主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
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12/06
細幅鍵盤の体験動画 <Part 3>
前回に引き続き、PASKYouTubeチャンネルの中で印象深かった動画3つのうちの3つ目を紹介させて頂きます。

今回は、2016年08月3日にPASKによって公開された『Kahoru Amano trying DS6.0 and DS5.5 keyboards for the first time.』です。




~画面下の説明文~

カホルは、テキサス州ダラスの南メソジスト大学で修士課程に在籍している才能ある若い学生です。『普通の』鍵盤では、彼女は1オクターブ弾くのがやっとです。彼女がSMUの准教授、キャロル・レオーネ博士のスタジオで初めてDS6.0とDS5.5サイズの鍵盤を試弾するのをあなたはここで見ることができます!




~動画中の文章~

(0:08 / 2:36)
動画は、アマノ カホル氏がテキサス州ダラスの南メソジスト大学の修士課程に入学して、大学で本当に初めてDS6.0とDS5.5の鍵盤を試弾するところを紹介しています。オクターブが6.5インチの『標準』鍵盤では、彼女は1オクターブ届くのがやっとです。DS5.5が彼女の必要とするサイズであることは、このビデオを見れば明白です。
(0:27 / 2:36)
DS6.0TM鍵盤


~動画中の会話(音声)~

***DS6.0鍵盤に座っているカホルさん***

レオーネ博士:

(0.34 / 2:36)
「・・・6インチのオクターブよ。」

(0.37 / 2:36)
「6インチ半のオクターブとは対照的に、つまりあなたは半インチ余分に持っていることになるわね・・・」

(0.42 / 2:36)
「それで、あなたは先ず1オクターブを試したいのかしら?」

カホルさん:

(0.45 / 2:36)
「素晴らしいわ。」

(1.12 / 2:36)
「わぁ・・・」

レオーネ博士:

(1.13 / 2:36)
「これまでにオクターブを弾いたことはあるの?」

カホルさん:

(1.14 / 2:36)
「白鍵では十分な時間があればある程度届くのですが、黒鍵だと1度も1オクターブに届いたことがありません。これまでも・・・」

レオーネ博士:

(1.23 / 2:36)
「ええ、分かったわ。」

カホルさん:

(1.24 / 2:36)
「なので・・・それは素晴らしいです。」


~文章~

(1:28 / 2:36)
DS5.5TM鍵盤


~会話(音声)~

***DS5.5鍵盤に座っているカホルさん***

レオーネ博士:

(1.37 / 2:36)
「そうね、黒鍵で試してみて・・・」

(1.43 / 2:36)
「レガート、ほとんどのレガートを弾けるかもしれないわ。あなたがそうしたいならね。トップ(ピアニスト?)のようにね・・・」

(1.48 / 2:36)
「そう、その通りよ。」

カホルさん:

(1.50 / 2:36)
「うわぁ・・・」

レオーネ博士:

(2.08 / 2:36)
「違った感覚でしょう?」

(2.14 / 2:36)
「9度を弾けるかしら?」

(2.20 / 2:36)
「いいわ、出来るわね。」




鍵盤の幅を選べる環境の中で指導を受けられているのは羨ましいですね。


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11/24
細幅鍵盤の体験動画 <Part 2>
前回に引き続き、PASKYouTubeチャンネルの中で印象深かった動画3つのうちの2つ目を紹介させて頂きます。
ちなみに私は英語の聞き取りが出来ないので、オーストラリアの支持者の方に会話を文章として書き出して頂く形で翻訳しました。

今回は、2014年8月17日にティファニー・ゴフ(Tiffany Goff)さんによって公開された『Steinbuhler Action Switch』です。




~画面下の説明文~

このビデオは、2014年の6月に、ペンシルベニア州にあるデイビッド・スタインビューラー氏の自宅にて撮影されました。そこに滞在している間に私は5.1と、5.5と、6のサイズのアクションを試弾してみることができました。

