主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
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01/28
PASK通信 - 細幅鍵盤普及の進展状況
2009年にスタインビューラー社の7/8鍵盤を購入され、現在は『PASK』という細幅鍵盤の普及に努める世界規模のグループの主要メンバーでもあるロンダ・ボイルさんより、細幅鍵盤に関する最新情報が届いたのでお知らせします

昨年(2013年)の7月に、キャロル・レオーネ博士(テキサス州ダラスにある南メソジスト大学の鍵盤学科の教授およびピアノの準教授)が、クィーンズランドのトゥウンバで開催された、オーストラレーシア・ピアノ教育学会議(APPCA)での講演リサイタルを行うためにオーストラリアを訪れたそうです。
レオーネ博士は、『Powerful, pain-free performance with narrower keys(細い鍵盤による、強力で、痛みの無い演奏)』という表題でプレゼンテーションをされ、15/16鍵盤のカワイのGM-12モデルで演奏されたそうです。

カワイが細幅鍵盤ピアノの特注受付を再開したことを“The Kawai initiative(カワイ・イニシアティブ)”と銘打って、大手メーカーによる重要な第一歩であると評されていました。
カワイの細幅鍵盤ピアノ(今のところ15/16鍵盤のみのようですが)を日本以外の国で注文する場合、エリカ・ブッカーさん(昨年、ご自身のピアノ教室に導入するため、15/16鍵盤のカワイのGM-12グランドを購入)を通して手配する必要があるようなのですが、本家の日本ではカワイに直接問い合わせれば注文できます。GM-12グランドだけでなく、希望のモデルでの細幅製作に応じてくださるそうです。
ちなみに、カワイが細幅鍵盤ピアノの特注受付を再開した経緯ですが、先ずロンダさんやエリカさんがカワイのオーストラリア支店に細幅鍵盤ピアノの特注を依頼して、オーストラリア支店からの要請でカワイの浜松本社が委託を受けたということだったようです。

PASKのサイトの中に書かれていますが、スタインウェイも細幅鍵盤ピアノの特注を受けてくれるようです。
それと、現在アメリカのダラスで15/16鍵盤の中古のベーゼンドルファー・グランドピアノ(1988年建造、225モデル)が売りに出されているとのことなのですが、もしかしたらベーゼンドルファーも細幅鍵盤ピアノの特注を受けてくれるのかもしれませんね。(確認してませんが)

エリカ・ブッカーさんとロンダ・ボイルさんは、細幅鍵盤に関する論文を共同執筆されているそうで、お2人が書かれた『Piano keyboards: One size does not fit all! Pianistic health for the next generation(ピアノの鍵盤:1つのサイズがすべての人に合うとは限らない!次世代のピアニストの健康)』という論文が、2011年のAPPCA会議でピア・レビュー(査読。科学論文を出版する前にその内容を同専門分野に関して権威ある研究者によって評価・訂正する制度)され、昨年公表されたそうです。

オーストラリアには、AMEB試験(Australian Music Educations Board)という音楽のグレードを審査する試験があって、所謂柔道や剣道の“段”のようなものだそうですが、10段階あって、数え方は日本の武道などとは逆に1級が1番簡単で、数が増えるごとに級が上がっていくというものだそうです。そして、9級がセミプロ、一番上の10級がプロのレベルとのことです。
この試験は必ずしも1級から受ける必要は無く、自分が受けたい級から受けることができ、課題曲や審査方法はオーストラリアのどこで受けてもほとんど同じとのこと。音大などのような音楽の専門教育機関を出ていなくても受けることができ、この試験の級でその人の音楽レベルが分かるのだそうです。

このAMEB試験についてですが、オーストラリアの最大の州であるニューサウスウェールズ州では、一昨年、原則としてAMEB試験での細幅鍵盤の使用が認められたのだそうです。これは、人間工学的な要素に基づく他の楽器(例えばバイオリンなど)での異なるサイズの使用を長年にわたって容認してきたことに従っているそうです。
現段階では、細幅鍵盤を置いている個人のピアノ教室で試験を受ける場合のみだそうですが、いずれオーストラリア全土で細幅鍵盤が承認されれば変わってくるでしょう。

現在アメリカには、学生さん達の練習用と研究用に、7/8か15/16鍵盤を設置したピアノを導入している大学が8校あるそうですが、近々もう1校加わる予定だそうです
これらの大学の所在地と、(アメリカで)細幅鍵盤が使える他の場所、さらに最新の研究についてはこちらをご覧ください。

Piano Keyboard Size: A Level Playing Field?

