主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
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08/26
細幅鍵盤ピアノの所有者の方へ
このブログを読んでくださった方の中で、もし今現在細幅鍵盤ピアノを所有している、若しくは、所有している方をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご購入されたときの事や、その後のメンテナンス等をどのようにされているかなどの体験談をお聞かせ頂けないでしょうか。

記事で紹介致しましたSteinbuhler社とウイスタリアピアノ製作所以外にも、以前細幅鍵盤ピアノを製造していた某大手メーカー2社やクロイツェル・ピアノに関する体験談でも構いません。
細幅鍵盤ピアノの購入に関するお話であれば、どんなことでも聞かせて頂きたいと思っております。

宜しくお願い致します。

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08/22
細幅鍵盤、オーストラリアへ
前回の記事にあります、ウォリックによるピアノ技術者のギルドニュース記事の“First DS Keyboard installation”の翻訳文です。
グランドピアノへの細幅鍵盤の設置の様子が書かれています。



「ピアノ技術者ウォリック・ドルトンによる、オーストラリア・メルボルンからのギルドニュース記事」

『南半球で初の7/8-DS鍵盤設置』

昨年、ワークショップがデイビッド・スタインビューラーの7/8という概念の鍵盤を披露するために、すぐにセッティングしたという短い通知が来ました。7/8鍵盤って何?デイビッド・スタインビューラーって誰?とあなたは尋ねるでしょう。

7/8鍵盤とは、グランドピアノのための、標準鍵盤の7/8の寸法の鍵盤です。それは既存のアクションを、交換可能な両方(標準鍵盤と7/8鍵盤)のアクションに取り替えるというものです。

デイビッド・スタインビューラーとは、家族がアメリカのタイタスビルで織物工場を所有している技術者です。1991年にナイアガラ・オン・ザ・レイクのB&Bに滞在中、彼はコンサート用グランドピアノが7/8鍵盤であることに気付きました。ピアノの持ち主は、自分の手が小さいことが多くのすぐれたピアノ・レパートリーをマスターする妨げになっていると理解し、1970年にそのピアノを造ったそうです。

デイビッドは詳述します。『これは自分に与えられたチャンスだと思いました。私にはコンピュータ・プログラミングの経験がありましたから、鍵盤をコンピュータ・データベースから造るというアイデアは興味をそそられました。まして、私はピアノ産業に関して何も知りませんでした。ピアノの造り方に関する先入観が無く自由でしたから、最初は趣味としていじるところから始まりました。事の成行きで1994年夏に、私たちの織物工場の船積みドックの上で、コンピュータのルータを用いて、最初の鍵盤を造りました。』
この鍵盤の製造は、ピアノを測定するという問題を生み出しました。デイビッドがアメリカ中を旅行して測量することはできますが、それでは海外からの注文に応えられず非実用的です。従って、オーストラリアへの旅行は、測定だけでなく、必要な測定の出来る有能な専門家を見つけることでもありました。

デイビッドは、正確な測定を可能にするためのジグと測定ツールのキットを供給しています。
彼は、アメリカの大学のために沢山の7/8鍵盤を造り、そして今、地元の音楽家ロンダ・ボイルのピアノ、バーンスタインSG-185Rへのフィッティングをする為、初めてオーストラリアに到着しました。

a_DS-keyboard-_-RhondaWeb02.jpg

実のところ、設置をする土曜日の朝、若干の不安を感じながらロンダの家に着きました。非ピアノ人が造った完全なピアノ・アクションが、地球の反対側の楽器に大きな災難をもたらすのではないかと思ったからです。
アクションが箱から出され、既存のアクションが取り除かれました。そして、新しい7/8鍵盤がピアノにすべり込みました。それはちゃんと動きました!細幅鍵盤に不慣れであった為、演奏時のオクターブが9度になり、耳障りな音がありました。しかしながら、ロンダは15分間の練習の後コツを掴みました。そして、彼女の微笑が全てを物語りました。

ピアノはどんな形であれ変更されません。ラナー・アクションの部品とアーベル・ハンマーを使ったアクション部分はオリジナルと素早く入れ替えられます。それは4時間の調整と整音で完成に至ります。(ウォリック・ドルトン)

a_Conventional-in-Bernstein-W.jpg
a_DS-Keyboard-in-Bernstein-We.jpg



記事を読んでみての素朴な疑問。
もし、ロンダ・ボイルさんのように、Steinbuhler社の鍵盤を日本にも輸入して取り付けようとした場合、果たして日本のピアノ技師の方々は協力してくださるのかどうか…設置後のメンテナンスはどうしているのかなど、色々気になりました。

実際にロンダ・ボイルさんが設置していらっしゃる以上、その辺りもどうにかしているはずですし、英語が堪能であれば問い合わせて聞いてみたいところですが…
日本の某大手メーカーが細幅鍵盤ピアノの製造から撤退している今、日本でもそういった問題がクリア出来るのであれば、Steinbuhler社の鍵盤を是非買いたいと思う方は多いのではないでしょうか。

