主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
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02/16
ダニエル・バレンボイム氏開発の「新方式のピアノ」について
アルゼンチン出身のユダヤ人ピアニストで指揮者のダニエル・バレンボイム氏が、ベルギーの楽器製作者のクリス・メーン氏と共に新方式のピアノを開発し、このピアノが昨年の5月26日にロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールでお披露目されました。
このニュースについて以前記事を書きました(http://littlehands782.blog.fc2.com/blog-entry-88.html)が、先日このピアノの音について詳しく触れられている記事を見つけたので紹介させていただきます。

バレンボイム・メーン・スタインウェイ(執筆者:岡田安樹浩)

この記事の中でも紹介されている動画ですが、確か私がブログの記事を書いた時点では、ニュースを伝える音声が被さっていて肝心のピアノの音がほとんど聞こえなくなっていたかと思います。
それが今回久しぶりに動画を見てみると、音声が省かれてピアノの音がちゃんと聞けるようになっていました。

確かに一音一音の輪郭がとてもくっきりしていますね。
記事の中では、弦が交差して張られ、共鳴音が混ざってしまう現在のピアノの音に慣れてしまった耳だと、このクリアな響きは「音がキツすぎる」と感じてしまうとありますね。
ただ私の個人的な感想としては、共鳴音が混ざらない音の方が本来のピアノの音という感じがしますし、何よりモーツァルトやベートーヴェンやショパンが聞いていた音色に近いのかと思うと何となく感慨深いものがあります。(あくまでも私見です。)

あと、この記事の中で特に興味深かったのは、「演奏者が感じているよりも遠くでより豊かに音が鳴り響く」という点です。音がクリアな分、遠くまで真っ直ぐに音が届くのかもしれません。
“昔のピアノは今のピアノよりも音がずっと小さかった”と言われていますね。確かに造りの違いから音が小さかったこと自体は間違いないと思いますが、“演奏者にはあまり音が響いていないように感じられても、少し離れて聴く人には十分に鳴っている”となると、「音が小さい」という感想を果たして誰が言ったのか?というのが気になりました。演奏した人やすぐ近くで聞いた人が言ったのだとしたら、もしかすると離れたところで聞いていればまた違う感想になったかも・・・?

“この楽器の製作と公表を通じて、ピアノの音色や響きに対して感覚が麻痺している私たちの耳へ警鐘を鳴らすと同時に、固定化された構造に対して何の疑問も持たなかった音楽家たちに問いかけているのではないだろうか。「何もしなくてよいのか?」と。”

この最後の一文は辛辣ですね~
世の中の殆どの人が今のピアノ以外は見たことが無いですし、この状況で今のピアノに疑問を持つ方が難しいですよね。
ですが、“音楽”はこれからもずっと続いていくもの、未来に繋げていくものではないかと思います。
音楽に携わっていらっしゃる方々には、ご自身が音楽にどう貢献していけるか、後世に何を伝えていくのかということを今一度考えていただけたら・・・と思っています。


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