主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
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手の大きさに関するデータ - ALTERNATIVELY SIZED PIANO KEYBOARDS(和訳)
2016年の終わり頃に、細幅鍵盤関連の英語サイト、ALTERNATIVELY SIZED PIANO KEYBOARDS内が大幅に編成し直されました。
それに伴い、このブログでもこの英語サイトの和訳記事の内容を編成し直しています。
そのため項目があちこち移動していますが、内容自体は以前とあまり変わりませんので、何卒ご了承ください。

このページでは、『Hand span data』という項目の和訳記事を掲載しています。

※ この翻訳文の元となる英語サイトの更新に伴い、翻訳文も2017年3月7日に更新しました。


※ 下の各図が見づらい場合は、図をクリックしていただくと大きな図が表示されます。


Hand span data
手のスパンのデータ

Australian hand span data
『オーストラリア人の手のスパンのデータ』

Previous studies
『先行研究』

Pianists versus non-pianists
『ピアニストとピアニスト以外の人達との比較』

How to measure your own hand span
『あなた自身の手のスパンの測定方法』

References and links
『参考文献とリンク』




Australian hand span data
オーストラリア人の手のスパンのデータ

手のスパンやその他のデータが主にオーストラリア人のピアニストから集められ、
オーストラリア・ピアノ教育学会議から2015年12月にその結果が発表された、Boyle, Boyle & Booker(ボイル、ボイル & ブッカー)による論文に記載されています。(http://www.appca.com.au/2015proceedings.php)いくつかの重要な結果を以下に示しています。
ここ(http://www.cicadabay.com/pianos)にある、重要な結果が掲載されているHand span data analysis - Statistics Summary, 2015(手のスパンのデータ分析と統計、2015年)という概要資料をあなたもダウンロードすることができます。
473人の成人ピアニストからの手のスパンのデータの分析には、性別や人種の差、手のスパンとピアニストの『評価のレベル』の比較、そしてビジネスコースに取り組む(即ち、大部分がピアニスト以外の)大学生に関する個々の研究との比較が含まれています。結果は、ピアニストとピアニスト以外の人達に関する先行研究との比較も行われました。
以下のPrevious studies(先行研究)と、Pianists versus non-pianists(ピアニストとピアニスト以外の人々との比較)との比較をご参照ください。

親指から小指まで(1-5)と、人差し指から小指まで(2-5)の有効な両手のスパンの、2つの手のスパンの寸法が集められました。


男女差

下の図は1-5のスパンにおける、1インチ(2.5cm)という著しい男女差を示しています。この研究からすると、男性の1-5のスパンは平均して8.9インチ(22.6cm)であり、女性に関しては、5%水準の統計的に有意な差である7.9インチ(20.1cm)です。サンプル中で、左の頂点の高さによって女性ピアニストの割合が高いことが示されており、その男女比は約2:1です。
女性の平均に満たないスパンを持つ男性は非常に少ない割合(この研究では2%)にすぎず、その上、男性の平均より大きなスパンを持つ女性が非常に少ない割合(2.9%)にすぎないことも分かります。
下部の表は、1-5と2-5のスパンの両方に関するいくつかの基本的な集約尺度を示しています。2-5のスパンにおける0.5インチ(1.27cm)の男女差も統計的に有意です。

成人のピアニストの親指から小指までのスパンにおける男女差

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人種差

これは、ピアニストの手のスパンにおける人種差を分析するための、知られている限りの最初の研究です。
オーストラリアの研究における473人のピアニストのうち、456人がアジア人、または白色人種の血統として分類され、混血あるいは他の系統である残りの17人はこの分析から省略されました。
下の表は、1-5のスパンの結果を約言しています。この調査を踏まえ、白人男性のスパンは、アジア人男性のものより0.3インチ(約8mm)大きく、白人女性のスパンはアジア人女性のものより0.2インチ(約5mm)大きいです。
2-5のスパンの分析については、男性に関しても、また女性に関しても統計的に有意な人種差は示されていません。

注目されるのは、この1-5のスパンにおける人種差(およそ4分の1インチ)が、全体の男女差である1インチよりもはるかに少ないということです。
白色人種とアジア人を別々に分析する際には、男女差が同じであることが明白です。全ての人の1-5のスパンの人種差が統計的に有意です。

