主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
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06/23
PASK記事翻訳 - Part14 * 細幅鍵盤ピアノ普及に向けて出来ること
PASK - Pianists for Access to Smaller Keyboards(小さな鍵盤を利用できることに賛成のピアニスト)のサイトも、一応今回で全て翻訳し終わりますが、今後も新たに書き加えられていくと思いますので、その都度翻訳して読んでいこうと思っています。
今回掲載させて頂く翻訳文は、"GETTING INVOLVED"というページの内容全部です。




But what can I do?
でも、私に何ができるだろう。

GETTING INVOLVED
関わること

私たちは、世界中のピアニストやそのほかの人達に、積極的なPASKネットワークの一員であってもらいたいのです。
情報と考えの共有により多くの取り組みを調整することは、PASKの目標達成における私たちの有効性を高めるでしょう。
What is PASK? - PASKとは何かGoals and strategies - 目標と戦略を参照してください。)

ここに、あなたが積極的に関わることができる方法のいくつかを挙げてみましょう。
必要な情報の多くは、このウェブサイトと他のウェブサイトにあります。例えば、www.smallpianokeyboards.orgwww.steinbuhler.com.翻訳文)です。

1. 以下によって、人間工学的にスケーリングされたピアノ鍵盤(ESPK)に対する利点や、現在の大きな『フリーサイズ』の鍵盤に関する問題の認識を広げてください。

定期刊行物、クラシック音楽、および主流メディアのための記事を書くこと。

会議やセミナーで、ピアノ教師、学者、およびパフォーマンスアートの医療専門家にプレゼンテーションをすること。

ブログやソーシャルメディアを積極的に使うこと。

最新の研究に後れを取らないようにし、この情報を他の人たちと共有すること。

あなたがより小さな鍵盤を入手しているピアノ教師であれば、親や生徒が先例に従うのを促すこと。

2. 以下によって、ピアニストがより狭い鍵盤を経験することができるように、ESPK(縮小されたサイズ)鍵盤の利用可能性を広げるのを手伝ってください。

ピアノ・メーカーや小売業者、大学、学校やピアノ・コンクールの主催者に働きかけること。

新しいピアノ・コンクールを設立する、あるいは既存のコンクールが鍵盤の選択肢を提供するのを働きかけ、これらのコンクールが広く公表されることを確実とすること。

大学や学校がESPKを学生用および研究用に提供するための資金調達するのを支援すること。例えば、学校または大学のすべてのピアノ学生が参加する基金調達の『長期的な』コンサートを実行すること!

ESPKを特徴とした公開のリサイタルを企画することを促進および支援すること。

ESPKのスポンサー候補、あるいは資金の源泉、およびふさわしい受取人(大学、学校、コンサート会場を含む)を特定すること。

鍵盤の選択肢を提供するコンクールで賞金を増やすためにスポンサー候補を特定すること。

3. 以下によって、変化に対する障害と抵抗を取り除くのを手伝ってください。

差別的な試験方針を変えることに取り組むこと。

有名なピアニスト、教師および研究者が目標の『擁護者』になるのを促すこと。

メディアの使用、ピアノの教師への会談などを通して、無益な考え方や誤解に積極的に反論すること。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あなたが直接関わりたい、あるいは時々最新のメールを受け取りたい場合は、info@paskpiano.orgにメールしてください。

もしあなたがフェイスブックにいらっしゃるのでしたら、これがPASKのサイトです。
www.facebook.com/pask.piano

あなたはスタインビューラー(ESPKの普及を公然と促進する唯一のメーカー)のフェイスブック・ページに対する支持を示すこともできます。
www.facebook.com/home.php#!/pages/Steinbuhler-Company-Smaller-Keyboards-for-Smaller-Hands/123595054200




上に挙げられている事の中にはそれ相応の立場でなければ実行するのが難しいものもありますし、単なる一般庶民である私にはPASKの方々ほどの活動は出来ませんが、とりあえず今の自分に出来ることとしてこのブログを書いています。


