月から「介護職員初任者研修」に変わりました)を取得しました。

“最期まで自らの尊厳を保ち、誇りを持って生きる”

詳細記事の文末近くに書かれているこの言葉、資格取得のとき受講した講座で使っていたテキストにも、これと同じ事が何度も何度も繰り返し書かれていました。
ですが実際に施設で勤めてみると、この言葉が実現されているとは言い難いように感じました。
職員には一生懸命努力されている方も居るのですが、正直、職員の力だけでは限界があるように思えてしまいました。
入所者の方々にはこれまでの人生があって、誇りにされてきたものや、人生の拠り所にされてきたものがあるのに、それらを本当の意味で守っていくことがとても難しかったです。

施設の職員に、社交ダンスをされていた方のダンスのお相手が出来るでしょうか。
将棋や囲碁の愛好家の方と、対局のお相手が出来るでしょうか。

ちなみに将棋や囲碁の対局はだいたい一局につき30分~1時間位かかりますが、職員が1人にそこまでじっくり付き合う余裕はなかなかありません。
それ以前に、社交ダンスも、将棋や囲碁も、やるにはそれ相応の経験が必要ですよね。

入った施設にたまたま同じ仲間が居れば良いのでしょうけど…。
こういうものって、やらない人にとっては何でもないものに思えますが、ご本人にとっては大事な心の支えになっていることも多いと思います。

この音楽家のための憩いの家をモデルにした、名優ダスティン・ホフマン監督の映画「カルテット」が明日公開されるそうですが、映画のCMで観た1シーンで、1人の老女が施設に入るなり言い放ったセリフ、「刑務所みたい」という言葉に思わずドキッとしてしまいました。
施設に勤めていたときに内心感じていたことだったので…。

こんな状況を目の当たりにしてしまうと、つい“長生きなんかしたくないなぁ…”という気持ちに傾いてしまいます。
それが、「音楽家のための憩いの家」のことを知ったとき、“是非こんな施設に入りたい!”と初めて思いました。実際この施設では、音楽を学ぶ若者も一緒に暮らしているみたいですね。

まだ若くて元気だと、なかなか自分が老人になったときのことなんて想像出来ないと思いますが、途中で病気か事故にでも遭わない限り、誰でも必ず老人になります。

そのときに自分ならどんな余生を送りたいか、どんな施設なら入りたい(利用したい)と思うかと考えることが、本当の福祉の在り方を考える上では重要なことではないのかな、と思いました。
少なくとも、自分が入りたいと思えない施設にはお年寄りだって入りたくないですよ。

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