デイビッド・スタインビューラー氏が、自身のスタインウェイBのアクションを交換しているところを実演します。

スタインビューラーのピアノ・アクションに関する詳細情報について。
www.steinbuhler.com
skinnykeys.tumblr.com




~動画中の文章~

(0:00 / 2:41)
このビデオでは、デイビッド・スタインビューラー氏が、自身のスタインウェイBのアクションを交換します。
(0:05 / 2:41)
撮影していないときに、私は5.1(最も細い鍵盤があります)を演奏しました。
(0:10 / 2:41)
・・・本当に素晴らしかった。


~動画中の会話(音声)~

スタインビューラー氏:

***DS5.1鍵盤のそばに立って***
(0:13 / 2:41)
「これはたった今君が弾いていたスタインウェイBで一番小さい鍵盤だね?」

ティファニーさん:

(0:19 / 2:41)
「そうよ。」

スタインビューラー氏:

(0:20 / 2:41)
「これまでに・・・世界中の・・・そしてここで君がついさっきそうしていたよね。」

ティファニーさん:

(0:23 / 2:41)
「そうです。」

(0:25 / 2:41)
「それは夢のような感じだったわ。現実の夢よ。私が想像したピアノの演奏、そんな風に思うはずの・・・ええと・・・」

(0:32 / 2:41)
「断然楽で素晴らしかった・・・」

(0:37 / 2:41)
「さて、次はどっちを弾いてみようかしら?」

スタインビューラー氏:

(0:40 / 2:41)
「よし、6インチのものを付けようね。これが5.1で・・・あれはそうだった・・・君は5と半分の、5.5を弾いたね・・・」

ティファニーさん:

(0:48 / 2:41)
「私はどくことになりそうね・・・」


~文章~

(0:50 / 2:41)
アクションを交換するには、たった1人で1分足らずしかかかりません。


~会話(音声)~

スタインビューラー氏:

(0:54 / 2:41)
「いいよ。」

ティファニーさん:

(1:11 / 2:41)
「これは単独の仕事です。そうすることができると言いたいのです。」

スタインビューラー氏:

(1:16 / 2:41)
「これを取り付けます・・・」

(1:46 / 2:41)
「いけたよ!」


~文章~

(1:49 / 2:41)
この鍵盤は6です。ピアノが弾ける人のほとんどが、このサイズが最も弾き心地が良いと気付きます。


~会話(音声)~

ティファニーさん:

***DS6.0鍵盤を弾きながら***
(1:54 / 2:41)
「それはより良いのですが・・・」

(2:10 / 2:41)
「当たり前のことだけど、私たちが話していたこういう作品、ラフマニノフとか、(??)とか、ブラームスとか、そういう男性達のもののような、かなりの作品を弾くことが出来ないかも・・・この鍵盤ではね・・・でも、標準鍵盤では弾けなかったものをたくさん弾けるかもしれないわ・・・」

(2:24 / 2:41)
「・・・私はまだ曲目を選り好みしなきゃいけないかもね。5.1ではってわけじゃなくて、でなければ・・・それは何?」

スタインビューラー氏:

(2:29 / 2:41)
「5.5だよ。」

ティファニーさん:

(2:30 / 2:41)
「・・・5.5ね。」


~文章~

(2:31 / 2:41)
私のサイズは5.5、「伸びのある」曲目用には5.1です。
(2:38 / 2:41)
あなたのはどれ?




スタインビューラー社製のグランド用鍵盤を取り替えている様子です。スタインビューラー社製鍵盤のことをご存知の方々にとってはもうお馴染みの光景ですね。


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11/15
細幅鍵盤の体験動画 <Part 1>
PASK - Pianists for Alternatively Sized Keyboards(鍵盤サイズの選択を支持するピアニスト)という細幅鍵盤の普及に尽力している国際的なグループ(詳しくはこちら←クリック)があることはこのブログを読んでくださっている方々はご存知かと思いますが、このPASKのYouTubeチャンネルもあって、細幅鍵盤を体験したり購入したりされた方々の動画が公開されています。