私は学生の頃は英語が苦手な上に興味も無く、当然のことながら成績も惨憺たるものでした
ですが、スタインビューラー社のサイト(http://www.steinbuhler.com/)を翻訳してみた経験から、翻訳サイトやネット辞書を活用しながらではありますが、現在はPASKの方々とメールのやり取りが出来るまでになりました。

ご参考までに、私が英語の翻訳で使っているツールを紹介させて頂きます。

Infoseekマルチ翻訳http://translation.infoseek.ne.jp/
原文か翻訳文どちらかの単語にマウスポインタをあてると、それがどの部分の翻訳か示してくれるので、文章が正しく翻訳されているかどうか、またはどのように翻訳されているかを確認するのに便利です。

Weblio翻訳http://translate.weblio.jp/
複数のパターンの訳文が表示されたり、時には類似の例文が紹介されたりするので納得のいく訳文が見つかりやすく、しかも音声変換機能も付いているので何かと便利です。
ちなみに翻訳の癖はInfoseekマルチ翻訳とほぼ同じです。

エキサイト翻訳http://www.excite.co.jp/world/english/
@nifty翻訳http://honyaku.nifty.com/
この2つは先に紹介した2つとは翻訳の癖が異なるので、先の2つよりもさらにしっくりくる文章表現の訳文がこの2つで見つかることがあります。

スペースアルクhttp://www.alc.co.jp/
自分が翻訳しようとする文章の構文のより詳細な意味やニュアンスを把握するときに便利です。
単なる“直訳”ではないので、ネイディブにより近い英語の学習が出来ます。
例えば、検索窓に『するつもり』と入れて検索をかけると・・・

・ するつもりである
【自動】
aim
・ ~するつもりがある
set out to
・ ~するつもりだ
be going to
have it in mind to
intend to

【他動】
plan
【助動】
be doing(近い将来)〔doingは通例、往来・発着を表す動詞〕
be to do
would〔過去の単純未来や意志未来。従属節内の時制の一致。〕
・ ~するつもりだと言う
say one plans to
・ ~するつもりで
in (the) hope of
on purpose to
with intent to
with the intention of
with the view to [of, toward]
・ ~するつもりである
expect to
be fixing to
have an intention of
have the intention to
mean to
plan to
be to do

【他動】
calculate〈米方言〉
intend
mean
【助動】
will
【句動】
set off
【句自動】
set out
【形】
be ~ to




・・・といった具合にズラズラ~っと出てくるので、この中から1番合っているニュアンスのものを選んで文章作成、もしくは翻訳することが出来ます。

私が日本語→英語に翻訳するときは、まずスペースアルクで文章を作成して、それから上の4つの翻訳サイトにかけてみて意味の通る文面になっているかどうかを確認するようにし、英語→日本語の場合はこの逆で、まず上の4つの翻訳サイトにかけてみて、文章になっていない部分や正確に訳されているか不安な部分をスペースアルクで検索して確認しながら修正する、というやり方をとっています。
個人的にはスペースアルクを1番よく使っていますね。内容的にもとても勉強になるサイトです。
それでも足りないときは、単語で直接ネット検索して色んなネット辞書を見て回ったりもします。

海外の方々と英語でのやり取りをしている中で1つ気付いたのですが、「could」の用法に関して、学校で習ったこととあちらの方々の使い方が違っているようです。
今はどうか分かりませんが、私が学校の英語の授業で習ったときは、「could」は「can」の過去形というように習ったような気がします。ですがあちらの方々は、どうも「could」を「can」の過去形としてはほとんど使っていないようなのです。

文脈から察して、どうも若干の推量のニュアンスを含んだ「できる」で使っていることが多いようです。
「could」に関しては、スペースアルクで調べても解釈が沢山あって頭の中がこんがらがってしまったのであれこれと調べたところ、こちらのサイトで分かりやすく解説していました。

http://www.tv-naruto.ne.jp/ejyuku/english/categories/aux/aux_past.htm

つまりは、「〔条件が合えば〕~ということもあり得る」、「もしかして~できるのではないだろうか」、「~もないことはない」と訳す方が無難なようですね。
ちなみに私が英文を作るときは、「could」は用法が難しいので使わないようにしています。「can」を過去形で言いたいときは「be able to」を使う方が無難だと思います。


