主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
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05/26
PASK記事翻訳 - Part12 * 細幅鍵盤を入手する方法・試弾できる場所
今回から、PASK - Pianists for Access to Smaller Keyboards(小さな鍵盤を利用できることに賛成のピアニスト)のサイト(http://www.paskpiano.org/)の"ACCESSING REDUCED SIZE PIANO KEYBOARDS"に入っていきます。

'Manufacturers of keyboards with narrower keys'から'Private teachers and pianists willing to allow others to try their ESPKs'までの翻訳文を掲載させて頂きます。




Try one of these keyboards!
これらの鍵盤のうちの1つを試してみてください!

ACCESSING REDUCED SIZE PIANO KEYBOARDS
縮小されたサイズのピアノ鍵盤へ近づく方法

"Manufacturers of keyboards with narrower keys"
『より狭いキーを備えた鍵盤のメーカー』

現在のところ、ペンシルベニア州(米国)のスタインビューラー・アンド・カンパニーが、アップライトとグランドピアノのための7/8鍵盤(DS規格™)の唯一のメーカー(www.steinbuhler.com)です。同社はまた15/16鍵盤も製造します。
グランドピアノを改造するための鍵盤(アクションを含む)の場合は個別のピアノの入念な測定が必要です。デイビッド・スタインビューラーは、必要に応じて諸外国の技術者に提供するための測定キットを開発しています。その後これらの技術者は、製造と目的地への出荷の後に、鍵盤およびアクションを取り付けるでしょう。
ウォルター社(米国)(www.walterpiano.com)によって製造される新しいアップライトピアノは、7/8か15/16鍵盤が取り付けられている状態で注文できます。

英国のメーカー、ピンカム・ピアノは、要求に応じて彼らのさまざまなアップライトおよびグランドピアノのための人間工学的にスケーリングされたピアノ鍵盤(ESPK)を製造します。
さらなる詳細については、www.pinkhampianos.com/pinkhampianos.nsf/Pianos/CustomMadeSmallerKeysを参照し、選択できるサイズおよび費用についてのより詳細な情報を得るためにメーカーに連絡してください。

2012年末に、カワイ・オーストラリアは、より小さな鍵盤が取り付けられた、彼らの現在のさまざまなグランドピアノからのモデルを委託されて生産すると発表しました。このモデルには標準の数の鍵盤(88個)がありますが、オクターブのサイズが従来の鍵盤よりさらに1cm小さくなるでしょう。つまり、鍵盤が『標準的な』幅のおよそ15/16(オクターブにつき1.1cm小さい)であるということです。この鍵盤で入手可能になるモデルはGM12グランド(150cm)です。
これは大手メーカーによる重要な第一歩であり、1つだけ(およそ 15/16)の鍵盤を備えた新しいグランドピアノを購入する選択肢を提供しています。それはさまざまな人(男性、女性、および子供)がすべて同じピアノを弾く家のための素晴らしい選択肢でもあります。
消費者の価格(25,500オーストラリアドル(※))は非常に競争力があり、彼女のスタジオに最初のGM12グランドを買った、シドニーのピアニストでスズキ・ピアノ教師訓練士のエリカ・ブッカーを通して注文することが出来ます。
これはカワイ・オーストラリアの主導ですが、諸外国への出荷を手配できます。エリカは人々がそれを試すための約束ができることを喜んでいます。あなたはericaboo@bigpond.net.auでエリカに連絡することができます。
 日本円で約2,398,519円(5/22/2014 4:31am時点 1豪ドル 94.0596 円)

スタインウェイ社は、要求に応じてグランドピアノのためのわずかにより小さい鍵盤(オクターブにつき0.7cm小さい、すなわち、従来のものと15/16鍵盤の間のサイズ)を製造するでしょう。


"Universities"
『大学』

以下の米国の大学には、学生のため、および研究目的のために利用できるESPK(縮小されたサイズの鍵盤)があります。

南メソジスト大学(テキサス州ダラス): アップライトとグランドピアノの7/8鍵盤、およびアップライトとグランドピアノの15/16鍵盤。
http://www.smu.edu/Meadows/AreasOfStudy/Music.aspx

北テキサス大学(テキサス州ダラス): アップライトとグランドピアノの15/16鍵盤。
http://music.unt.edu/

テキサス工科大学(テキサス州ラボック): グランドピアノの7/8鍵盤。
http://www.depts.ttu.edu/music/

セーラム女子大学(ノースカロライナ州ウィンストン・セーラム): アップライトとグランドピアノの15/16鍵盤。
http://www.salem.edu/music