PASK YouTube

この中で個人的に印象深かった動画を3つ、これから3回にわたって1つずつ紹介していこうと思っています。
動画中の英文をいつものように和訳してみましたが、やはりここは動画の中の会話の内容も気になる・・・ということで、以前よりやり取りのあるオーストラリアで初めての細幅鍵盤の購入者で、PASKの設立メンバーでもあるロンダ・ボイルさんに会話を文章として書き出して頂いて(英語の聞き取りできません)、洋画の吹き替えの感じで脳内再生しながら自分なりに会話っぽく和訳してみました。
ただ、一部不明瞭で聞き取れなかったところがあるとのことで、その部分は(??)と表記しています。

今回は、2014年7月18日にティファニー・ゴフ(Tiffany Goff)さんによって公開された『First Steinbuhler Encounter』です。




~画面下の説明文~

このビデオは、2013年の8月にペンシルベニア州にあるデイビッド・スタインビューラー氏の自宅にて撮影されました。スタインビューラー社は、私のように、小さい手の人たちのためのピアノの鍵盤を設計しています。このとき私はキーの幅が狭いピアノを弾くのは初めてでした。

鍵盤は、1オクターブが5.5インチにわたることを意味する5.5というサイズです。普通の鍵盤では、オクターブは6.5インチにわたります。

スタインビューラーのピアノ・アクションに関する詳細情報について。
www.steinbuhler.com
skinnykeys.tumblr.com




~動画中の文章~

(0:00 / 5:32)
2013年8月19日に、私と友人はペンシルベニア州のタイタスビルにあるデイビッド・スタインビューラー氏の自宅を訪問しました。
(0:05 / 5:32)
デイビッドは小さな手のためのピアノを製造しており、私がそれを弾くのは初めてでした。


~動画中の会話(音声)~

ティファニーさん:

***小道を歩きながら***
(0:10 / 5:32)
「このビデオの途中でその牛に話しかけるわね。」
(0:20 / 5:32)
「素晴らしい体験になると思うわ。」
(0:29 / 5:32)
「私たち本当は4時間後に到着しなきゃいけなかったのに・・・着いちゃった。」

***ドアの前で***
(0:36 / 5:32)
「急にすごく緊張するわ・・・よし!」

***家の中***

ティファニーさん:

(0:43 / 5:32)
「(??)」

スタインビューラー氏:

(0:44 / 5:32)
「いいえ、どう致しまして。」
(0:48 / 5:32)
「君は撮影しているんだね!」

ティファニーさんの友達のケルシーさん:

(0:49 / 5:32)
「はい、いいですか?」

スタインビューラー氏:

(0:51 / 5:32)
「明かりを点けさせてね。」

ティファニーさん:

(0:54 / 5:32)
「では、別の平均的なサイズの隣に、標準のピアノなんですね。」

スタインビューラー氏:

(0:57 / 5:32)
「そうだよ。」

ティファニーさん:

(1:03 / 5:32)
「本当に素晴らしいわ。私は(??)でも構いません。」
(1:15 / 5:32)
「それらはあまりに幅が狭いようにも見えるけど、それは理にかなっていることなのよ。」
(1:22 / 5:32)
「これは7/8ですか?」

スタインビューラー氏:

(1:24 / 5:32)
「その通り。」

ティファニーさん:

***黒鍵の上に手を置きながら***
(1:25-1:30 / 5:32)
「これらも7/8の幅ですか?・・・それらは比例しているの?・・・黒鍵は?」

スタインビューラー氏:

(1:34 / 5:32)
「それらは少し小さいと思うよ。」

ティファニーさん:

***ピアノの椅子を引き出しながら***
(1:38 / 5:32)
「それらは高さもそのままですか?それともそれもやっぱり比例しているの?」

スタインビューラー氏:

(1:42-1:49 / 5:32)
「いや・・・同じアクションがあるために同じ沈み込みだよ。」

ティファニーさん:

(1:50 / 5:32)
「ですよね、確かにそうですね。」

***椅子に座って***
(1:55 / 5:32)
「あぁ、まぁなんてこと・・・」
(1:57 / 5:32)
「私の手がすごく大きく見えるわ。」

***鍵盤の上に手を置いて***
(2:00 / 5:32)
「ちょっと待って・・・」

スタインビューラー氏:

