主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
08 * 2013/09 * 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
09/26
細幅鍵盤が、国際ピアノ コンクールで採用されることになりました!
細幅鍵盤ピアノを望む方々にとって、大変嬉しいニュースです

スタインビューラー社の働きかけによって、来年アメリカのダラスで開催される、DCS国際ピアノ コンクール2014にて、演奏者が自分の手の大きさに合わせて鍵盤を選んで演奏する権利が与えられることになったそうです

こちらがそのニュース記事です。

A First-Of-Its-Kind Partnership Brings Steinbuhler’s Reduced Size Keyboards to Pianists at the DCS International Piano Competition 2014

こちらの記事も、拙いながら翻訳させて頂きました。




A First-Of-Its-Kind Partnership Brings Steinbuhler’s Reduced Size Keyboards to Pianists at the DCS International Piano Competition 2014

スタインビューラー社、SMUおよびDCS国際ピアノコンクール間の新しい協力関係は、ダラスで開催されるDCS国際ピアノ コンクール2014で参加する、コンクールおよびマスタークラス・ピアニストに、縮小されたサイズの鍵盤を提供する準備ができています。

新しい協力を通して、DCS国際ピアノコンクールは、より小さな手のスパンを持ったコンクールおよびマスタークラスのピアニストに、利用可能な縮小されたサイズの鍵盤をピアノに取り付けさせる、最初の国際ピアノコンクールになるでしょう。

新しい鍵盤でのコンクールおよびマスタークラスの参加者には、現在DCS国際ピアノコンクールによって認められる3つの標準的な鍵盤サイズのいずれか一つを付けているコンサート用グランドピアノを演奏する選択権があります。従来の鍵盤に加えて、これらはDS-15/16(一般的な)鍵盤とDS-7/8鍵盤を含みます。そしてそれは、ドニソン - スタインビューラー・スタンダード - DS Standard™と共に作ります。

縮小されたサイズの鍵盤は、より小さな手のスパンをもつピアニストが、モダン・ピアノの非常に難しい多くの不可能なレパートリーを実行することを可能にします。

「私たちは、これらの選択的鍵盤をDCS国際ピアノ コンクールに導入することを大変嬉しく思っています。」と、リチャード・マッケイ(ダラス・チェンバー・シンフォニーの芸術監督およびコンダクター)は言います。そして彼は加えて言います。「これらの新しい鍵盤は、あらゆる手のサイズのピアニストが、彼らの芸術的な可能性を実現することを可能にします。」

ピアノの歴史を通して、多数の異なる鍵盤サイズは、広範囲の選択およびプロの使用を楽しんでいました。モーツアルト、ベートーベン、シューベルト、ショパン、そしてシューマンは、現代の従来のサイズ(より大きく、より強力な器具を造るピアノ・メーカーの19世紀の猛烈な圧力により、独断的に、そして、人間工学にかまわず確定されたサイズ)より小さかった鍵盤上で、すべて上演され作曲されました。

「過去20年の間、私たちはより小さな鍵盤のピアノを改造してきました。」と、デイビッド・スタインビューラーは言います。「(小さな鍵盤は)あらゆるサイズの手がピアノの鍵盤サイズの全種類にどのように影響されるか観察する機会をもたらします。私たちは、彼らの人生がどれほど変わるかを目の当たりにしました。私たちの新しい規格がピアノコンクールで提供されているのを見るのは大いにワクワクします。」

スタインビューラー社によって作られた鍵盤の詳細については、http://www.steibuhler.comを訪問してください。

DCS International Piano Competition 2014




細幅鍵盤ピアノの普及を阻む最も大きなネックとなっていた、“コンクールや発表会はどうするのか?”という問題。この問題の解決に向けて、ついに大きな一歩が踏み出されました。

恐らくこのコンクールを皮切りに、今後徐々に細幅鍵盤を採用するコンクールが増えてくるでしょう。
そうなれば、それに準じて日本国内のコンクールも細幅鍵盤を採用するようになってくるでしょうし、それに伴ってピアノ教室や音大が細幅鍵盤を導入する動きも出てくるでしょう。