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手のスパンとピアニストの『評価のレベル』との比較

調査対象のピアニストが演奏者としての彼らの成功に基づく『評価のレベル』によって分類されています。
広範な曲目にわたって成功を収めた長期のソロ演奏の経歴と、主要な国際コンクールでの成功の両方、またはいずれか一方を持つ12人のピアニストがいます。
(必ずしもそのような広範な曲目にわたっていない)ソリスト、室内楽奏者か伴奏者、および(または)大きな国内コンクールでの成功のいずれかにおいて、主に彼らの自国での長期の演奏経歴を基にしてさらに割り出されています。
残りすべてのピアニストは『地方あるいはアマチュア』として分類されています。

下図はすべての成人のピアニストの有効な1-5の右手のスパンの寸法で、2004年にディビッド・スタインビューラー氏によって作られたものと類似しています。(下記の『Previous studies(先行研究)』を参照。)
男女差が浮き彫りになっているのはもちろん、『世界的』および『国民的』に評価されているそれらピアニストも示しています。
すべての『世界的ピアニスト』が8.8インチ(約22.4cm)以上のスパンを持っており、女性の平均の7.9インチ(約20cm)を下回るようなスパンを持つ『国民的ピアニスト』はごく少数であることが分かります。

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この表は、これら3つの『評価のレベル』のグループの手のスパンを集約しています。
その差は5%の水準で統計的に有意です。有意差も2-5のスパンを見れば明白です。

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男女差から判断すると、下の図は3つの『評価のレベル』のグループのそれぞれにおける、男女の相対的比率を比較しています。

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Previous studies
先行研究

手のサイズは人口の中では大きく異なります。芳村氏とチェスキー氏(2009年)は
北テキサス大学の約400人の演奏家の中では、最も小さい手と最も大きい手のスパンの差がピアノのキー5個分の幅に近い4インチ(11cm)であると報告しています!

米国のMusic Teachers National Association(MTNA)(音楽教師全米協会)の2004年の全米会議で、ディビッド・スタインビューラー氏は160人のピアニストの手のスパン(親指から小指までのスパンのみ)を測定しました。左右の手が混ざり合って測定されています。
そのピアニストの有効な1-5の手のスパンの分布は、スタインビューラー氏によって作られた以下の図で示されています。(www.steinbuhler.com/html/our_research.htmlを参照)この場合もやはり男女差が明白です。ピアニストの民族的背景は記録されていませんが、混在していたことが分かっています。

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以前集められたピアニストの手のスパンのデータ(Wagner(ワグナー)、1988年)とスタインビューラー氏のデータとを比較すると、その結果は前述のオーストラリアの研究と広く一致しています。
ここで留意すべきは、ワグナーのデータが、指の外側の縁よりもむしろ指先の中心からの測定値に基づいており、また一方で、この測定過程での差は1-5のスパンの測定結果よりも2-5のスパン(ここでは図示せず)に影響を及ぼしていると見られていることです。
十分な大きさのサンプルの手のスパンのデータが正規分布に近いと仮定すれば、スタインビューラー氏のデータに対する様々な概要施策がワグナー、さらにはボイル & ボイル(2009年)によって導き出されました。
表1は、これら2つのデータ・セットの男女間の差についてまとめています。ワグナー(1988年)によって測定された対象者はかなりの割合(男性の95%と女性の86.5%)が白色人種の血統でした。
ワグナーのデータで女性のスパンがわずかに大きいのは、その調査が、国際的な評価があることによって多くの国から学生を引き寄せている特定の音楽学校で行われたことに起因しており、その結果として、スパンが非常に小さい人達が選ばれることが少なかった可能性があります。

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ワグナー(1984年)は、彼が『成功を収めた演奏家』(有名なソリストや国際的なコンクールの受賞者)に分類した26人と、『問題のケース』(長期にわたって技術的あるいは怪我の問題で苦しんできた人達)の10人という彼のデータベースの、男性ピアニストの2つのグループの比較も行っています。
彼らの手のスパンの違いの、『問題のケース』の8.7インチ(約22cm)と比較して『成功を収めた演奏家』の9.2インチ(約23.4cm)は統計的に有意でした。また、成功したグループの2-5のスパンもかなり大きなものでした。