英語はずっと敷居が高いと思っていたのですが、実際にやってみると意外と出来るもんです。が、これは文字でのやりとりの話。リスニングやスピーキングは相変わらず出来ません
ですが、あちらの方々とのやりとりは基本メールですので、とりあえず翻訳や文章作成さえそこそこ出来ればどうにかなります。

少なくとも、PASKの方々は英語の使い方が多少変でも決してバカにしたりはされません。
完璧でなくてもとりあえず意味さえ通じれば良いのです。こちらが慣れないながらも一生懸命コミュニケーションをとろうとすれば、あちらの方々はちゃんとそれに応えてくださいますよ


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06/16
PASK記事翻訳 - Part13 * 細幅鍵盤ピアノ普及に向けての会議および行事
今回掲載させて頂く翻訳文は、PASK - Pianists for Access to Smaller Keyboards(小さな鍵盤を利用できることに賛成のピアニスト)のサイト内の、"ACCESSING REDUCED SIZE PIANO KEYBOARDS"というページの前回からの続き、'Upcoming and recent conferences and other events''Media Releases'です。
かなり量が多かったので時間がかかってしまいました
所々日本語的におかしなところがあるかとは思いますがご了承ください。




"Upcoming and recent conferences and other events"
『来たる、および最近の会議と他の行事』

2014年6月27日~7月3日のセルビアでの世界ピアノ教師会議で、エリカ・ブッカーが、『One Size Does Not Fit All (1つのサイズが全ての人に合うわけではない)』という論文を発表します。

2015年1月のMTNA大学学生支部全国会議に、クリスティン・ランドラム(ダラスの南メソジスト大学)が出席します。

2014年1月に、エリカはシドニーでの彼らの夏季専門能力開発コース中に、スズキ・ピアノの教員にプレゼンテーションをしました。

2014年3月に、キャロル・レオーネ博士は南メソジスト大学の同僚のケビン・ガンターとキャサリン・ライシンジャー博士と共に、フロリダ州タンパでのPAMAセミナーで、『人間工学的にスケーリングされたピアノ鍵盤:文献および2000年以来のそれらの使用の報告』という論文を発表しました。

2014年3月に、参加者に鍵盤のサイズ(7/8と15/16)の選択を提供する世界初の国際ピアノ・コンクールがダラスで開催されました。
一人の出場者、アルテム・アルテュニャーンが7/8鍵盤を使いました。歴史が創られるのを記録した短いビデオをご覧ください:https://www.youtube.com/watch?v=13Z7C3eJLeo&list=UUgLVf_Bv6l5tfa0E64DjOrw
アルテムと同様に、他の2人のピアニスト、カロリンカ・デ・ブレーとグレイス・チェがマスタークラスで7/8と15/16鍵盤を演奏しました。
詳細はhttp://www.dcspianocompetition.org/をご覧ください。

キャロル・レオーネ博士(テキサス州ダラスの南メソジスト大学、メドウズ芸術学校、鍵盤学科の学部長)は、2013年7月に、オーストラリア、クイーンズランド州トゥウンバでの第11回オーストラレーシア・ピアノ教育学会議で、カワイのGM12 15/16グランドピアノを披露するレクチャー・リサイタルを行いました。
http://www.appca.com.au

ロンダ・ボイルも題する同じ会議で、『より小さな手のあるピアニストのための縮小されたサイズのピアノ鍵盤の利点:生体力学的および生理学的要因の調査』という論文を発表しました。
http://www.appca.com.au/2013proceedings.php