ネブラスカ大学リンカーン校(ネブラスカ州リンカーン): グランドピアノの7/8鍵盤。
http://arts.unl.edu/music

セントオラフ大学(ミネソタ州ノースフィールド): グランドピアノの7/8鍵盤。
http://stolaf.edu/depts/music/

ウィスコンシン大学(ウィスコンシン州マディソン): アップライトピアノの7/8鍵盤。
http://www.music.wisc.edu/

セントラル・オクラホマ大学(オクラホマ州エドモンド・シティ): アップライトピアノの15/16鍵盤。
http://www.uco.edu/Cfad/academics/music/index.asp

ケース・ウェスタン・リザーブ大学(オハイオ州クリーブランド): アップライトピアノの7/8鍵盤。
http://music.case.edu/

現在のところそれらが設置されていないように見えますが、以下のカナダの大学およびアート・センターには7/8鍵盤があります。

● ビクトリア大学(ブリティッシュ・コロンビア州ビクトリア)

● ヴィクトリア音楽院(ブリティッシュ・コロンビア州)

● バンフ・アート・センター(アルバータ州)


"Primary and secondary schools"
『初等および中等学校』

南メソジスト大学のピアノ予備学科(テキサス州ダラス): アップライトとグランドピアノの7/8鍵盤。
http://smu.edu/pianoprep/Home.html

グレイ音楽学校(テキサス州ダラス): アップライトピアノの7/8鍵盤。
http://grayschoolofmusic.com/groups/piano/


"Private teachers and pianists willing to allow others to try their ESPKs"
『彼らのESPKを他人が試すのを認めても構わないと思っている個人レッスンの教師およびピアニスト』

〔アメリカ合衆国〕

キャサリン・ライシンジャー(テキサス州ダラス): グランドピアノの7/8鍵盤。
lysinger@mail.smu.edu

ケイティ・フーディ(テキサス州): グランドピアノの7/8鍵盤。
kchoody@yahoo.com

ケイティ・サージェント(ユタ州ソルトレイクシティ): グランドピアノの7/8鍵盤。
katsargent@gmail.com

グロリア・サム・ヘインズ(オクラホマ州オクラホマシティ): グランドピアノの7/8鍵盤。
gloria.tham@gmail.com

〔カナダ〕

ジェン・マケイブ(オンタリオ州バーリントン): アップライトピアノの7/8鍵盤。
jvarvarito@hotmail.com

リンダ・グールド(ブリティッシュコロンビア州): グランドピアノの7/8鍵盤。
playpianotoday@gmail.com

ピアノ教師ではありませんが、オンタリオ州ミシサガのジェニー・ワングは彼女のグランドピアノの7/8鍵盤を持っていて、人々がそれを試すための約束ができることを喜んでいます。
jennywang@sympatico.ca

〔オーストラリア〕

エリカ・ブッカー(ニューサウスウェールズ州シドニー): アップライトピアノの7/8鍵盤、15/16鍵盤を備えたカワイGM12グランド、およびスタインウェイ・グランドピアノのより大きな縮小されたサイズの鍵盤(およそ19/20)。
ericaboo@bigpond.net.au

ピアノ教師ではありませんが、ビクトリア州メルボルンのロンダ・ボイルは彼女のグランドピアノの7/8鍵盤を持っていて、人々がそれを試すための約束ができることを喜んでいます。
pianos@cicadabay.com

〔ヨーロッパ〕

ピアノ教師ではありませんが、スイスに住んでいるパトリック・シェーネッグはアップライトピアノの7/8鍵盤を持っていて、人々がそれを試すための約束ができることを喜んでいます。
patrick.schnegg@gmail.com





細幅鍵盤を特注できるピアノ・メーカーが上記以外にもう1社あります

ウイスタリアピアノ(神奈川県大和市)
http://www.wistaria.com/
幅が1オクターブで10mm(1cm)狭い鍵盤を注文製作されています。
購入された方は、「今までは、弾きたくてもコードがつかめないで弾けなかった難曲が、楽々弾けるようになって大変うれしいです。」 と大変喜んでいらっしゃるそうです。

それと、上記ではカワイに細幅鍵盤を注文するときはエリカ・ブッカーさんを通すようになっていますが、それは日本以外の国から注文する場合ですので、日本国内で注文されるときは直接カワイに問い合わせれば案内してもらえますし、細幅鍵盤にできるモデルもGM12に限定していないそうなので、お好きなモデルで相談に応じてくださるようです。