Pianists versus non-pianists
ピアニストとピアニスト以外の人達との比較

ピアニストの手の特徴が全人口を反映するかどうかを考察することは興味深いことです。

公表されている詳細な人体測定データの多くは、成人人口の無作為標本ではなく、例えばGarrett(ギャレット)(1971年)、Greiner(グライナー)(1991年)、Donelson(ドネルソン)、およびGordon(ゴードン)(1996年)といった米国の軍隊人員か、例えばNag, Nag & Desai(ナッグ、ナッグ & デサイ)(2001年)、Saengchaiya & Bunterngchit(センチャイヤ & ブンターンチット)(2004年)といった産業労働者からの測定値に基づいています。
ほとんどの場合、手のスパンは測定されていません。米国(ギャレット、1971年)の人間の手の多くの異なる特徴の測定値から、測定された特徴によっては、男女間の差は通常10%から20%まで及んでいます。いくつかの相対的な手の人体測定データ、例えばセンチャイヤ & ブンターンチット(2004年)、ナッグ、ナッグ & デサイ(2003年)、及びMandahawi(マンダハウィ)他(2008年)は、アジア系の人々が一般的に白色人種より小さな手を持っていることを浮き彫りにしています。

ワグナー(1988年、p.117)は、当時より前の研究、特に、音楽家がそれ以外の人々より大きな手と指のスパンを持つ傾向があるというMatzdorff(マッツドルフ)による研究(1968年)に基づいていたことを述べています。
手の長さや幅に関するさまざまな最近のデータから判断すると、ピアニストの手が細い傾向があるものの、手の長さという点ではピアニストと一般的な成人人口の間には見掛け上の差は全くありません。(詳細な統計的分析はなされていない。)

オーストラリアのプロ・オーケストラ・ミュージシャンに関する最近の研究(Driscoll & Ackermann(ドリスコル & アッカーマン)、2012年)は、親指から小指まで(1-5)の平均的なスパンが、前述のピアニストに関するオーストラリアの研究で見られるものと類似していることを発見しています。
大学のビジネスを専攻している学生の手のスパンに関する個別の調査は、(前述の)2015年のオーストラリア・ピアノ教育学会議に提出されているボイル、ボイル & ブッカーによる論文に記載されています。
彼らの手のスパン(特に1-5のスパン)が、成人のピアニストのものより著しく小さいことが分かりました。この場合もやはり男女差と人種差が明白ですが、アジア人男性の平均的なスパンは、ピアニストを対象にした調査における同じグループより際立って小さいです。
この学生調査は身長も記録しており、データの分析では、身長が手のスパンを予測する判断材料として比較的弱いということが示されています。

ボイル、およびボイル & ブッカーによる論文で、ピアニストが人口全般より大きな手のスパンを持っている理由が述べられています。
長期にわたって楽器を演奏する影響が要因であるかもしれないという結論に達しますが、大きさ(せいぜい1-5のスパンの0.2インチ(約5mm))という点ではその影響は重要ではなさそうです。
(手の大きさのハンデに左右されることなく)ピアノを続けるかどうかを自由に選べることによる影響が関連すると考えられ、即ち、より大きなスパンがあるピアニストが成功を収める傾向が強く、ピアノの演奏を楽しめていることが分かり、その結果、成人期まで演奏を継続しやすいという傾向があります。



How to measure your own hand span
あなた自身の手のスパンの測定方法

あなたの手のスパンを測定する簡単な方法は、定規や巻尺を使用することです。
水平面にこれを置き、その定規の上であなたの左手をヒトデのように指を広げて平らに置きます。あなたの小指の外側の先端を定規の0(ゼロ)のところに合わせて、定規に沿って痛みを感じ始めるまであなたの親指を広げてください。あなたの親指の外縁で寸法を読み取れば、これがあなたの有効な1-5(小指から親指まで)のスパンとなります。あなたの右手にその手順を繰り返してください。
今度はあなたの親指の外側を0(ゼロ)のところに合わせ、あなたの小指を定規に沿って広げます。あなたの有効な2-5のスパンを測定するために、あなたの人差指と小指を使って上記の手順を繰り返してください。

もう1つの方法は、前述の『
Previous studies(先行研究)』の下にあるスタインビューラー氏のハンド・ゲージを使用することです。
ですがこれを印刷する際に、あなたは印刷後に定規でチェックしてその縮尺が正確であるかを確認する必要があります。



References and links
参考文献とリンク

Boyle, R., & Boyle, R.(ボイル・R & ボイル・R)(2009年)。
Hand size and the piano keyboard.(手の大きさとピアノの鍵盤。)
Literature review and a survey of the technical and musical benefits for pianists using reduced-size keyboards in North America.(縮小された鍵盤を使っている北米のピアニストの技術的および音楽的な利点についての文献レビューと調査。)
Proceedings of the 9th
Australasian Piano Pedagogy Conference(第9回オーストラレーシアピアノ教育学会議の議事録): Expanding Musical Thinking.(広がる音楽的思考。)オーストラリア、シドニー。
http://www.appca.com.au/2009proceedings.php

