主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
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細幅鍵盤普及に向けての取り組み - ALTERNATIVELY SIZED PIANO KEYBOARDS(和訳)
2016年の終わり頃に、細幅鍵盤関連の英語サイト、ALTERNATIVELY SIZED PIANO KEYBOARDS内が大幅に編成し直されました。
それに伴い、このブログでもこの英語サイトの和訳記事の内容を編成し直しています。
そのため項目があちこち移動していますが、内容自体は以前とあまり変わりませんので、何卒ご了承ください。

このページでは、『PASK Campaign』という項目の和訳記事を掲載しています。

※ この翻訳文の元となる英語サイトの更新に伴い、翻訳文も2017年4月6日に更新しました。




『・・・ピアノ界にこの着想を根付かせる上で最も厄介な障害となっているのが文化です。現在の鍵盤のサイズが『一般的なもの』となっているのだから、『普通のもの』以外はどんなものであっても差別されるかもしれません。』
芳村英里博士(Dr. Eri Yoshimura) & クリス・チェスキー博士(Dr. Kris Chesky)、米国・テキサス州デントン、北テキサス大学テキサス音楽・医療センター、2009年、p 10。

クラヴィエ・コンパニオン誌、2015年9月/10月の編集者、ピート・ユートラズ(Pete Jutras)氏より:
『小さいサイズの鍵盤が私たちの仕事や、音楽の世界に贈る好機に私は心を躍らせています。ピアニストが気持ちよく演奏しながら障害を回避するような機会をこれらの鍵盤が生み出すことに私はワクワクしています。練習の用途や、ピアニストがさらに音色や芸術性に真っ直ぐに集中するのにこれらの鍵盤が役立つという事実に私は興奮しています。』


PASK Campaign
PASK運動

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世界的な活動ネットワークであるPianists for Alternatively Sized Keyboards (PASK)(鍵盤サイズの選択を支持するピアニスト)は、2013年8月に設立されました。

あなたが直接参加したい、あるいは時折更新するメールを受け取りたい場合は、pianos@cicadabay.comにメールを送ってください。

ウェブサイト、www.paskpiano.orgにアクセスしてください。

あなたがフェイスブック上にいらっしゃる場合は、これがPASKのサイトです。
https://www.facebook.com/pask.piano


PETITION TO MANUFACTURERS
メーカーへの嘆願

PASKは2015年12月に、ピアノメーカーへの嘆願、NEED PIANO KEYBOARDS THAT FIT OUR HANDS(私達の手に合ったピアノの鍵盤が必要です)を開始しています。
どうぞこの嘆願書に署名し、メールやソーシャルメディアを通じてできるだけ多くのあなたの友人や交流のある方々に送ってください。ピアニストやそのご両親はもちろん、ピアノ教師やピアノ調律師のグループや団体も加えてください。
あなた自身がピアニストではない場合でも、ピアノを愛し、この大改革がすぐにでも来て欲しいと思っている世界中の多くの人達を救うことになります。
私たちは、これらの鍵盤が売れると思われる巨大な市場があることをメーカーに伝える必要があるのです!

Sign our Petition

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YOUTUBE CHANNEL
YouTubeチャンネル

PASKには現在、独自のYouTubeがあります。
チャンネル: www.youtube.com/channel/UCdiQ0iwCWFsGjZ1QI41KSBg

ここでは、数多くのピアニストがキーの幅が狭い鍵盤(DS5.5®DS6.0®のサイズ両方とも)を演奏しているのが分かります。
このチャネルへの投稿を歓迎します。キーの幅の狭い鍵盤を使っているあらゆる年齢層のプロ、若しくはアマチュア・ピアニストによる抜粋(標準とより小さい鍵盤を使って同じ抜粋を演奏しているピアニストの比較は違いがはっきりと分かる箇所で特に有効)、あるいは完結した演奏を、彼らは引用することができます。
もし投稿するための動画をお持ちでしたら、pianos@cicadabay.comを通してご連絡ください。


TWITTER
ツイッター

Rhonda Boyle@smallpianokeys: ハッシュタグ、#smallpianokeysをお使いください。

PASK SUMMARY HAND-OUTS
PASKの概要の配布資料

以下のPASKの概要資料がここでダウンロードできます。
www.cicadabay.com/pianos

  • Summary for Pianists and Teachers(ピアニストと教師に向けた概要)
  • An Opportunity for the Piano Industry(ピアノ業界にとっての好機)(日本語でも入手可能)
  • Media Summary(メディア概要)
  • Quotes(引用文)
  • QR codes for PASK website and petition(PASKのウェブサイトと嘆願書のQRコード)


