主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
10 * 2017/11 * 12
S M T W T F S
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
01/13
ベートーベンが使っていたピアノの特徴
今年に入ってすぐにオーストラリアの支持者の方から、ベートーベンのピアノの複製を見る機会があったとの報告が入ってきました。
そのピアノは1804年のベートーベンのピアノを複製したもので、一昨年にこのブログでも紹介しましたダニエル・バレンボイム氏の最新型のピアノを作製したクリス・メーン氏によって、つい最近メルボルン大学のために作製されたものだそうです。
バレンボイムのピアノについてはこちらをご参照ください。弦の張り方の点がベートーベンのピアノと共通しているので、音色の特徴などはご参考になるかと思います。

『この100年のピアノの歴史にダニエル・バレンボイム氏が新風を吹き込みました!』
http://littlehands782.blog.fc2.com/blog-entry-88.html
『ダニエル・バレンボイム氏開発の「新方式のピアノ」について』
http://littlehands782.blog.fc2.com/blog-entry-111.html


ベートーベンのピアノの特徴が以下のように報告されています。

鍵盤の幅:
  • オクターブ(鍵盤7個分)で約6.25インチ(158.75mm)。
※ 現在の一般的なピアノの鍵盤幅は約165mm。

黒鍵の特徴:
  • 白鍵の幅の割には細くなっている(現在の鍵盤より黒鍵幅の割合が白鍵幅の割合に対して小さい)ように見える。
  • 前框に向かって傾斜している。
※ 画像を参照

TASK_000

TASK_001


弦の特徴:
  • バレンボイム氏の最新型ピアノと同様に、交差することなく真っ直ぐ並行に張られている(ストレート・ストリングス)。
※ 画像を参照

TASK_002

TASK_003


ペダルの特徴:
※ 詳しくはこちらの記事を参照→http://www.piano.or.jp/enc/fb/view/180/
※ 当時は、演奏者の殆どが普段は家で弾く女性だったため、男性の演奏者はペダルを踏めるようにするためにつま先の尖った靴を履かなければならなかったとのこと。

TASK_004



細幅鍵盤に関して度々聞こえてくるのが、“鍵盤が細くなると、鍵盤と鍵盤の間(特に黒鍵と黒鍵の間)に指が挟まる(若しくは入らなくなる)のでは?”といった声です。
そしてこういった声に対してまさに、“黒鍵幅を細くして黒鍵の間の幅を確保すれば良いのでは?”とのご意見も頂いたことがありました。
ただそのご意見を聞いたときは、白鍵幅と黒鍵幅の割合が変わることで弾きにくくなったりしないだろうかと懸念していたのですが、ベートーベンのピアノの黒鍵幅が現在の割合より小さくて問題なかったのであれば、この方法である程度解決できそうですね!


ピアノ ブログランキングへ
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村
スポンサーサイト
12/16
スタインビューラー社と細幅鍵盤がPodcastで紹介されています
「"Podcast(ポッドキャスト)"って何?」という方はこちらをどうぞ。Podcastについて解説している記事をいくつかピックアップしてみました。
実は私も海外の細幅鍵盤支持者の方からこの件を聞いて初めてPodcastというものを知りました(解説記事を読んでもイマイチよく分かりません・・・

「Podcastを楽しむには」
http://www.apple.com/jp/itunes/podcasts/fanfaq.html
「ポッドキャストって何?有料?聴き方が分からない…という全ての方に」
http://yohei-hayakawa.com/?p=2038
「ポッドキャストって何ですか?なるべく分かりやすく教えて下さい!!」
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1430019729
「【今更聞けない】ポッドキャストってなに? - NAVER まとめ」
https://matome.naver.jp/odai/2141222990772220601
「無料でさまざまなコンテンツが楽しめる!「Podcast」を使ってみよう!」
https://mobareco.jp/a12183/


(とりあえずどうにか理解できた範囲で・・・)このPodcastの中にHugh Sung(ヒュー・ソン)さんという方が制作されている"A Musical Life"というコンテンツがあって、そこでスタインビューラー社と細幅鍵盤のことを紹介してくださったようです。
こちらがそのページです。リンクを開くとメールアドレスを記入する欄が出てきますが、下の青い矢印をクリックすれば記入しなくてもページに入れます。

「David Steinbuhler, co-developer of the Donnison-Steinbuhler alternate sized piano keyboards」
https://www.amusicallife.com/david-steinbuhler-developer-of-smaller-piano-keyboards/