約20年もの歳月をかけてここまで成し得たデイビッド・スタインビューラー氏とその他多数の協力者の方々に、心より敬意を表します。

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村

ピアノ ブログランキングへ
スポンサーサイト
09/18
ダブル鍵盤グランドピアノ - Type2
Pleyel double-grand piano-02

プレイエル(PLEYEL)と言えば、ショパンも愛したピアノを製作したフランスのピアノ製作会社ですが、今年の8月26日、プレイエルのダブルグランドピアノが修復されることになったというニュース記事が出ました。

Double piano soon to be playable

スタインビューラーの記事翻訳のときのように、こちらの記事も翻訳サイトを使って翻訳してみました。




間もなくダブルピアノが演奏できます

Pleyel double-grand piano-01
エリス・ケルは、、ダベンポート中心部のリバー・ミュージック・エクスペリエンスに寄付された、プレイエルのダブルグランドピアノの傍らに立っています。珍しいピアノを演奏できるようにする修理がすぐになされることになっています。

2013年8月26日午前4時45分

間もなく古いプレイエルが演奏できるかもしれません。

2年の間、珍しいダブルグランドピアノは、ダベンポートリバー・ミュージック・エクスペリエンス(RME)によく見える状態で保管されていました。最初はフランスで何年も前に手に入れたベテンドーフ夫妻の財産を経由してモリーンバターワース・センターに寄付され、プレイエルは2011年にRMEに伝えられました。

パリで1896年に造られ、プレイエルは世界のわずか6台のうちの1台であると思われます。

それを演奏することができる前に、ピアノのどちらかの端のキーと内部部品は機能しなければなりません。そして、連合音楽教師協会のメンバーは2年もの間修理のためのお金を集めていました。

地元のピアノ技術者ジョン・ドゥダが修理をするよう依頼され、修理には1万5000ドルかかると見積もられています。
維持と今後の調律における別途費用を予想して、資金集め担当のものは2万5000ドルを集めることを望んでいました。グループは1万9863ドルを集めました。そして、弁護士が今後の使用、維持、および他の詳細に関して組合とRMEの間で契約書を作成しています。

「ピアノの主要な使用はまだ決定されておらず、それを公演および(または)リサイタルに使用しようと努力する、正当な芸術家および音楽教育専門家次第でしょう」とエリス・ケル(RMEのプログラミングおよびコミュニティ援助活動の管理者)は言いました。「一般人がRMEからただ入って、座って、事前の承認なしで演奏し始めるのは、言うまでもなく利用出来ません。」

「私たちはプレイエルのダブルグランドを世界に通用する楽器および歴史的遺物と考えています。そして、私たちはRMEで持っている事を非常に幸運であると感じています。私たちには、それを安全で適切に維持されるのを確実にする固い決意があります。」

修理がボランティアの家族の不幸で遅れたと、ローラ・クランブルホーム(募金のキャンペーンの主催者の一人)は言いました。そして、それを彼女は今月始めに電子メールでケルに説明しました。

モリーンのピアノの教師は、「私たちは、このプロジェクトに関してとても動きが遅いことを再び謝罪します。」と書きました。「私たちが皆ボランティアである場合、および、私たちがたまにしか会わない場合、そして、私たちが昨年非常に多くの葬式に参列しなければならなかった場合、それは難しいです。」

遅れにもかかわらず、ケルは寄贈者の希望がかなえられるのを見て満足であると言いました。ジョーとテイアー・ルクレール(両方の故人)は、珍しい楽器が演奏出来るようになることを望んだと、彼は言いました。

「プレイエル独特の歴史的価値は、RMEで展示されるような非常にユニークな音楽の芸術品にしました」と、彼は言いました。「それがテイアー・ルクレールさんの希望に従って修理して演奏されるという事実は、更に良い事です。」