ちなみに、某大手メーカーは撤退していますが、日本でも細幅鍵盤ピアノの受注を受け付けているピアノメーカーはあります。

ウイスタリアピアノ製作所
http://www.wistaria.com/

ご興味のある方はお問い合わせされてみてはいかがでしょうか。

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08/17
点と点が繋がりました! ~細幅鍵盤の広がり~
先ずは前回の記事で書きましたピアニストの芳村英里さんについてですが、こちらのブログ記事にて詳しく紹介されています。是非、ご一読ください。

『細幅鍵盤のススメ  ~ショパンとピアノと鍵盤と・・・小さい手~』
芳村英里先生、Kris Chesky先生による論文を読んで
『細幅鍵盤の推進活動中 (オクターブが楽に届くピアノがあれば・・』
細幅鍵盤のピアノ演奏者

Steinbuhler社の記事の翻訳を前回まで終えてみて、ピアニストの芳村英里さんにSteinbuhler社との接点があることが分かりました。それまでは、芳村英里さんが一体どのような切っ掛けで、そしてどうやって細幅鍵盤(15/16鍵盤)を用いての演奏会をなさっているのか不思議に思っていたのですが、これで納得出来ました。

芳村英里さんが留学されたアメリカのノーステキサス大学について、前回の翻訳部分『Growing University Interest and Research』に記載がありました。
ノーステキサス大学ではSteinbuhler社の15/16鍵盤が導入されており、そこで教鞭をとっているクリス・チェスキー博士が、「Texas Center for Music and Medicine(“音楽と医学のためのテキサス・センター”と翻訳しました)」でピアニストの怪我についての医学的な研究をしているというような内容ですが、その研究に芳村英里さんも加わっていらっしゃるようです。

『Texas Center for Music and Medicine』
http://music.unt.edu/tcmm/content/faculty-directors/eri-yoshimura

『細幅鍵盤のススメ』の記事の冒頭で、芳村英里さんとクリス・チェスキー博士の論文が紹介されています。
どうやら『細幅鍵盤のススメ』が書かれた頃と論文の場所が移動しているようなので、現在のURLを掲載させて頂きます。この論文もそのうち翻訳して読んでみたいですね。

『The Application of An Ergonomically Modified Keyboard to Reduce Piano-Related Pain』
http://digital.library.unt.edu/ark:/67531/metadc84156/

ちなみに「Texas Center for Music and Medicine」には、日本人は芳村英里さん以外に、しゃもと よしこさん(字が分かりません)という方もいらっしゃるようです。
『Texas Center for Music and Medicine』
http://music.unt.edu/tcmm/content/faculty-directors/yoshiko-shamoto

こういった方々が、いずれ日本でも細幅鍵盤の研究を広めてくださればと期待してしまいますね

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08/01
問題意識を持つこと ~状況の客観視~
前回の更新から随分と間が空いてしまいました
このところ何だかんだで忙しく休日も休日ではなくなっていましたので、Steinbuhler社の記事の翻訳作業がなかなか出来ずにいます

どうにか少しだけピアノの練習はしましたが、弾く度に「これが細幅鍵盤だったらどんなに弾きやすいだろう。どうして自分はこんな小さな手でこんなに大きな鍵盤を叩いているんだろう。」なんて思ってしまいます。
そんな私もまだ細幅鍵盤の事を知らなかった頃は、弾けないことへの辛さは感じていたものの、ピアノとはこういうものだと思って疑問すら持っていませんでした。

ずっと前に何かで聞いたことがある話で、アフリカのある貧しい国の学校での昼食の時間、お弁当を持ってきている子と(家が貧しい為)持ってきていない子が居て、持ってきていない子の目の前で、持ってきている子が昼食を食べている様子を日本人のジャーナリスト(?)の方が見て、食べられない子はさぞかし悔しい思いをしているのだろうと思っていたら、意外な事にその子は特に何も思っていなかったそうです。
その子は、自分は“食べられない立場の人間”で、相手は“食べられる立場の人間”だからだという認識だったそうで、そんな状況に疑問を感じておらず、この状況を変えたいという意識すら持っていなかったのだそうです。
よく海外に住むと日本の良さが見えてくると言いますが、その場にどっぷり浸かっている状態ではなかなか気付けない事も、そこから離れて他を知ったり俯瞰したりすることで見えてくるものがあるのだろうと思います。

今のピアノの状況は、“指が届いてある程度自由に弾ける人間”と“指が届かず不自由を強いられている人間”が居て、大半の人がこの状況に納得こそはしていないものの問題意識が薄く、その事もなかなか状況が変わっていかない要因の1つになってしまっているような気がします。

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