この記事を翻訳しました。




David Steinbuhler, co-developer of the Donnison-Steinbuhler alternate sized piano keyboards
選択できるピアノ鍵盤、ドニソン-スタインビューラーの共同開発者、デイビッド・スタインビューラー氏

2016年11月28日 ヒュー・ソンによる

小さな手のピアニストは、ピアノの名作を演奏できるようにするためにかなりの物理的な課題を克服しなければなりません。これらの課題は、筋肉の緊張や、キャリアが終わってしまう障害にさえつながることが多いのです。小さな手の独特のニーズに対応するため、技術者で事業主のデイビッド・スタインビューラー(David Steinbuhler)氏は、ピアニストのクリストファー・ドニソン(Christopher Donison)氏と共同研究して一連の新しい標準サイズと小さなピアノ鍵盤の試作品を1991年に開発しました。

これら小さな鍵盤を生み出す魔法は、デイビッド・スタインビューラー氏の、ペンシルベニア州タイタスビルの1897年来の歴史がある家族経営の会社のリボン工場で起きています。中に入ると、その多くがデイビッド氏の祖父と叔父によってオーダーメイドされた終わりがないほどずらりと並んだ機械類と共に、それらのリボンを作るために造られたものすごい数の、何千もの巻いたリボンやひと巻きのロールを目にするでしょう。彼らは独自の部品や道具を造る必要があるため、デイビッド氏の工場では、CNC、またはコンピューター数値制御装置と呼ばれる、コンピューターを使って正確に設計して木材から部品を切り出すための専用機械が複数使われています。デイビッド氏のピアノ鍵盤のワークショップが彼の工場の2階にあることが分かり、古いピアノや、彼の特注のドニソン・スタインビューラー(Donison Steinbuhler)の小さいサイズの鍵盤を生み出すために用いられる道具に囲まれます。
注釈:このエピソードはもともとビデオ・ドキュメンタリーとして制作されたものです。以下のフルビデオをご覧下さい。



Links
リンク

スタインビューラー社のウェブサイト:
http://www.steinbuhler.com/index.html
PASK(鍵盤サイズの選択を支持するピアニスト)ウェブサイト:
http://www.paskpiano.org/index.html
PASK 「Resources for Pianists with Smaller Hands(手が小さいピアニストのためのリソース)」:
http://www.paskpiano.org/resources-links-and-getting-involved.html
D.S.6.0鍵盤で演奏しているダラス国際コンクール第3位の入賞者、アンナ・アラジー(Anna Arazi)氏のビデオ:
https://youtu.be/tj1RNLn8K6g




色んなメディアでどんどん取り上げられて細幅鍵盤の認知度が上がっていってほしいですね!


ピアノ ブログランキングへ
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村
12/11
鍵盤サイズの革命がついに起きそうな予感!?
ピアノの鍵盤のサイズを選択する権利を獲得するために尽力する国際的な運動であるPASK(Pianists for Alternatively Sized Keyboards - 鍵盤サイズの選択を支持するピアニスト)(詳しくはこちら←クリック)が発起人となって、世界中の主要な楽器メーカー(デジタルとアコースティック両方)に向けてのオンライン嘆願署名が今月より開始されています!

Need piano keyboards that fit our hands
私達の手に合ったピアノの鍵盤が必要です


嘆願の対象:
ヤマハカワイスタインウェイパールリバー(珠江ピアノ)ハイルン、香港パーソンズ社、カーツウェルコルグを含むピアノメーカー。

この嘆願書の、嘆願に至る経緯(Petition Background)と、その嘆願(Petition)の内容を和訳していますので、まずはこちらをご一読ください。
そして、ご共感いただけましたら、是非ご署名をお願い致します。

署名のやり方については嘆願書の下で手順を説明しています。
もちろん無料ですし、要領も日本のネット署名やアンケートなどと大して変わりません。匿名での署名も可能ですので、どうぞご安心ください。
署名の期限は今のところは無いそうですが、多分1年間くらいになるだろうとのことです。

決して強請するつもりはありません。ご自身の正直なお気持ちに従ってください。

ちなみにNeed piano keyboards that fit our handsのページにある、鍵盤の画像の上の「Signatures」のところをクリックしていただくと、署名の一覧がご覧になれます。




Petition Background (Preamble):
嘆願に至る経緯(前文):

あなたは今まで、人間の手の大きさには非常に大きな違いがあるにもかかわらず、私達がピアノの鍵盤幅の選択肢をたった1つしか持っていないということを考えたことがありますか?
成人のピアニストだけでも、最も小さい手と最も大きい手のスパンの違いは、ほぼピアノの白鍵5つ分の幅の、およそ4.5インチ(11cm以上)と推定されているのです!