Boyle, R & Boyle, R.(ボイル・R & ボイル・R)(2010年)。
Hand size and the piano keyboard.(手の大きさとピアノの鍵盤。)
An introduction to the technical and musical benefits for pianists using reduced-size keyboards.(縮小された鍵盤を使っているピアニストの技術的および音楽的な利点に関する概論。)
Piano Professional(ピアノ・プロフェッショナル), EPTA (UK)European piano teachers association - ヨーロッパ・ピアノ教師協会), Spring, 18-23.
http://www.cicadabay.com/pianos

Boyle, R & Boyle, R.(ボイル・R & ボイル・R)(2010年)。
Hand size and the piano keyboard.(手の大きさとピアノの鍵盤。)
Technical and musical benefits for pianists using reduced size keyboards.(大きさを縮めた鍵盤を使っているピアニストの技術的および音楽的な利点。)
Journal of the Victorian Music Teachers’ Association(ビクトリア朝音楽の教師協会の学術誌), 36 (1), 17-35.
http://www.cicadabay.com/pianos

Booker, E., & Boyle, R.(ブッカー・E & ボイル・R)(2011年)。
Piano keyboards – one size does not fit all! Pianistic health for the next generation.(ピアノの鍵盤は、1つのサイズが全ての人に合うわけではない!次世代のピアノ演奏の健康。)
Proceedings of the 10th Australasian Piano Pedagogy Conference(第10回オーストラレーシアピアノ教育学会議の議事録): Leading Notes to Effective Teaching(効果的な教育への導音): Resolving the past - Exploring the future.(過去を解決し、未来を探究する)
Charles Sturt University(チャールズ・スタート大学), Wagga Wagga, 4-8 July 2011.(ウォガウォガ、2011年7月4日~8日)
http://www.appca.com.au/2011proceedings.php

Boyle, R., Boyle, R. & Booker, E.(ボイル・R、ボイル・R & ブッカー・E)(2015年)。
Pianist Hand Spans: Gender and Ethnic Differences and Implications for Piano Playing.(ピアニストの手のスパン: 性別や人種の差とピアノの演奏に対する影響。)
Proceedings of the 12th Australasian Piano Pedagogy Conference(第12回オーストラレーシア・ピアノ教育学会議の議事録)、Beyond the Black and White(白黒(二者択一)の域を越えて)、メルボルン、2015年7月。
http://www.appca.com.au/2015proceedings.php

Donelson, S.M. & Gordon, C.C.(ドネルソン・S・M & ゴードン・C・C)(1996年)。
1995 Matched Anthropometric Database of US Marine Corps Personnel(米国海兵隊人員の1995年の整合人体測定データベース): Summary Statistics.(要約統計量)
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Driscoll, T. & Ackermann, B.(ドリスコル・T & アッカーマン・B)(2012年)。
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Rheumatology(リウマチ学): Current Research(現在の研究), vol. S2, 1-7.
http://omicsonline.org/applied-musculoskeletal-assessment-results-from-a-standardised-physical-assessment-2161-1149.S2-005.pdf

Garrett, J.W.(ギャレット・J・W)(1968年)。
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Report No. AMRL-TR-68-24, Aerospace Medical Research Laboratories, Wright-Patterson, AFB, Ohio, USA.(米国、オハイオ州、ライト・パターソン空軍基地、航空宇宙医学研究所、報告書No. AMRL-TR-68-24。)

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The adult human hand(成人の手): some anthropometric and biomechanical considerations.(いくつかの人体測定学および生体力学的考察。)
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Greiner, T.M.(グライナー・T・M)(1991年)。
Hand Anthropometry of US Army Personnel.(米国軍隊人員の手の人体測定。)
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http://oai.dtic.mil/oai/oai?verb=getRecord&metadataPrefix=html&identifier=ADA244533

Mandahawi, N., Imrhan, S., Al-Shobaki, S., Sarder, B.(マンダハウィー・N、イムルハン・S、アル・ショバッキー・S、サーダー・B)(2008年)
Hand anthropometry survey for the Jordanian population.(ヨルダンの人口の手の人体測定調査。)
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Matzdorff, I.(マッツドルフ・I)(1968年)。
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Motmans, R.(モトマンズ・R)(2005年)。
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http://202.28.17.32/journal/212910255015423.pdf

Wagner, C.H.(ワグナー・C・H)(1984年)。
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Wagner, C.H.(ワグナー・C・H)(1988年)。
The pianist’s hand(ピアニストの手): anthropometry and biomechanics.(人体測定学と生体力学。)
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Wagner, C.H.(ワグナー・C・H)(2012年)。
Musicians' hand problems(音楽家の手の問題): looking at individuality.(個性を見ること。)
Medical Problems of Performing Artists(アーティストの医学問題), 27, (2), 57-64.