こちらのサイトも、いずれ翻訳して読んでみたいと思っています

それとこれは余談ですが、細幅鍵盤の呼び名は、日本語では一般的に「細幅鍵盤」「縮小鍵盤」ですが、英語では「Smaller keyboard」「Reduced size keyboards」「Narrower keys」「Ergonomically Scaled Piano Keyboards (ESPKs)」と、呼び方が様々あるようです。

今後も、PASKを通じて世界での細幅鍵盤についての最新情報が時々送られてくるそうなので、その都度お知らせ致します

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01/25
PASK記事翻訳 - Part5 * 鍵盤の歴史・手のスパンのデータ分析
今回からいよいよ本題です。
前回の記事で示した6つの項目の中の、「1. ピアノ鍵盤の歴史」「2. ピアニストの手のスパンのデータの分析」の翻訳を掲載させて頂きます。




"1. The history"
『1. 歴史』

1880年代以前には、ピアノの鍵盤は今日より一般的に小さかったのです。異なるサイズが利用可能でした。
女性に適するものとして具体的に売り出されたピアノがありました。

しかしながら、1800年代後半に、フランツ・リストのような当時の有名なヨーロッパの巨匠の演奏に聴衆を集めるための大きなコンサート・ホールが建設されたことによって、ピアノの売り上げを増やすためのピアノ・メーカーによる圧力がありました。
これらのホールは、より大きく、より強力な楽器を必要としました。

19世紀後半の男性の巨匠のために、残りの人口のニーズに対する検討がなされることなく設計された鍵盤構成が、今日私たちが持っているものです。

幸いにも、過去10年ほどの間、米国の1つの小規模なメーカー(スタインビューラー社)は、狭い鍵盤の必要性を認め、販売を促進しました。とりわけ、それらに、小さな手に人間工学的に適している鍵盤を取り付けている間、モダン・ピアノの完全な音を生かすことができます。この「改造」は、彼らの楽器の音に違いを生じない88個の狭い鍵盤をピアニストに与えます。
委託で小さな鍵盤を製造する他のメーカーは、スタインウェイとカワイを含みます。(参照: ACCESSING REDUCED SIZE PIANO KEYBOARDS - 縮小されたサイズのピアノ鍵盤へ近づく方法Manufacturers of keyboards with narrower keys - より狭いキーを備えた鍵盤のメーカー)

このように、徐々に、しかし、非常にゆっくりと、ピアニストは選択の権利を得ています。私たちは、女性、十代の若者および子どもが(大人の)男性の服を着る、若しくは、同じ大きさの自転車に乗る、または、大きいスキーの上でスキーをするのでもなく、それにまた、それこそ同じ大きさのバイオリンまたはチェロを演奏するとは期待しません。
私たちはすべて、それらすべてのもののためのサイズの選択権を持っていて、どうして私たちにはピアノの鍵盤のためのサイズの選択権もないのでしょうか。

参照: www.smallpianokeyboards.org/keyboard-history.html


"2. Hand span data"
『2. 手のスパンのデータ』

男女の間の手のサイズの変化は重要であり、子どもが含まれている場合、それはさらに大きいです。

利用可能なデータは、成人男性の手のスパンは、平均して成人女性よりおよそ1インチ(または2.5cm)大きいことを示しています。これは、男性が現在の鍵盤上の1個以上の余分な白鍵に平均的に達することができることを意味します。

重要な測定ポイントは8.5インチ(21.6cm)の手のスパンです。このポイントまで、ピアニストは10度を演奏しようと努力します。利用可能なデータから、成人男性の80%が8.5インチ(21.6cm)以上伸ばすことができる手のスパンを持っていると推測され、これは10度を演奏できない20%の男性(わずかではない割合)を見捨てています。
女性にとってはそれが逆で、実際はそうすることができない80%と共に、10度を演奏するのに十分な大きな手の成人女性が、わずか20%しかいないことが推測されます!