現在のピアノの鍵盤が、圧倒的多数の人達にとって大きすぎるという強力な証拠があります。それは、最も大きい手のスパンの人達に最も適しているのです。
ピアノを専攻する大学生を対象とした最近の調査では、彼らの75%がさらに大きな手を切望していることが明らかになっているのですが、その代わりに、もし彼らがより細幅のキーの鍵盤で演奏することができるとしたらどうなるでしょう。

現在の『一般的な』鍵盤よりも細幅のキーのピアノ鍵盤は、限られた方法(スタインビューラー社経由がほとんど)で、現在入手できるようになっており、アメリカの10校の大学で使われています。
テキサス州ダラスにあるSMU - Southern Methodist University南メソジスト大学)メドウズ芸術学校のピアノ研究室の学科長であり、演奏家、教師、レコーディング・アーティスト、演説家、そして、選択的にサイズ決めされた鍵盤に関する著者でもある、キャロル・レオーネ博士は以下のように言います。

『私は、ピアニストが自分の手のスパンにより良く合った鍵盤の上に初めて手を置くところによく立ち合います。何度ピ
アニスト達が抑えきれず無意識に涙を流したことでしょう。「問題なのは自分ではない。楽器なのだ!」と悟った瞬間
に、乗り越えられないとも思える問題に苦しんできた人生が消え去るのです。それに続き、可能性への喜びに彼らは
圧倒されます。』


手に合わない楽器のために、ピアノの演奏を学ぶ人達のどれくらいが、彼らの夢を実現できていないのでしょう。
痛み、障害、そして失望のあまりに、どれくらいの人達が追い出されているのでしょう。
偉大なピアニストになることを熱望しているかもしれない若い人達には、足止めを食らい、自分の手が成長するのを無駄に待っている人がどれくらいいるのでしょう。

もしピアノを演奏するのであれば、あなたはこれまでに以下のことを感じたことがあるのではないでしょうか。

・ 演奏したいピアノ曲を全て演奏することができず、もっと大きな手のスパンがあればよかったのにと、時々思うことがあるのではありませんか?
・ あなたの指がギリギリまで広げられているために、あなたは音符を省かざるを得ないことが多いか、あるいは大きな和音を弾くために素早く飛び越えるのを困難に感じているのではありませんか?
・ 10度、あるいは9度さえも弾くのに四苦八苦し、手をいっぱいに広げて高速でオクターブのパッセージを弾くことによって、痛みや緊張が引き起こされているのではありませんか?
・ 手のスパンの制限のために、あなたの練習時間の大半が技術的な課題の克服や、『急場をしのぐ手段』の考案に費やされているのではありませんか?

現在、私達は自分たちの生活において、靴や洋服、度付き眼鏡、スポーツ用品のように、個々のサイズやニーズに合わせられることを実に当然のことだと思っています。
音楽界では、多くの弦楽器に様々なサイズがあり、そしてピアノでも、私達はスツールの高さを調節することができ、小さな子供には補助ペダルを提供することができます。
あなたは、標準のピアノ鍵盤に人間工学的に適した手のスパンを持っている人が、全ての国籍の男性、女性、および子供を含む人口の何パーセントくらいいると思いますか?

The evidence for change from recent research
最近の研究からの変化を裏付ける証拠

・ (同数の男女が演奏すると仮定すれば)現在の鍵盤に対して小さすぎる手のスパンを持つ成人のピアニストの割合は50%を超えています。
・ 大多数の男性(76%)と比べると、広範な上級の曲目を楽に容易に演奏できるくらい大きな手のスパンを持つ女性はわずか13%です。残りの人達(男性の24%と女性の87%)は、自分の最大限の音楽的な可能性に達することができない可能性があります。これらの割合は、一般的に白色人種よりスパンが小さいアジア人のピアニストではさらに小さくなります。
・ 女性が男性より罹患しやすいため、手のスパンが小さいピアニストは痛みや障害に苦しむ傾向が強いです。
・ 細幅のキーの鍵盤を演奏することが思いがけない素晴らしい体験であることに気付くピアニストが(主に北米で)増えています。彼らは、緊張や痛みの減少音調のコントロールの改善必要なパワーやスピードの上昇さらに大きな技術的な容易さや安定などの多岐にわたる利点を見出します。彼らは違うサイズにとても早く順応することができ、必要に応じて鍵盤の間で簡単に入れ替わることができます。
・ これらの鍵盤を使っている教師は、子供が小さなバイオリンを使うのと同様に、手の大きな男性のために設計された鍵盤で学ぶ必要がないために子供達が大きな恩恵を受けることが分かっています。