クリストフ・ワグナーの研究に関するさらなる詳細については、http://www.hand-und-instrument.deをご参照ください。

Yoshimura, E. & Chesky, K.(芳村英里 & チェスキー・K)(2009年)。
The application of an ergonomically modified keyboard to reduce piano-related pain.(ピアノ関連の痛みを和らげる人間工学的に変更された鍵盤の利用。)
MTNA e-Journal, November.(Music Teachers National Association - 米国音楽教師全国協会電子ジャーナル、11月。)
http://mtnaejournal.org/publication/?i=26940

http://www.roymech.co.uk/Useful_Tables/Human/Human_sizes.html


ドイツとスイスの学者グループが、ピアニストとバイオリニストの手に関連した後期のクリストフ・ワグナー(Christoph Wagner)博士の重要な研究を継続しています。この取り組みは以下の3つのウェブサイトで説明されています。
http://www.hand-und-instrument.de/E_index.html
http://www.hand-und-instrument.de/E_pragm-handeinschaetzung.html
http://www.christoph-wagner-musikphysiologie.de/Links.html
詳細については、シュトゥットガルトにある音楽演劇大学のウルリケ・ヴォールヴェンダー(Ulrike Wohlwender)教授にお問い合わせ下さい。
u.wohlwender@online.de




文中にある2015年12月のオーストラリア・ピアノ教育学会議については、『細幅鍵盤普及に向けての活動 - ALTERNATIVELY SIZED PIANO KEYBOARDS(和訳)』をご参照下さい。


北テキサス大学でクリス・チェスキー博士と共に演奏家の手の大きさの調査をされた芳村英里さんですが、こちらの3~4面にインタビュー記事が掲載されています。

DALLAS 日本人会会報 2012年1/2月号
(PDFなので、特にスマホだと表示に少し時間がかかるかもしれません。)

このインタビューの中にある、2011年11月の奈良での演奏会の記事はこちらです。

芳村英里とエモーケ・ウイ=ヒリヤードによるFOUR HANDS PIANO
(こちらもPDFです。)

ちなみに2006年の演奏会に関する記事はこちらです。

Eri & Emi Piano Duo:芳村英里Pf・エモーケ・ウイ=ヒリヤードPf(大阪市・06.12.22)


いろんな角度から手の大きさについてのデータが集められていますね。私は個人的には身長と手の大きさとの比例関係の調査に興味が惹かれます。(文中ではちょっとしか触れられていませんが

以前書いた記事でこのことに少し触れたことがあるからなのですが、 "背が高くても手だけ小さい"、逆に"背が低くても手だけ大きい"人は意外と多いのでは?と感じていました。私がこれまでに手の大きさを見せてもらったほんの数人の人たちの中でもこのような人が見つかったぐらいですので・・・

「身長と手の大きさとの比例関係」については、「比例するだろう」というのが一般的な認識かと思いますが、記事で紹介されている調査ではそうでもないという結果が出ているようですね。
恐らく参考文献の中に詳しく書かれているのだと思いますが、さすがにこれを翻訳するのはご勘弁を

つい先日、友人の1人に細幅鍵盤のことを話したときも、その友人から「背は全然高くないのに手だけやたらと大きい人がいてびっくりした」という話を聞きました。どれくらいの大きさかというと、余裕で10度届くくらいだったそうです。どんな手か見てみたいですね~。
友人の身長は153cmくらい。その友人が"全然高くない"と言うので、恐らく友人と同じくらいか、160cmに満たない身長の方ではないかと思います。

アリシア・デ・ラローチャというスペインの女性ピアニストも、"背が低くて手が大きい"人だったようです。
この方の身長は140cm(4フィート7インチ)くらい。にもかかわらず、手は10度届くくらいの大きさだったそうですよ。(1995年11月23日付のニューヨークタイムズのインタビューより)


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