一般的により小さな手の一部の人種は、更に不利な条件に置かれています。子どもは明らかにそうです。高齢者は彼らのスパンが年齢と共に縮小すると気付くかもしれません。




“リストは手が大きかったから指が10度以上届いていたらしい”という話は有名ですが、これはリストの手がたまたま大きくて10度届いていたのではなく、モダンピアノが開発された頃に、リストなどのような手の大きなピアニストがたまたま活躍していた関係で、モダンピアノの鍵盤幅が彼らにとって弾きやすい大きさに最初から設定されてしまった、という経緯のようですね。
殆どの方が信じている、“この鍵盤が誰にでも弾きやすい大きさ”という話は完全に間違いだということです。

平均以上に大きな手のピアニスト向けに設定された規格なのですから、当然、世の中の殆どの人にとっては大きすぎるわけです。それを、「手が小さくても弾けなければならない」というのはあまりにもナンセンスだと思いませんか?

なぜ10度かというと、ピアノ曲を正しい弾き方で譜面通りに弾くには、手をめいっぱい広げた状態で最低でも10度届く必要があるからです。
なぜ譜面通りに弾けることを基準に考えているかというと、コンクール(特に海外の)では、譜面通りに正確に弾くことが基本とされているからです。つまり、工夫した弾き方では通用しないということです。

手のスパン(手を広げた状態での親指から小指までの幅)のデータを見る限り、女性の殆どがこの条件をクリアできない、つまり、非常に限られた人しかピアノで上を目指すことが出来ないことを意味しています。
しかもこのデータは欧米で集められたものです。この中にアジア人のデータも無いわけではないと思いますが、この調査をもし日本で実施したら・・・果たして10度届く人が男性でも8割も居るのでしょうか。これが女性だったら・・・おそらく受け入れがたい結果が出てしまうかもしれませんね。

中田喜直さんの本「音楽と人生」の中でも、ピアニストの宮沢明子さんが、

“小柄な日本人には現在のピアノは合っていない。プロになれる人は十万人に一人位”

と言っていた、とありますし、オーストリアの世界的ピアニストのパウル・バドゥラ=スコダ氏も、

“私の生徒の半分は、手が小さくて、音楽的に和音が弾けないことが多い。多くの人にとって、今の鍵盤は広すぎる。鍵盤の幅は音楽と無関係なのです。だから、楽器のサイズは人間のために考えられるべきでしょう”

と話し、鍵盤の幅をもっと狭くすることを提唱しているそうです。

手の大きなピアニストに弾かせるため、大きなホールにどんどん導入されて、確かにそのときはピアノの売り上げが上がったのかもしれませんが、それは目先の利益でしかなく、そのあと多くの人が弾くことを考えなかったために、結局はピアノ産業の衰退を招いてしまったとは、何とも皮肉な話ですね。

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01/20
PASK記事翻訳 - Part4 * 狭い鍵盤の必要性
前回から少し間が空いてしまいましたが(いつもの事ですが)、前回予告致しました、"NEED FOR NARROWER KEYS"を今回から読んでいきたいと思います。




MANY HAND SIZES BUT ONLY ONE KEYBOARD!
多くの手のサイズにもかかわらず、たった1つの鍵盤!

Human hands are not all the same - neither should piano keyboards be!
人間の手はすべて同じではなく、ピアノの鍵盤もまた、そうあるべきではありません!