これらの調査結果は、1世紀をとうに超える『一般的な』ピアノ鍵盤となった決定に、19世紀後半ヨーロッパ人男性(例えばリストなど)の名演奏家が強い影響力を持っていたということを私達が考慮に入れれば納得がいきます。
それ以前は、鍵盤はより細幅のキーを持ち、様々なサイズが利用可能でした。
彼らの大きな手のスパンによって、男性がコンクールの受賞者や一流のソリストの地位で優位に立つのは当然のことです。

デイビッド・スタインビューラーと、北アメリカからのクリス・ドニソンは、1990年代からキーの幅が細い鍵盤の製作を始めました。
デイビッドは多様なサイズのサンプル鍵盤を使った広範囲にわたるテストを行いました。それらを使い、どのサイズが彼らのニーズを最も満たしているかを決めるため、彼はピアニストを招待しました。
彼の取り組みは、2つの小さいサイズ(さらに大きいものは誰も望まなかった)の鍵盤を追加することで、彼らの手にぴったり合ったものが大多数のピアニストにもたらされることを示しました。
ピアニストの手のスパンに関する最近の統計調査は、2つの追加のサイズ(※)の必要性に関する結論を裏付けています。

Personal stories
身の上話

ボストンのピアニスト、アンナ・アラジーは、小さい鍵盤でのたった1日の練習の後に、2015年のダラス室内交響楽団国際ピアノコンクールで通常の幅のおよそ15/16(DS6.0TM)の鍵盤を演奏しました。
彼女は抱えていた痛みが全て消えたことに気付き、そして3位に入賞しました!
以下の彼女のプロコフィエフピアノ協奏曲第1番の演奏をご覧ください。



コロラド出身のジャズピアニストで作曲家のロジャー・ジェームズは、同じサイズ(DS6.0TM)の鍵盤のアップライトピアノを所有しています。
以下の彼の話をご覧ください。



選べるサイズの鍵盤が使われている様子の他のビデオに関しては、PASK(Pianists for Alternatively Sized Keyboards - 鍵盤サイズの選択を支持するピアニスト)のYouTubeチャンネルの、PASK YouTubeをご覧ください。

では、なぜ私達は単一のサイズのピアノ鍵盤に固執しているのですか?
是非ともこの嘆願書に署名をして、他の人にもそれを回してください。
たとえあなた自身がピアノを弾いていなくても、ピアノを愛し、この革命がすぐにでも来ることを望んでいる世界中の多くの人々を救うことになるでしょう。
私達はこれらの鍵盤が売れる可能性のある巨大な市場があることをメーカーに伝える必要があります!

Further information
詳しい情報

Pianists for Alternatively Sized Keyboards邦訳文
Alternatively Sized Piano Keyboards邦訳文
Steinbuhler & Co邦訳文
Carol Leone

メディア、ピアニストや教師、そしてピアノ業界向けに構成されたPASKの概要資料をダウンロードするために、PASK documents(PASK資料)をご訪問ください。
Collection of Quotes(引用文集)』の資料には、はるかに多くの身の上話が掲載されています。
ここには、雑誌Clavier Companion(クラヴィエ・コンパニオン)に掲載されている、キャロル・レオーネ博士によって書かれたSize is Key(サイズが解決の鍵)という最近取り上げている論文のコピーもあります。

是非、PASKのフェイスブック・ページで私達に「いいね!」をください。

私達は、技術者、鍵盤メーカー、および工業技術に興味をお持ちの方々のための、TASKのフェイスブック・ページも持っています。

ツイッターでは、ハッシュタグ、#smallpianokeysをご使用ください。

スタインビューラー社は、選択用サイズの名称としてDS(Donison-Steinbuhler)を使用しています。
すなわち、オクターブのサイズのインチ表示を反映したDS5.5TM(7/8鍵盤)とDS6.0TM(ユニバーサル鍵盤)です。
現在の『標準』の鍵盤(DS6.5TM)は、オクターブが6.5インチになっています。



Petition:
嘆願

極めて多くの人達が現在のピアノの鍵盤は大きすぎると感じています。とは言え、手を大きくすることはできません。
ですが、ピアノのキーを狭くすることはできます。
私達はまさにそれを行うよう、ピアノ業界に訴えています!