PASK WEBSITE QR CODE
PASKのウェブサイトのQRコード

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ENCOURAGING CHANGE
変化を促すこと

ピアニストが変化を促し得る方法をいくつか以下に列挙します。
PASKに繫がりを持つことは、私たちの取り組みを連係させ、関連情報を共有する助けになります。
必要な情報の多くはこのウェブサイト上にあるのですが、プレゼンテーションの作成などにいくつかのサポートが利用できることがあります。

  1. サイズが選べる鍵盤の利点や、スタインビューラー、ラウクフフ(およびその他)の利用可能性に対する認識を、ピアノ教師、父母、医療関係者、学者に広めてください。
  2. より小さい鍵盤の入手を支援するため、あなたの地域の大学や学校の音楽学部に働きかけてください。大学でのこれらの鍵盤の所有から得られる利点は次の通りです。

    • 才能ある手の小さい生徒にキャリアパス(キャリアを積むための道)をもたらす。
    • 才能ある学生を大学に引き寄せる
    • さらなる研究に利用可能
    • 会議に利用可能
    • 公演やコンクールでの使用

  3. 後援の資金源を見つけたり、大学や学校による入手を支援するための資金集めのコンサートを開催してください。
  4. 非常に大きな潜在的市場を認識させるため、ピアノの製造会社の代表者と話し、投資するよう彼らに働きかけてください。
  5. サイズが選べる鍵盤のピアノの検定試験における原則的な採用の要請、これらの鍵盤を弾いた経験を全く持たない人達からの批評(例えばそれらは、『あなたのテクニックを台無しにしかねない』、あるいは、『標準鍵盤を長年使った後だけに順応するのはあまりにも困難だろう』、あるいは、『手のサイズが問題ではなく全てテクニック次第だ』があり得る)への反論など、ある程度の障壁を取り去るのを手伝ってください。
  6. いくつかの公共施設や何人かの教師がこれらの鍵盤を使っている地域では、ピアノコンクールでのそれらの使用、または鍵盤の選択肢を提供する新しいコンクールの設立を強く働きかけてください。そのようなコンクールが公に確実によく知られるようにしてください。
  7. あなたが個人スタジオの教師である場合は、可能であれば1台の細幅鍵盤のピアノを入手し、父母や生徒が従うよう少しずつ促すことを検討してください。
  8. このウェブサイトやFacebookサイトに掲載するための新しいまたは更新された情報、例えば、近日中に行われる予定のサイズが選べる鍵盤をメインとした会議や、新しい研究出版物の詳細を提供してください。


『文化に関するもう1つの大きな懸念は、幸運にも遺伝的に大きな身体的特徴で生まれたピアニストが、人間工学的に変更された鍵盤の使用を『ずるいこと』と決め付けかねないということです。このような観点が見られ、無責任で思いやりがないと考えるべきです。恐らくそのような観点の頂点を表しているのかもしれませんが、より大きな和音を演奏する必要のある曲目に苦しんでいたり、痛みのためにもはや演奏することができなかったりするために、彼らには『才能がない』と見なされている小さい手のピアニストもいるのです。・・・』
芳村英里博士 & クリス・チェスキー博士、米国・テキサス州デントン、北テキサス大学テキサス音楽・医療センター、2009年、p 11。


References
参考文献

Jutras, P.(ユートラズ・P)(2015年)
Editorial, Clavier Companion, Frances Clark Center for Keyboard Pedagogy, USA, September/October.(社説、クラヴィエ・コンパニオン、鍵盤教育学フランシス・クラーク・センター、アメリカ、9月/10月。)
http://www.cicadabay.com/pianos

Leone, C.(レオーネ・C)(2015年)
Ergonomic Keyboards: Size does Matter.(人間工学に基づく鍵盤: サイズが重要(問題)である。)
Piano Professional, EPTA (UK), Summer.(ピアノ・プロフェッショナル、European piano teachers association - ヨーロッパ・ピアノ教師協会、夏季。)
http://www.carolleone.com/ergonomic-keyboards/

Leone, C.(レオーネ・C)(2015年)
Size is Key.(サイズが解決の鍵である。)
Clavier Companion, Frances Clark Center for Keyboard Pedagogy, USA, September/October.(クラヴィエ・コンパニオン、鍵盤教育学フランシス・クラーク・センター、アメリカ、9月/10月。)
http://www.cicadabay.com/pianos