上記でお名前とメールアドレスを公表されている方々は、あくまでも「弾いてみたい方はどなたでも来てOKですよという方々ですので、実際は世界にはもっとたくさんの所有者の方がいらっしゃいます。
もし、海外旅行などで上記の“試弾OK”の方のお宅の近くに行かれることがあったら、事前連絡の上、1度弾かせてもらいに伺うのもいいかもしれませんね。
(海外には、わざわざ他国まで弾きに行かれた方もいらっしゃるそうです。)

こうして見ると、7/8鍵盤を購入されている方が多いようですね。
私ももし買うなら7/8鍵盤、欲を言えば3/4鍵盤が欲しいと思っているので、日本のメーカーさんにも是非更に細い鍵盤を造って頂きたいものです。


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05/20
PASK記事翻訳 - Part11 * 将来への展望・細幅鍵盤導入へのシナリオ
今回は、PASK - Pianists for Access to Smaller Keyboards(小さな鍵盤を利用できることに賛成のピアニスト)のサイト(http://www.paskpiano.org/)の"VISION FOR THE FUTURE"'The private home'から'General points to bear in mind'までを翻訳しました。
毎度のことながら拙い翻訳文ですがご了承ください。




"The private home"
『個人の家』

ここにいくつものシナリオがあります。

● 幼児はピアノの演奏を学んでいるが大人は演奏しない家では、家族が初めに小さな鍵盤(3/4または7/8を言う)を備えた低価格のデジタル若しくはアップライトピアノに投資するのは理にかなったことです。
家族は子供が比較的上級のレベルに達して、続ける熱意をはっきり示したときに、良質のアップライト若しくはグランドピアノに投資すれば良いでしょう。その段階で、どのサイズが若者に適切になるかがはっきりするでしょう。

● 複数の人(おそらく大人と子供たち)が演奏する家では、一連の解決策があるかもしれません。
例えば、1つのサイズのアップライトと別のサイズのグランドを持つこと、あるいは、異なるサイズの電子キーボードに加えて、1つのアコースティック・ピアノを持つか、すべての人ための最良の妥協として、15/16のアコースティック・ピアノ1つだけを持つことなどです。

● 高等ピアノ学習に入っている十代の若者は、彼らの選んだ鍵盤のサイズが利用できる大学で、彼らの練習のほとんどをすることを選ぶかもしれません。

● 1人あるいは複数の人々が、稀に演奏する、若しくは比較的簡単な曲を演奏する家庭では、鍵盤のサイズはあまり重要ではありません。
現在、ほとんどの女性が従来の(大きな)鍵盤で『対処している』のと全く同じように、平均サイズの手を持ったほとんどの男性は、7/8または15/16鍵盤を演奏するのにほとんど苦労しません。
父親がめったに演奏しないのであれば、なぜ残りの家族が彼に最もよく合う楽器を使わなければならないのでしょうか。


"The private teaching studio"
『個別教育のスタジオ』

異なる年齢の子供や十代の若者に応じている個別教育のスタジオでは、教師が少なくとも1つのESPK(縮小した大きさの鍵盤)を持つことは理にかなったことです。多くの教師は彼らのスタジオで利用できる複数のピアノを既に持っています。どうして異なった大きさの鍵盤は駄目なのでしょうか。
教師は、親が彼らの子供のための教師を決めるときにこの情報を考慮に入れることを可能にして、彼らが持っているピアノのサイズやタイプをセールスポイントとして公表することができるでしょう。
2つ以上の鍵盤は、教師が生徒の手が成長するのを待っている間、進歩を制限する必要がないことを示すでしょう。『大きな』鍵盤で特定のレベルに達するために5年の学習と猛練習をしている生徒の代わりに、彼らがより小さな鍵盤でその半分の時間で同じレベルに達することができる状況を想像してみてください。


"Schools and universities"
『学校や大学』

大学または学校に、6台、16台または60台の学生のためのピアノがあるなら、これらのいくつかにより狭い鍵盤があることが理にかなわないとは思えません。
異なった大きさの鍵盤を提供する大学か学校には、そうしないところより大幅な市場の有利性を持つべきです。増加した学生の受け入れによる収益が、これらの鍵盤を入手するための経費を上回る可能性があります。


"Elite piano competitions and major concert venues"
『一流のピアノコンクールや主要なコンサート会場』

世界の大きな上演ホールで、そして一流の全国および国際コンクールでは、高品質のコンサート・グランドピアノが前提条件です。
このような場合、追加のピアノを持つのは必要でないかもしれませんが、代わりに各グランドピアノのための交換可能な鍵盤を活用してください。約1万米ドル(※1)ですが、高品質のグランドの経費(10万ドル(※2)、あるいはそれ以上に達するかもしれない)と比べて、追加の鍵盤の費用は取るに足りません。