PASK(Pianists for Alternatively Sized Keyboards - 鍵盤サイズの選択を支持するピアニスト)は、購入者が選べるよう、3つの規格サイズの鍵盤を造ることを世界中のピアノメーカー(デジタル、アコースティックを問わず)に明確に要求しています。
すなわち、現行の1オクターブ6.5インチ(16.5cm)の『大きな』鍵盤に加えて、2つの小さい鍵盤、つまり1オクターブ6.0インチ(15.2 cm)のものと、1オクターブ5.5インチ(14.1cm)のもの(※)です。

これら2つの新しいサイズは、小規模な鍵盤メーカーを通じてのみ入手可能という、きわめて限られたルートしかないのが現状です。
2つのサイズを加えたピアノが大量生産され、広範な使用機会が保障されてはじめて、これまで顧慮されてこなかったピアノ愛好家の大半を含む市場のニーズを満たすことができるのです。
人間の手のサイズに相応しい鍵盤のピアノを私達に提供してください!
最近の研究や事例調査によると、もし鍵盤を選択できるようになれば、子供達は言うまでもなく、成人のおよそ75%が小さめなサイズの鍵盤から恩恵を受けることが分かっています。

これらの鍵盤サイズを選べることが選択肢として主流になれば、ピアノを弾く人達から『小さな手』の問題が解消され、さらに何百万もの人達にピアノの世界が開かれるでしょう!

PASKの概要資料『An opportunity for the piano industry日本語版)』(www.cicadabay.com/pianosからダウンロード可能)は、ピアノ業界にさらに多くの情報やアイデアを提供します。以下が主な内容です。

・ Keys to success for the 'piano keyboard revolution' - 『ピアノ鍵盤革命』の成功への鍵
・ Increased sales potential - 売上高増加の可能性
・ Barriers to change - 変化に対する障壁
・ How three sizes can work in different situations - 3つのサイズは実際面でどのように活用できるのか
・ Marketing messages - マーケティング・メッセージ

スタインビューラー社は、選択用サイズの名称としてDS(Donison-Steinbuhler)を使用しています。
すなわち、オクターブのサイズのインチ表示を反映したDS5.5TM(7/8鍵盤)とDS6.0TM(ユニバーサル鍵盤)です。
現在の『標準』の鍵盤(DS6.5TM)は、オクターブが6.5インチになっています。




~署名の手順~
※記入は全て半角英数字でお願いします。

こちらのページ(クリック→Need piano keyboards that fit our hands)を表示していただくと、「Sign the petition」と書かれた水色のボタンがありますので、そこをクリックしてください。

表示されたページを見ていただくと、記入欄の右側に「*」と「(optional)」という表記があることがお分かりになるかと思います。
これは、「*」が記入必須項目で、「(optional)」が任意項目という意味ですので、「(optional)」のところは記入したくなければ空欄のままでも構いません。
では、記入していきます。

Title:
名前に付ける敬称や称号のことです。
一般的なものは以下の4つです。
(だいたいこれだけでOKです

Mr.  全ての男性。既婚か否かを問わず。
Ms.  全ての女性。既婚か否かを問わず。
Mrs.  既婚女性。
Miss  未婚女性。

称号をお持ちの方はこちら↓を使われても良いようです。

Prof.  教授。
Dr.  医者、学者全般。(以下の人は全てDr.に入ります)
 ・M.D.  医者。
 ・B.M.  医学博士(医者の卵)。
 ・Ph.D.  研究系の博士号。
(厳密には他にも色々あるみたいですが)

First Name: 名。
Last Name: 姓(名字)。

Signature Display
ご自身のお名前を公開するか匿名にするかを選ぶ項目です。
□にあるチェックを外す匿名(Anonymous)になります。(□をクリックすれば外れます)

Email Address:
メールアドレスを記入しますが、これは同じ人が重複して署名するのを防ぐためと、署名し終わると確認メールが届けられるためのものですので、公開されることはありません。