Booker, E.(ブッカー・E)(2010年)
Pianos: one size fits all…big adults.(ピアノ: すべての…大柄な大人に合っているサイズ。)
Tempo、Suzuki Talent Education Association of Australia (NSW) Inc., Autumn, 8-9.(テンポ、社団法人オーストラリア・スズキ才能教育協会(NSW)、秋、8-9。)
http://www.cicadabay.com/pianos

Booker, E., & Boyle, R.(ブッカー・E、& ボイル・R)(2011年)
Piano keyboards – one size does not fit all! Pianistic health for the next generation.(ピアノの鍵盤 - 1つのサイズが全ての人に合うわけではない!次世代のピアノ演奏の健康。)
Proceedings of the 10th Australasian Piano Pedagogy Conference: Leading Notes to Effective Teaching: Resolving the past - Exploring the future.(第10回オーストラレーシア・ピアノ教育学会議の議事録: 効果的な教育への導音: 過去を解決し、未来を探究する。)
Charles Sturt University(チャールズ・スタート大学), Wagga Wagga, 4-8 July 2011.(ウォガウォガ、2011年7月4日~8日。)
http://www.appca.com.au/2011proceedings.php

Boyle, R., Boyle, R. & Booker, E.(ボイル・R、ボイル・R、& ブッカー・E)(2015年)
Pianist Hand Spans: Gender and Ethnic Differences and Implications for Piano Playing.(ピアニストの手のスパン: ピアノの演奏に対する性別や人種の差と影響。)
Proceedings of the 12th Australasian Piano Pedagogy Conference, Beyond the Black and White, Melbourne, July 2015.(第12回オーストラレーシア・ピアノ教育学会議の議事録、白黒(二者択一)の域を越えて、メルボルン、2015年7月。)
http://www.appca.com.au/2015proceedings.php

Deahl, L. & Wristen, B.(ディール・L、& リステン・B)(2003年)
Strategies for small-handed pianists.(小さい手のピアニストのための戦略。)
American Music Teacher(アメリカン・ミュージック・ティーチャー), 52 (6), 21-25.
http://www.thefreelibrary.com/Strategies+for+small-handed+pianists.-a0102521600

Yoshimura, E. & Chesky, K.(芳村・E、& チェスキー・K)(2009年)
The application of an ergonomically modified keyboard to reduce piano-related pain.(ピアノ関連の痛みを和らげる人間工学的に変更された鍵盤の使用。)
MTNA e-Journal, November.(MTNA電子ジャーナル、11月。)
http://mtnaejournal.org/publication/?i=26940




色んな取り組みが紹介されていますが、正直、どれも今の日本ではまだまだ難しい内容のようにお感じになられたかと思います。
ですが、少しずつではあっても世界では着実にこのような取り組みがなされていて、それが実ったものがDCS(Dallas Chamber Symphony - ダラス室内交響楽団)国際ピアノコンクールであり、これに追従する形で来年より開催される予定の、クレショフ国際ピアノフェスティバル・コンクールではないかと思います。
このような動きは(言うまでもありませんが)止まることなく現在進行中で、今現在もまた色々な取り組みがなされようとしています。
なかなか手が回らずブログの更新も滞りがちですが、これからも海外での動きについてボチボチ報告していこうと思っています。
乞うご期待


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コメント

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[] 2015/12/05(土) 10:04 [編集]

2015/12/05(土) 10:04の投稿者様
コメントありがとうございます。
後ほどそちらへお伺い致します。
LittleHands [URL] 2015/12/05(土) 15:30 [編集]

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[] 2015/12/05(土) 22:39 [編集]

2015/12/05(土) 22:39の投稿者様
コメントありがとうございます。

確かに、ロンダさんには感心させられますよね。
それと、そのようにしていただけると大変ありがたいです(^^)
お力添え感謝します!
LittleHands [URL] 2015/12/05(土) 22:59 [編集]

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[] 2015/12/06(日) 11:43 [編集]

2015/12/06(日) 11:43の投稿者様
ご協力ありがとうございました!
やってみれば何てことないのですが、英語ということでやっぱり構えてしまいますよね^^;
これからも状況を見守っていきたいですね(^^)
LittleHands [URL] 2015/12/06(日) 12:02 [編集]

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[] 2015/12/08(火) 00:25 [編集]

2015/12/08(火) 00:25の投稿者様
コメントありがとうございます。
後ほどそちらへ伺いますね。
LittleHands [URL] 2015/12/08(火) 07:54 [編集]

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