"NEED FOR NARROWER KEYS"
『狭い鍵盤の必要性』

現在のピアノの鍵盤サイズが、男性、女性、子ども、そして異民族を考慮すれば、ピアノの演奏人口の大部分に合わないという確かな証拠があります。

証拠は様々な範囲の見解によってもたらされます: -

1. ピアノ鍵盤の歴史

2. ピアニストの手のスパンのデータの分析

3. ピアニストの間で手のサイズと痛みと怪我を関連づける査読された研究

4. ピアノの演奏に適用される人間工学と生体力学の分野の認められた科学的原理

5. 現在利用可能な縮小サイズ鍵盤を試したピアニストからの増加している例証

6. 国際的なピアノ・コンクールの結果および成功している国際的な演奏の経歴を維持したピアニスト間の両方における性差の分析

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次回からいよいよ本題に入っていきます

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01/14
PASK記事翻訳 - Part3 * PASKの構造および創立者
今回も引き続き、PASKサイト'PASK structure and founders'の翻訳を掲載させて頂きます。




"PASK structure and founders"
『PASKの構造および創立者』

PASKは、正式に設立された組織ではありませんが、共通の目標を目指して努力する人々のネットワークです。

活動の中心的な焦点をもたらすPASKの3人の設立メンバーがいます。

オーストラリア、シドニーからのエリカ・ブッカーさん -
ニューサウスウェールズ州音楽学校の卒業生、ピアニストおよびピアノ教師、スズキ教師訓練士、そして縮小サイズピアノ鍵盤の指導的提唱者 :
www.suzukimusicqld.com.au/html/erica_booker.html

テキサス州、ダラスからのキャロル・レオーネ博士 -
ダラスの南メソジスト大学メドウズ芸術学校の鍵盤学科の学部長、国際的に認められたアーティスト、教師、講師、および作家、そして世界の主要研究者の1人であり、ピアニストの健康を促進する人間工学的なピアノ鍵盤の提案者(支持者) :
www.carolleone.com

オーストラリア、メルボルンからのロンダ・ボイルさん -
元官僚の政策アナリスト/物理学、環境科学および都市計画の資格を持った戦略立案者;ピアニストおよび独自の研究を行っている人であり、手のサイズとピアノ奏法に関する同業者による論評の対象となる記事の著者 :
www.linkedin.com/pub/rhonda-boyle/30/931/352
Twitter: Rhonda Boyle@smallpianokeys

彼らはこのウェブサイト(PASKサイト)、PASKフェイスブックページおよび郵送先名簿を管理し、PASKを代表してマスコミとの接触を管理します。彼らは会議に論文を提示し、評価されている雑誌で記事を公表しました。

PASKネットワークは徐々に成長していて、現在、PASK目標を支援する世界中の多数の他の人々を含め、変化をもたらす同様の方法に活発に従事しています。

あなたがPASKの活動的なメンバーでありたいか、進歩に遅れずにいたいなら、参加して見てください。




次回から'NEED FOR NARROWER KEYS'を読んでいきたいと思います。
なかなか興味深い内容のようです

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01/12
PASK記事翻訳 - Part2 * 目標と戦略
昨日に引き続き、PASKサイト'Goals and Strategies'の翻訳が出来ましたので、掲載させて頂きます。




"Goals and Strategies"
『目標と戦略』

PASKの長期目標は、異なった大きさで分けられた鍵盤のピアノを大量生産させること、それらがすぐに利用できるようになるような方法で世界中に売り出され、ピアノの学生、教師、そしてアマチュアやプロのピアニスのための選択が当然ながら受け入れられることです。

このことが起こるように、焦点は、ピアノ界からの要望を確立すること、並びに、メーカーからの供給を促す必要があります。疑いもなく、これらは相互依存しています。

小さな手のピアニストは、団結した声および狭い鍵盤を備えた鍵盤を利用できる要望を作り出す必要があり、ピアノ教師、大学、そして音楽学校は、それらの利点を認識する必要があり、コンクールおよびコンサート会場は、鍵盤の選択の権利を演奏者に提供するべきです。