エリカ・ブッカーとロンダ・ボイルは、2011年7月4日~8日のニューサウスウェールズ州ウォガウォガでのオーストラレーシア・ピアノ教育学会議で、『1つのサイズのピアノ鍵盤が全ての人に合うわけではない!次世代のピアニストの健康』という講義をしました。
これには、エリカのDS7/8鍵盤を備えたウォルター・アップライトピアノでのビデオと、生での実演が添えられました。
http://www.appca.com.au/2011proceedings.php

エリカ・ブッカーは、2012年8月に、イギリスでの英国スズキ教員教育プログラムでプレゼンテーションをしました。

キャロル・レオーネ博士(テキサス州ダラスの南メソジスト大学、メドウズ芸術学校、鍵盤学科の学部長)は、2012年11月8日~10日のアメリカのオハイオ州コロンバスでのオハイオ音楽教師協会州会議に出席しました。
http://www.ohiomta.org/

エリカ・ブッカー(シドニーのピアニストおよびスズキ・ピアノ教師訓練士)は、2011年10月21日~23日のオーストラリアのシドニーでのオーストラリア舞台芸術協会ヘルス・ケア会議でプレゼンテーションをしました。
http://www.aspah.org.au/conference/index.html


"Media Releases"
『プレスリリース』
020
ダラス室内交響楽団主催国際ピアノ・コンクール2014年3月12-15日

プレスリリース – 2014年2月

若いプロ、およびプロ前のピアニストのための2度目の毎年恒例のコンクールは、オールスター審査員パネリストによって判定され、DCSとのソロ・コンサートの約束および何千ドルもの賞金を用意しています。4日間のイベントは、SMUのカルース・ホールで無料で市民に公開されます。

ダラス(2014年2月27日)での2度目の毎年恒例のDCS国際ピアノ・コンクールに参加するために、世界中からの18人の若いピアニストが3月12-15日にダラスへ来るでしょう。4日間のイベントは、専門家の訓練や経歴拡大の指導はもちろんのこと、名門の国際的審査パネリストの前での3ラウンドのコンテストから成ります。すべてのコンクール・ラウンド、およびマスタークラスは、SMUのカルース・ホールとオドンネル・ホールで行われる予定です。全てのイベントはチケットを切られ、無料で市民に公開されます。詳細は、www.dcspianocompetition.orgをご覧ください。無料チケットは、http://www.dallaschambersymphony.org/dcs-international-piano-competition-2014/で予約することができます。

「昨年の初開催イベントは、ダラスで、そして、国際的音楽団体で非常に高い評価を得ました。」と、ダラス室内交響楽団の芸術監督、リチャード・マッケイは言います。「今年、参加者の才能レベルは間違いなく非常に素晴らしいです。これに加えて、私たちの2014年の参加者は世界中の至る所から来ました。それは、北テキサスの最初の国際的な芸術目標地としての名声を築き上げるのを助けます。私たちは、世界で最も素晴らしい若い音楽家のうちの数人に会い、話を聞くよう、ダラス全土を案内します。」

DCS国際ピアノ・コンクールの優勝者は、2014年の秋に、ダラス中心街のシティ・パフォーマンス・ホールでダラス室内交響楽団と共にピアノ・コンチェルトを演奏し、アーティスト志望者の履歴を開始するために、広範囲にわたる認知をもたらします。さらなる受賞者は、賞金を授与されます。イベントは、ダラス室内交響楽団と、南メソジスト大学メドウズ芸術学校の間の地域協力関係です。

DCS国際ピアノ・コンクールは、教育および若いピアニストの才能の責任ある発展に重点を置いています。このコンクールは、世界中から何人かの最も有望な音楽家を参加させていますが、それは、コンクール・ラウンドにおいて出世しない人々を含むこれらのピアニストが、さらなるキャリアアップをするための方法に関して、専門家からアドバイスを受けることができる公開討論の場でもあります。南メソジスト大学メドウズ芸術学校では、他のSMU教授陣と個人教授だけでなく、キャロル・レオーネ博士およびホアキン・アシュカロと共に多くが公のマスタークラスに参加します。