法的協定の完成までは、修復のための正確なスケジュールはまだわかっていません。




プレイエルのダブルグランドピアノとは、記事の写真をご覧になっても分かるように、2台分のグランドピアノが向い合せに一体化している四角い4本足のピアノで、1台でデュオや連弾の演奏が出来るというものです。正式には「ダブルコンセール型」と言うようですね。
製作が非常に難しい上に、重量も2台分に相当することもあって、あまり普及しなかったそうです。


こちらはダブルグランドピアノでの演奏の動画です。

Nettle & Markham Piano Duo perform their transcription of Rossini's 'William Tell' Overture (Finale)


こちらからもダブルグランドピアノでの演奏が試聴出来ます。

ショパン:プレイエル・ダブル・グランドピアノでのピアノ連弾/4手作品集


日本でもダブルグランドピアノを使った演奏が行われたことがあるようです。

人気声優シンガー牧野由依、日本初!ダブルグランドピアノでワンマンコンサート実施!


このピアノの片側の鍵盤を細幅鍵盤に交換すれば、コンクールや発表会などでもこの1台で対応出来そうですね。前回ご紹介した二段鍵盤グランドピアノよりも、ダブルグランドピアノの方が片側の細幅鍵盤への変換もし易そうな気がします。
ですが、ピアノ教室で使うとなると・・・2台分のスペースと重量(恐らくお値段も2台分?)では、さすがに難しいかと思われるので、教育用にはやはり二段鍵盤グランドピアノの方がいいかもしれませんね。

こういった先人の知恵が見直され、復活することは喜ばしいことですね。
これらのピアノの普及も望まれます。

※プレイエルについての参考資料:プレイエル物語プレイエル - Wikipedia

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村

ピアノ ブログランキングへ
09/12
ダブル鍵盤グランドピアノ - Type1
以前書いた記事でヤマハの二段式ピアノをご紹介しましたが、かの有名なスタインウェイにも二段鍵盤のグランドピアノがあるそうです。

スタインウェイの二段鍵盤グランドピアノもヤマハの二段式ピアノと同じく、昔造られたものが最近になって再建され、演奏可能になったとのことです。

この二段鍵盤グランドピアノ、今でこそスタインウェイ製の1台しか現存していないそうですが、かつてはベヒシュタインなどのヨーロッパのピアノメーカーも造っていたそうです。

ヤマハの二段式ピアノが子供の教育用に造られたのに対し、この二段鍵盤グランドピアノは、バッハ作曲のゴルトベルク変奏曲の中に、二段鍵盤を使って演奏することが指定されている曲があることから造られたようです。

そして1992年には、この二段鍵盤グランドピアノのために、ラリー・スィッツキーというオーストラリアの作曲家によって、“ファンタジア第10番~ムーア二重鍵盤ピアノのために”が作曲されています。

ピアニストのクリストファー・テイラー氏が、再建された二段鍵盤グランドピアノで演奏している動画があります。

Double Keyboard Piano with Chris Taylor

1928 WINIFRED CHRISTIE on BECHSTEIN MOOR DUPLEX GRAND PIANO J. S. Bach Toccata and Fugue

こちらは二段鍵盤の内部構造について説明している動画です。

Double manual piano documentary

この鍵盤の片側(弾き手の体格を考えたら下段)を細幅鍵盤に変換出来れば、教育用のグランドピアノとしての可能性も広げられそうな気がします。

ピアノが発明された当初はグランドピアノしか無く、そこから思考錯誤が重ねられ、スクエアピアノを経て、今あるアップライトピアノが誕生したという経緯から見ても、必要に応じてピアノの形状を変えることは昔からなされてきたことだと思います。
細幅鍵盤ピアノも、その延長線上にあるものではでしょうか。

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村

ピアノ ブログランキングへ
Copyright © 2017 細幅鍵盤随想記|ピアノと鍵盤と、時々、戯言.
all rights reserved.