世界中のピアノ・メーカーは、アコースティックグランドおよびアップライトピアノ、そして電子ピアノの鍵盤サイズの選択肢を提供する必要があります。その論拠は、少なくともさらに2つのサイズ、特に鍵盤幅を単位として現在のサイズの7/8と15/16が必要であるということです。縮小サイズ鍵盤(すなわち、狭い鍵盤を備えた)は、現在、限られた数の供給源から入手可能ですが、主要なピアノ・メーカーも、この課題に応じる必要があります。

変化を引き起こすことにおける主要因は、著名なピアニスト、世界中の学識経験者や教師からの公的支援になるでしょう。

この目標を達成するのに必要な3つの主な戦略があります。

1. 小さな手の人達のための縮小サイズ鍵盤の利点についての意識の向上。

2. ピアニストが狭い鍵盤での演奏の違いを経験する可能性を生み出すこと。

3. 変化に対する障壁と抵抗を打破すること。




細幅鍵盤を普及させるためには、やはり当然のことですが、細幅鍵盤を普及させたいと思う人達の協力が必要ということなのでしょう。

やはり何事も「百聞は一見に如かず」
日本では、2番目の戦略、

「細幅鍵盤での演奏の違いを経験する可能性を生み出すこと」

まずはこれが必要なのかもしれませんね。

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01/11
PASK記事翻訳 - Part1 * PASKって何?
皆様はお正月をどのように過ごされたでしょうか
今年が皆様にとって良い年になるようお祈りしています

さて、新年一発目は、昨年末にご紹介いたしましたPASKサイトの翻訳からスタートしたいと思います。
とは言え、決して英語が得意なわけではありませんので、日本語としておかしい部分もあるかと思いますが、その場合はご容赦ください




PIANISTS FOR ACCESS TO SMALLER KEYBOARDS - PASK
小さな鍵盤を利用できることに賛成のピアニスト

Narrower piano keys for smaller hands widen musical horizons for all
小さな手のための狭いピアノ鍵盤は、すべての人にとっての音楽の限界を広げます。

"WHAT IS PASK?"
『PASKとは何か』

PASKとは、小さな鍵盤を利用できることに賛成のピアニストであり、ピアノの鍵盤サイズに関して変化を成し遂げることに専念している国際的な運動です。

具体的に言えば、PASKは、ピアノ・メーカーに、狭い鍵盤でピアノを生産し始めることを説得し、これらの縮小したサイズの鍵盤には学生や演奏者にとって大きな利益があるということを、コンサート会場のマネージャー、学識経験者、ピアノ教師、そして、ピアノ・コンクールの主催者に納得させようと努めます。

現在のピアノ鍵盤は1880年代以来普及していて、全人口の肉体的能力のためには設計されていませんでした。しかしながらそれは装われて、現在のサイズがすべてに適していると受け入れられました。ところが、実際にはそうではありません。全ての国籍の男性、女性、そして子供、そして全ての年齢層全体を考慮したうえで、恐らくピアニストの大多数にとって鍵盤が広過ぎます。

現在の鍵盤サイズと鍵盤の幅は、大きな手の人々、一般に成人の男性にとって好都合です。しかしながら、小さな手の人達にとって、今日のピアノは技術的困難と学習時間の著しい増加を意味し、音楽の表現を制限して、大量のクラシックピアノ・レパートリーを弾く権利を妨害し、そして何よりも悪いことには、衰弱させるような痛みと怪我を引き起こす可能性があります。

簡単な例えが真意を説明します。全ての人に意味を成します。どんなに大きい若しくは背が高くても、陸上競技レースにおいて同じサイズの靴をはかなければならず、女性運動選手は男性と同じサイズの靴で走り、子供は(大人の)男女と同じサイズの靴で走らなければならないのでしょうか。




国際的な団体も出来て、細幅鍵盤の普及が加速しそうな気運になってきような気がします
今年の干支である馬のように、細幅鍵盤という考え方が世界中を駆け巡ってほしいものですね
次回は 'Goals and Strategies'を翻訳します。

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