City or Town:(※任意)
お住まいの市町村。

State, County or Province:(※任意)
お住まいの都道府県。
<余談>
アメリカで言うところの州か郡。
中国で言うところの省。


Post Code or Zip Code:(※任意)
郵便番号。
<余談>
Post Codeがイギリス英語でZip Codeがアメリカ英語。


Country or Region:
お住まいの国、または国籍。矢印で選びます。

Short Comment to Target:(※任意)
対象メーカーに対してコメントする項目です。(半角英数字1200字以内)
もしメーカーに物申したい事がおありでしたら(英語で)ご記入ください。
もちろん任意ですので、特になければ空欄で構いません。
※記入欄の下にある“□Hide my comment.”の□をクリックしてチェックを入れるとコメントを非公開にできます。

Verify:
機械による自動送信を防ぐための項目です。
大きな□をクリックすると画像が何枚か表示されます。「○○を全て選んでください」と指示されるので、指定された画像を全てクリックして選んでください。

下の「SIGN」と書かれた青いボタンをクリックすれば署名が完了します。
しばらくすると確認メールが届きます。

英語の文章を作成されたい方は、こちらのサイトが便利です。

◆ アルク
検索窓に調べたい言葉や文章の一部(例えば、「してほしい」とか「と考えます」といったもの)を入力して検索すると、その言葉の構文や例文が出てきます。
◆ Infoseekマルチ翻訳
表示された文章にマウスポインタを当てると、もう一方の文章のその部分が色で示されます。
◆ Weblio翻訳
入力した文章に似た例文や構文が(もしあれば)表示されます。

※ 翻訳サイトで翻訳された文章は必ずしも正確ではありませんので、英文自体はアルクで調べながら作成して、それが意味の通る文章になっているかどうかを確認するのに翻訳サイトを使われたほうがよろしいかと思います。

お付き合いいただきありがとうございました。


ピアノ ブログランキングへ
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村
06/15
鍵盤を交換できるアップライトピアノ!?
現在、市場に出回っている細幅鍵盤ピアノは、グランドやアップライトといったアコースティックのものだけです。
電子ピアノのものは、ありそうでまだありません。
そしてこのアコースティックの細幅鍵盤ピアノでも、(アクションを含む)鍵盤部分を交換できるのはグランドだけで、アップライトでは今のところ鍵盤部分を交換できるものはありません。

細幅鍵盤の主要メーカーであるスタインビューラー社が言うには、グランドは元々鍵盤とアクション部分がピアノ本体から分離できる構造になっているのに対して、アップライトはそうなっていないからということのようです。
技術上の問題なのか、敢えてそうしないのかは分かりませんが、“普及”ということを考えれば、調律などの保守点検がこれまで通りに出来ないと困るので、今の段階では、既存のピアノの構造をあまり大きく変えてしまわないほうがいいのかもしれませんね。

恐らくですが、前回の記事のバレンボイム氏のグランドピアノのように大胆な発想で開発すれば、「鍵盤を交換できるアップライトピアノ」も夢ではないと思っています。
実際、昔ヤマハが「二段式ピアノ」という非常に珍しいピアノを開発したことがあって、下の段の細幅鍵盤が引き出しのように引っ張り出せるようになっているのですが、このようなことができる事を考えると、鍵盤部分を取り外すことも技術的には可能なのではないかと思います。

このピアノの関連記事です。

http://8107.teacup.com/hosohaba/bbs/60


細幅鍵盤関連のブログなどで度々紹介されている中田喜直さんの本、「随筆集 音楽と人生」の第4章の、『日本人と、ピアノ』の中でも、オットー・ゴールドハンマー博士が考案したという、“大小5段階の鍵盤を交換できるアップライトピアノ”というものについて触れられています。

ただ、実際にこのピアノのことが書かれているのは、ヨーゼフ・ガート氏の、「ピアノ演奏のテクニック」という本の中だそうで、中田喜直さんの本では、このガート氏の本の中の、このアップライトピアノに関する部分の記述が抜粋されていて、“この本にはその写真が出ており、大小五段階の鍵盤がある。”としか書かれてなくて、残念ながら写真は掲載されていません。
このヨーゼフ・ガート氏の「ピアノ演奏のテクニック」は、今は絶版になっていて中古でしか出回っていませんが、それがなかなかいいお値段で・・・見てみたいと思いつつもなかなか手が出ませんでした。

それが先日、偶然にもPASKを通じてその写真を入手することができたので掲載させて頂きます!