※1 日本円で約1,014,050円(5/20/2014 2:16am時点 1ドル 101.405円)
※2 日本円で約10,138,500円(5/20/2014 2:20am時点 1ドル 101.385 円)


"Local piano competitions"
『ローカルのピアノコンクール』

主に子供や十代の若者向けのローカルのピアノコンクールは、高価なグランドピアノよりもむしろアップライトか小さなグランドピアノを使用することが多いです。
ゆっくり時間をかけて、これらの会場は追加のより小さいサイズ、あるいは両方のサイズ(すなわち7/8と15/16)を入手するかもしれません。個人のスタジオでのように、すべてのコンクールが3つの選択肢を提供する必要があるとは限らないでしょう。
個別のコンクールの情報は、利用できる鍵盤サイズに言及するべきであり、教師や親が、彼らの子供、または十代の若者にとって最良のコンクールを選択できるべきです。
別の選択肢は、より小さい鍵盤のピアノをレンタルするか、またはコンクールのためだけに別の会場から借りるという可能性が考えられます。


"General points to bear in mind"
『心に留めておくべき一般的なポイント』

ほとんどの場合、人々が小さいサイズに非常に速く順応して、別のサイズに一旦完全に順応すれば、彼らはほんの少しの練習で、もしくは練習しなくても、サイズを交互に切り替えることができることを、より小さな鍵盤を試した人々からの証言が示しています。参照: Need for Narrower Keys - 狭い鍵盤の必要性Comments from pianists - ピアニストからのコメント

この理想的な『将来』では、ほとんどの子どもがより小さな鍵盤で開始するでしょう。
事実上、全てのピアニストが彼らの青年時代に別のサイズに出会ってそれらを演奏するのに慣れるので、大人になってから『適応する』必要性は、めったに必要にならないでしょう。

ピアニストが達する優秀さのレベルが高ければ高いほど、それは鍵盤のサイズが個々に適合していることがより重要であるということです。

1つの鍵盤サイズの一点張りで通すピアノ界の固執は、装備あるいは衣類が個々に適合していることの必要性が、一流レベルで最も決定的に重要な意味を持つスポーツ界とは見事に対照的です。
例えば、特定の水着か一対のトラックシューズ、または最新技術を備えているスキーかテニスラケットを持つことによって、対戦相手に勝る利点は僅かしか得られません。スキー、テニスラケットまたは靴が個々にピッタリのサイズでなければならないことは当然のこととされています。




先日、会社を経営されている方に、“細幅鍵盤の電子ピアノ”が市場に出る場合の事を伺ってみましたところ、「やはりかなり特殊なものになるだろうから、もし造られれば相当高額になるだろう」とのことでした。
ですが、その方が仰るには、「高額になるからダメなのではなく、そういう場合はリースで出せばいい、細幅鍵盤を使うのは子供だろうし、子供の間しか使わない物を“購入”というのはそもそもあまり現実的ではない。」とのご意見でした。

「細幅鍵盤を使うのは子供」というのは、残念ながら今現在は「大人は当然普通の鍵盤を使うものだ」という認識が一般的だからだと思うのですが、「子供の間しか使わない物はリースで」というのは、とても合理的な考え方だと思いました。
現に、お子さんにピアノを習わせたいと思ってらっしゃる親御さんが最も悩まれることの1つが“ピアノ選び”だと思います。

“子供にはできるだけ良い音に親しんでもらいたい。でもそうなると安物のキーボードでは不安。ある程度良質なピアノとなると電子ピアノでも決して安くはないし、高額なピアノを買ったところで子供がちゃんと続けるかどうか分からない・・・。”

子供のうちからアコースティック・ピアノに触れさせたいと思う方もいらっしゃることを考えると、やはり家で子供が弾くためのピアノは、最初から購入を考えるよりもリースにしたほうが、お子さんが続けるかどうかを気にせずに良質なピアノを選んであげられるようになるのではないでしょうか。

この件については他の方から、今もやっているかどうかは分からないが、以前ヤマハがピアノを買えないご家庭にピアノをリースで貸し出すというサービスをしていたという話を聞いたことがありますし、最近あるピアニストの方がグランドピアノをリースで借りたという話も聞いたことがあるので、もしかしたら今でもそのようなサービスがあるのかもしれませんね。

どんなに指導上の有効性が期待できても、子供の成長に応じてピアノ(若しくは鍵盤)を“買い替える”と考えてしまうと、経済的にとても無理のある話になってしまいますが、“子供のうちはリースやレンタルで借りる”と考えれば、子供の成長に応じてピアノ(若しくは鍵盤)を代えることも、強ち不可能とは言いきれないのではないでしょうか。


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