(2:06 / 5:32)
「君に任せておくね・・・うん。」

ティファニーさん:

***ピアノのところで***
(2:30 / 5:32)
「ちょっと見てどういうものかというと、」

***音階を弾きながら***
(2:40 / 5:32)
「すごく大きな感じで、もう同じ運指法は使えないわ。」

***アルペジオを弾きながら***
(2:43 / 5:32)
「いいえ、その必要は無い・・・私は4(薬指?)を使っている・・・」

***標準鍵盤を弾き始める***
(2:48 / 5:32)
「こっちは・・・(??)」

***7/8鍵盤のところで***
(2:58-3:00 / 5:32)
「それはもうたくさん感じている、私が想像していた状況・・・私が見れば手が大きいピアニストの、彼らが弾いている状況のようなものよ。」
(3:08 / 5:32)
それはとても自然で、彼ら(手が大きいピアニスト)の手はいつもこの位置にあって、私の(手)はいつもここで外れてしまうけど、今まさに・・・」

***アルペジオを弾きながら***
(3:16 / 5:32)
「・・・納得したわ。」
(3:21 / 5:32)
「・・・手のために設計されているピアノ・・・今やっと意味が分かったわ。」
(3:28 / 5:32)
「私、鼻をかまなきゃね。」


~文章~

(3:42 / 5:32)
私の手は健全な配置に慣れていませんでしたが、それはすぐに自然に感じました。


~会話(音声)~

ティファニーさん:

(3:49 / 5:32)
「この曲では私が変えなきゃいけないことがたくさんあるわ。」
(4:11 / 5:32)
「それからすぐに資料をチェックしなきゃ、それが転がすことになっていたかどうか覚えてないからね。」
(4:16 / 5:32)
「前は届かなかったから転がしていたの。」

***標準鍵盤で和音を弾いて***
(4:23 / 5:32)
「そうよ、」

***7/8鍵盤で***
(4:34-4:37 / 5:32)
「私はその和音を弾いたことが一度も無い・・・昔からだったわ・・・」

***標準鍵盤で***
(4:44 / 5:32)
「・・・私の親指でこの音符を掴むこともね。」

***7/8鍵盤で***
(4:52 / 5:32)
「そして私は(その音を)出せる。」
(4:57-5:02 / 5:32)
「この音符も弾ける・・・それ以上にコントロールしているわ・・・そうしようとするんじゃなくてね。」


~文章~

(5:14 / 5:32)
新たな局面に適応するためには一晩かかりました・・・とても素晴らしい夜でした。
(5:23 / 5:32)
この場面を根気よく撮影してくれたケルシー・ウッドに本当に感謝しています。


~会話(音声)~

***家の外***

ケルシーさん:

(5:32 / 5:32)
「本当に牛を見られたら素敵だったかもね。」




スタインビューラー邸のお庭の牛さんの置物がかわいいですね


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09/24
スタインビューラーの鍵盤日本上陸!
昨年年末今年最初の記事で紹介していた、スタインビューラー社7/8鍵盤(DS-5.5)が取り付けられているウォルター社製のアップライトピアノをアジアで初めて購入されたタイの男性が、今年の5月から大学進学のために来日されていて、その際にこの7/8鍵盤のピアノもお持ちになったとの連絡をもらいました。

こちらがその7/8鍵盤を使った、リストハンガリー狂詩曲第2番 カデンツァの演奏です。




日本でのメンテナンスなど、また色々とお聞きしたので、ご参考までにご紹介させていただきます。


● メンテナンス(調律)について

日本に到着してからのメンテナンスは三浦ピアノさんというところにお願いしたそうです。
鍵盤が細くなったこと以外は普通のピアノと同じなので、調律はもちろん、鍵盤を取り外しての内部の掃除まで、普通のピアノと同様に問題なくやってもらえたそうです。