039
※ 画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
040
※ 画像をクリックすると大きな画像が表示されます。

ピアノ本体の写真や実際に交換をしている様子の写真などが無いので俄かには信じ難いですが、もしこれが実現可能であれば画期的ですね!
いつ頃考案されたのかは分かりませんが、写真の雰囲気はかなり古そうです。

中田喜直さんの本で抜粋されている記述の中には、
“この鍵盤はたいへん簡単な構造だから素人でも二、三分でとりかえられる。”
とあります。
見た目といい、特徴といい、スタインビューラー社の鍵盤とそっくりですね!

a_Keyboards02


ピアノ ブログランキングへ
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村
06/07
この100年のピアノの歴史にダニエル・バレンボイム氏が新風を吹き込みました!
世界中で細幅鍵盤の普及活動をするグループ、PASK(※)よりニュースを受け取りましたので、今回はそちらをご紹介させて頂きたいと思います。
以前は"Pianists for Access to Smaller Keyboards"でしたが、今は"Pianists for Alternate Size Keyboards"に名称が変更されています。


アルゼンチン出身のユダヤ人ピアニストで指揮者のダニエル・バレンボイム氏が、ベルギーの楽器製作者のクリス・メーン氏と共に、新方式のピアノを開発し、先月の26日にロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールで初公開したそうです。

こちらがそのニュース記事(英文)です。

Daniel Barenboim unveils a brand new grand piano

こちらの記事でピアノの音が聞けます。

BBC NEWS - Daniel Barenboim designs 'radical' new piano

日本語の記事もありますね。

ダニエル・バレンボイム氏、音質面で抜本的な改善が図られた新方式のグランド・ピアノを発表


上記の"Daniel Barenboim unveils a brand new grand piano"の記事を翻訳しましたので、掲載させて頂きます。



DANIEL BARENBOIM UNVEILS A BRAND NEW GRAND PIANO
ダニエル・バレンボイムが真新しいグランドピアノを初公開します。

ベルギーの楽器製作者のクリス・メーンと、高名な指揮者でピアニストのダニエル・バレンボイムが、革新的な新しいコンサート・グランドでピアノ界を根底から覆します。

035

ダニエル・バレンボイムは、ウィーンでのニューイヤーコンサートの客演指揮者、音楽基金の大使、(パレスチナ、イスラエル、および他のアラブの国々からの若い才能が、平和の下で共に演奏する)ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団のけん引役であるだけでなく、名高いピアニストでもあります。
ベルギーの楽器製作者のクリス・メーンと共に、今日私たちが知る形のピアノ界を変えるかもしれない、真新しい楽器を着想し、開発しました。

今日、モダン・ピアノは高度に統一されることとなりました。この100年の間、モダン・ピアノの設計には多くの抜本的な変化がありませんでした。さらに、ベルギーでコンサート・グランドピアノが造られてから80年以上経ちました。
現在、ピアノが主にアジアで造られていて、ヨーロッパにピアノ工場があまりない時代に、クリス・メーンは21世紀に向けて、このコンサート・グランドのための開発、研究および築造に投資しています。

036
写真: クリス・メーン

過去から着想を得た真新しい楽器を作製したい気持ちもあったクリス・メーンを彼(バレンボイム)に引き合わせたスタインウェイ・アンド・サンズと共に、バレンボイムは彼の考えについて意見を交わしました。
2人の巨匠は、彼らの共通のビジョンの研究を開始するために、彼らのそれぞれの音楽的および技術的な専門知識を結び付けることができました。
ちょうど15ヵ月前、バレンボイムの個人的な技術者、ミシェル・ブランドジェズは、クリス・メーンのコレクションから抜粋したいくつかの19世紀の歴史的なグランドピアノと、彼によって造られた注目に値する複製のうちのいくつかを試してみました。
その後、開発・作製され、試され、そして今日公開された、新しい楽器の詳細な構想を考えるよう当時メーンに依頼したバレンボイムと共に、楽器の音や技術的側面に関する彼の調査結果や感想が話し合われました。

ダニエル・バレンボイムは以下のように述べています。

『伝統的なストレート・ストリングス(真っ直ぐに弦を張った)楽器の透明度や音の特性は、その全範囲にわたって、モダン・ピアノにより生み出された同種の音調とはまったく異なります。リストのピアノのその音域の至る所で明確に区別できる声部や音色は、現代のスタインウェイの力、外観、タッチの均一性、調律の安定性、および技術的優位性を、これらの音質と兼ね備えることの可能性を探ろうという気持ちを私に呼び起こしました。私は同じ夢を持つクリス・メーンと共に仕事をしたことを非常に嬉しく思っており、そして私は、彼のとてつもない技術的専門知識と、伝統と革新の両方への彼の深甚な敬意を称えなければなりません。私は、伝統的な音質と現代的な長所の完全なる適合を可能にするように、私たちを呼び集め、私たちの新しい楽器のための重要な要素を伝えたことに対し、スタインウェイ・アンド・サンズにもお礼を申し上げます。』

クリス・メーンは以下のように述べています。

『生涯ずっと、私は伝説に残るほど有名で歴史上重要な楽器の複製を造ってきました。長い年月を別にすれば、私も新しいタイプのコンサート・グランドを造ることを夢見ています。19世紀のグランドピアノの非常に優れた独特の音色の多様性がどのように姿を消したかは、前々から私を驚かせていました。19世紀の終わり頃には、多くのピアノ職人がスタインウェイ・アンド・サンズの成功を真似ようとしていました。この過程で、彼らは皆、それらの独特な音色が持ち味のストレート・ストリングス(真っ直ぐに弦を張った)グランドピアノに見向きもしませんでした。結果として、20世紀は、私たちに構造や音の点が非常によく似た楽器を提供しました。そのため、私の目標がスタインウェイの別のコピーを造ることであったことは1度も無く、むしろ、歴史上の楽器の創作に関する私のすべての専門知識を取り入れ得る、異なった楽器を造ることであります。巨匠ダニエル・バレンボイムと共に働けることは、まさしく名誉なことでした。私は巨匠を非常に敬愛しており、ストレート・ストリングス(真っ直ぐに弦を張った)ピアノへの私たち共通の関心を知ることができて光栄でした。彼からの情報、信頼、および注文は、21世紀のコンサート・グランドピアノである、この新しい楽器を創り上げることを可能にしました。私にとって、それはまさに夢の実現です。』

クリス・メーンとダニエル・バレンボイムは、本日、そこでのダニエル・バレンボイムのシューベルトのピアノ・ソナタ・リサイタル・シリーズの前に、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールで新しい楽器を公開しました。




現在使われているモダン・ピアノの設計には、100年もの間大きな手が加えられることは無かったんですね。
今回のバレンボイム氏とメーン氏のピアノの設計はかなり大胆なものだったようで、長い間ほとんど変化の無かったピアノ界に大きな衝撃を与えたようですね。

ちなみにこちらのピアノですが、新方式以外にもう1つ特徴があるのだとPASKを通じて情報を頂きました。
ピアノの写真を見て、「おや?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、鍵盤の幅が標準鍵盤よりオクターブ毎に1cmずつ細くなっています。
スタインビューラー社のDS6.0(15/16)鍵盤と、カワイの細幅鍵盤GM-12グランドの鍵盤幅もだいたいこれくらいです。
そして、中田喜直さんやショパンが使っていた鍵盤の幅もこれくらいだそうです。

バレンボイム氏は細幅鍵盤という考え方を評価されているようで、2008年の時点で既にご自身のリサイタルでも細幅鍵盤をお使いになっています。
それで今回のピアノの鍵盤もご自身の弾き易い幅に造られたのかもしれませんね。

http://littlehands782.blog.fc2.com/blog-entry-50.html


バレンボイム氏のピアノの鍵盤と標準鍵盤がどれくらい違うのかが気になったので、私なりに画像を使って比較してみました。

スタインウェイD型の鍵盤部分の画像と、今回公開されたバレンボイム氏のピアノの鍵盤部分の画像の大きさをどうにかこうにか揃えてくっつけてみました。
上がスタインウェイで、下がバレンボイム氏のピアノです。

037
※ 画像をクリックすると大きな画像が表示されます。

確かに細くなっているようですね。
もう少し分かりやすくなるように、オクターブを揃えて線を引いてみました。

038

きっちりスケールが合っているわけではないので、多少の誤差はあるかと思いますが、だいたいこんな感じかと思います。

ピアノのブランドに新たに加わった、この『Barenboim-Maene』というピアノが、今後色んなところで紹介されて、たくさんの人たちの目に触れることで、同時に細幅鍵盤(鍵盤幅を手の大きさに合わせる)という考え方の認知度も上がっていってほしいものですね。


ピアノ ブログランキングへ
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村
Copyright © 2017 細幅鍵盤随想記|ピアノと鍵盤と、時々、戯言.
all rights reserved.