● 騒音対策について

ピアノの騒音に関しては、お住まいになっているのが指定された時間内であれば楽器を弾いてもよいアパートだそうですし、付近の住民の方々とも事前に話し合って了解を得ているそうなので、特にトラブルにはなっていないそうです。
一応、ピアノにも消音ユニットを取り付けてもらうよう三浦ピアノさんにお願いしたそうですが、やはりピアノの鍵盤と消音ユニットのセンサーの位置が合わず取り付けられなかったそうなので、それ以外のピアノのハンマーの動きを止める制御バーのみを取り付けたそうです。(結局使っていないそうですが)


● 細幅鍵盤の電子ピアノについての見解

細幅鍵盤の電子ピアノについては、この方もタイの実家に帰省した際の練習用や海外旅行などでの持参用に欲しいと思っているそうなので、日本に着いてからすぐにカワイ(多分本社?)に出向かれたそうです。
カワイで色々と質問されたそうですが、ヤマハのアバングランドに関して、アクション部分が同じなので鍵盤部分のみを細幅鍵盤に差換えることが技術的に可能なのではないかと質問されたそうですが、それもカワイが会社としてやることは無いという回答だったとのことです。
この方としては、スタインビューラー社アバングランド用の細幅鍵盤を造ることが可能かもしれないと考えていらっしゃるようです。

以前PASKのフェイスブックに、中国のメーカー(?)からの細幅鍵盤電子ピアノに関する回答が投稿されたそうですが、やはり「内部のセンサーから外部の鍵盤まで全て縮小しなければならならず、開発の費用も二千万円程かかるので難しい」との答えだったようです。
これについては、1度造ってしまえば型が出来るので安く生産できるようになるだろう、世界中のトップピアニストが要求すれば可能になると思うが、そもそもそういうピアニストは最初から手が大きいのでそれが問題だと仰っていました。
(既に世界では少しずつ認知度が上がってきているようですし、世界規模で売れば採算も取れるのではないかと私も思うのですが・・・。)

一応スタインビューラー社にも、内部はそのままで鍵盤のみを縮小させて造ることができないか問い合わせてみたそうですが、やはり出来ないとの回答だったようです。


● その他の情報

最近カワイが製品のリニューアルをしたようで、これまで細幅鍵盤の特注を受付けていたモデルが、どうもGM-12GからGX-1というモデルに変わっているようです。(お値段がかなり高くなってますね
ということは、GM-12Gの生産は終了してしまったのでしょうか・・・カワイのGM-12Gの公式ページも無くなっているようですし・・・。
ちなみにこのGX-1ですが、細幅鍵盤でもサイレント機能が付けられるそうです。細幅鍵盤GX-1を注文するときに一緒にサイレント機能も注文すればいいそうです。


あともう1つビッグニュースがあるのですが、それはまた次回ということで・・・。


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01/17
スタインビューラー社製細幅鍵盤の使用感や購入、メンテナンスなど
前回の記事で紹介しました、スタインビューラー社の7/8鍵盤(DS-5.5)が取り付けられているウォルター社製のアップライトピアノを購入されたタイの男性と連絡をとることができました。
日本語の分かる方だったこともあり、ピアノの使用感や購入、メンテナンスに関するお話を細かく聞くことができました。
とても協力的で、今回お聞きした内容をブログで紹介することも「参考になれば幸い」と快諾してくださいました。


● 7/8鍵盤(DS-5.5)に対する総合的な感想

見た目の第一印象としては、やはり大きな標準鍵盤を見慣れているせいか、最初にピアノの蓋を開けたときはおもちゃのような印象を受けたとのこと。ただこれも弾いてみれば見かけによらずちゃんとしたピアノだと分かるそうです。

ピアノは昨年の11月20日にご自宅に届いたそうで、練習を始めて1週間ぐらいで慣れてきて、1ヵ月後には自然に弾けるようになったそうです。

やはり標準鍵盤(太すぎる幅)だと、どんなに練習しても上手く弾けるようにならないためになかなかモチベーションが上がらなかったそうですが、7/8鍵盤を弾くようになるとショパンのエチュードOp.10、No.12(革命のエチュード)も標準鍵盤よりずっと楽に弾けて、半年間練習していたゴドフスキーの曲の和音も届くようになったため、モチベーションが上がって今までの倍練習するようになったそうです。

この方が言うには、「こうなってみれば、あんな太い鍵盤なんかを十数年間も弾いていたかと思うと、笑ってしまうほど馬鹿馬鹿しく感じる」そう。
7/8鍵盤のピアノを買う前はヤマハのピアノを使われていたそうですが、結局こちらは全く弾かなくなり、飾るだけの家具になってしまったのだそうです。

この方が7/8鍵盤で演奏されている動画があるので紹介させて頂きます。
Youtubeのプロフィール画像は、この方が7/8鍵盤に手を当てている写真のようですが、これを見るとどうやら12度(ド~上のソ)届いているようです。(すごい



その他の7/8鍵盤での演奏はこちら。

Chopin Op. 10 No. 12 "Revolutionary etude"
K 545 Mozart Sonata No. 16 in C major


● 7/8鍵盤(DS-5.5)の使用感

黒鍵の間の白鍵部分の幅は、7/8だと11~12mmくらい(※)だそうで、この方の指がぎりぎり入るくらいだそうですが、ほぼ問題なく弾けるそうです。ただ、手が汗などでべたついていると黒鍵の間のトリルができなくなるので、その部分は弾き方を変えたそうです。
上記の幅は黒鍵の間にある白鍵そのものの幅で、両サイドの隙間は含まれていません。隙間も含めた実質的な幅は15mmくらいだそうです。ちなみにこの所有者の方の指の太さは、中指の太いところで18mmだそうです。

両サイドと中央で鍵盤の重さが変わることはなく、全体的に均一の重さだそうです。
この方がそれまで使われていたヤマハのピアノより鍵盤が重ためだそうですが、それは細幅だからというよりもピアノ自体の特徴のようです。(ウォルターの鍵盤が重い方)
これに関しては、鍵盤の重さはメーカーによっても違えば好みも人それぞれなので、慣れれば問題ないだろうとのことです。

鍵盤の幅が狭まっただけでアクション部分は変わらない為、鍵盤の深さや高さは普通のピアノと同じだそうです。このため、特に黒鍵は見た目が細高く見えるそうです。
もし鍵盤の高さが気になるようであれば、面倒な作業だそうですが、調整によって黒鍵を下げて白鍵を上げる(白鍵と黒鍵の差を縮める)ことができるそうなので、調律師の方に相談すればやってもらえるだろうということです。
前にロンダさんにも同じような質問をしたことがありますが、このときも鍵盤の重さや高さ(深さ)を特に問題には感じないとのご回答だったので、これも慣れればそんなに気にならないのかもしれません。

この方は最初3/4鍵盤(DS-5.1)を検討されていたそうなのですが、小さすぎても困るので7/8鍵盤にされたそうです。
カワイの細幅鍵盤(15/16に相当)のこともご存知でしたが、やはりまだ大きすぎるという印象のようです。
カスタムオーダーで7/8と3/4の中間のサイズ(DS-5.3)なども注文できるそうですが、スタインビューラー氏が言うにはあまり違いが分からないとのことです。

ちなみに鍵盤選びについては、私の手の大きさ(オクターブが鍵盤の手前からやっと引っかかるくらい)の場合、オクターブを楽に弾くだけで十分であれば7/8鍵盤(DS-5.5)でもいいだろうとのことですが、クラシックの曲ではかなり大きなコード(10度など)がしょっちゅう出てくるので、クラシックの曲も習得するつもりであれば3/4鍵盤(DS-5.1)の方が好みに合うかもしれないということでした。

鍵盤の幅は標準鍵盤の白鍵と黒鍵の比率のままで縮小しているそうなので、ほかの幅(15/16や3/4)についても詳しくお知りになりたい場合は、標準鍵盤の比率のままで幅を縮小してみれば参考になるかと思います。


● メンテナンス(調律)について

ピアノが到着した際に(多分普段からお世話になっている)調律師の方に来てもらったそうですが、鍵盤が細くなったこと以外は普通のピアノと同じなので問題なくやってもらえたそうです。
少なくとも私自身は、ほかの細幅鍵盤の購入者の方々からメンテナンスの問題を聞いたことは特にありません。


● 購入方法や価格、送料、税金など

ディビッド・スタインビューラー氏と直接メールのやり取りをして注文されたそうです。
請求して送ってもらったというレシートも見せてくださいました。これを見るとDateの欄に8/13/2014という日付が。
ピアノが届いたのが昨年の11月20日なので、これが注文の受付日だとしたら、注文してから届くまでの期間はだいたい3ヵ月くらいということになるかと思います。(これも聞いておけばよかったですね

金額ですが、ピアノは8,800米ドル(1,035,012円)、タイまでの送料が250米ドル(約29,404円)の、合計9,050米ドル(約1,064,416円)となっています。タイと日本は地理的に近いので送料も参考になると思います。
送料が意外と安いことに驚きましたが、もっと意外なのはピアノの価格で、スタインビューラー社のサイトに掲載されている価格の10,352米ドル(約1,217,550円 翻訳したときより値上がりしてます)より1,552米ドル(約182,538円)も安い価格になっています。タイまでの送料を含めてもこちらの方が安いくらいですね。

サイトの掲載価格はアメリカ大陸全土への送料を含んだ価格ということなので、海外に送る場合の価格はこの分が差し引かれたピアノ本体のみの価格なのだろうと思うのですが、こうなると、送料など諸々の費用を含めてもアメリカ国内で買うより安く買えてしまうことになりますね。
これが少し前までの異常な円高のとき(1ドルが100円を切ったとき)だったら、もしかすると送料などを含めても100万円以内に納まったかも

そこで気になって調べてみたのですが、日本では楽器の個人輸入では関税がかからないんですね。今までずっと相当な金額の関税がかかってしまうものだと思ってました

http://jp.malltail.com/jp_wp/ct/import_guide/142/

ただ、関税は無税でも消費税はかかるようです。
個人輸入の場合、商品金額の60%の金額より千円未満を切り捨てた金額が課税対象となるようですが・・・ちょっと計算してみます。

8,800米ドル × 60% × 為替レート(1ドル117.615円) = 621,007.20円(課税標準額)
この621,007.20円から千円未満を切り捨てた金額、621,000円に対して消費税がかかります。

621,000円 × 8% = 49,680円
この49,680円から百円未満を切り捨てた49,600円が消費税納付額となります。
消費税は税関での通関手続きのときに支払うようです。

楽器の個人輸入について詳しく解説しているサイトを見つけたので、ご興味があればご参照ください。

http://www.crane.gr.jp/Private_import/index.html

上記の為替レートは1/17/2015 7:55am時点のものです。為替レートは刻一刻と変わっていきますので、今現在の為替レートでの金額をお知りになりたい方にはこちらのサイトが便利です。

為替レート変換君



今回は日本語でコミュニケーションをとることができたので、かなり詳しくお話を伺うことができました。
特に購入に関しては、想像していたよりはハードルが高くないという印象です。もちろん、決して安い金額ではありませんが、もっととんでもない金額がかかるものだと思っていましたので・・・。
それにしても、日本でカワイの細幅鍵盤ピアノを買うよりもアメリカからウォルターの細幅鍵盤ピアノを輸入する方が低コストとは意外でした。

日本では馴染みの薄いチャールズ R ウォルターのピアノですが、品質は決して悪くはないようです。

http://ピアノ買取比較.com/sub_piano/maker.html

どうやらスタインビューラー氏は、規格の3種類(15/16、7/8、3/4)以外の幅でも注文に応じてくださるようです。
それぞれの規格の中間の幅や、3/4よりもさらに細い幅の場合はもちろんのことですが、逆に、標準鍵盤に対して手が大きすぎるという方のために“太幅鍵盤”の注文にも、もしかしたら応じてくださるかもしれませんね。


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