すべてのコンクール・ラウンドおよびマスタークラス、キャロル・レオーネ博士とホアキン・アシュカロによる指導は、南メソジスト大学キャンパスにあるオドンネル・ホールおよびカルース・ホールで、無料で市民に公開されます。コンクール規則に従って、各参加者のソロおよびコンチェルト・レパートリーの異なるパッセージを聞くよう要求するため、コンクール・ラウンドを中断するかもしれない審査員メンバーと、参加者が対話するのを見物することを、観客の方々は期待できます。審査員は投票によって参加者を採点し、結果は各ラウンドの後に発表されます。最終結果は、2014年3月15日の決勝の後すぐに発表されます。

イベントの審査員団には、有名な室内演奏家で国際的なソリスト、デニス・ゲレンベ、およびカナダの音楽コンクールとカナダの全国音楽フェスティバルの優勝者、ロジャー・ロード、および複数のグラミー賞ノミネート候補者であり、数回の国際ピアノ・コンクールの金メダリストであるペトロネル・マランが含まれています。ゲレンベさんは、コンクールの審査員議長としての役割を果たすでしょう。

スタインビューラー社による後援によって、このコンクールは、それらで演奏したいと願うその参加者への縮小されたサイズの鍵盤を採り入れる、世界で最初のものとなるでしょう。縮小した大きさで分けられた鍵盤は、モダン・ピアノでは多くの人にとって不可能な非常に難しいレパートリーを、手のスパンがより小さいピアニストが演奏することを可能にします。DCS国際ピアノ・コンクールは、これらの新しく革新的な鍵盤設計の広範囲にわたる採用へ向かう現代の傾向を受け入れています。

「私たちは、これらの選択的鍵盤を今年の コンクールに導入することを大変嬉しく思っています。」と、マッケイは言います。「これらの新しい鍵盤は、あらゆる手のサイズのピアニストが、彼らの芸術的な可能性を実現することを可能にします。」

「過去20年間、私たちは、すべてのサイズの手がピアノの鍵盤サイズの全種類にどのように影響されるかを観察する機会をもたらす、より小さな鍵盤のピアノを改造してきました。」と、スタインビューラー社の社長、デイビッド・スタインビューラーは言います。「私たちは、彼らの人生がどれほど変わるかを目の当たりにしました。私たちの新しい規格がピアノ・コンクールで提供されているのを見るのは大いにワクワクします。」

さらなるイベントの詳細、スケジュールおよび審査員の略歴は、www.dcspianocompetition.orgをご覧ください。




今月の終わりから来月にかけて、ヨーロッパのセルビアで開催される“The World Piano Teachers' Conference - 世界ピアノ教師会議”という会議でエリカ・ブッカーさんがプレゼンをされる予定になっているそうです。
細幅鍵盤という考え方がヨーロッパでも広がっていくといいですね。


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05/26
PASK記事翻訳 - Part12 * 細幅鍵盤を入手する方法・試弾できる場所
今回から、PASK - Pianists for Access to Smaller Keyboards(小さな鍵盤を利用できることに賛成のピアニスト)のサイト(http://www.paskpiano.org/)の"ACCESSING REDUCED SIZE PIANO KEYBOARDS"に入っていきます。

'Manufacturers of keyboards with narrower keys'から'Private teachers and pianists willing to allow others to try their ESPKs'までの翻訳文を掲載させて頂きます。




Try one of these keyboards!
これらの鍵盤のうちの1つを試してみてください!

ACCESSING REDUCED SIZE PIANO KEYBOARDS
縮小されたサイズのピアノ鍵盤へ近づく方法

"Manufacturers of keyboards with narrower keys"
『より狭いキーを備えた鍵盤のメーカー』

現在のところ、ペンシルベニア州(米国)のスタインビューラー・アンド・カンパニーが、アップライトとグランドピアノのための7/8鍵盤(DS規格™)の唯一のメーカー(www.steinbuhler.com)です。同社はまた15/16鍵盤も製造します。
グランドピアノを改造するための鍵盤(アクションを含む)の場合は個別のピアノの入念な測定が必要です。デイビッド・スタインビューラーは、必要に応じて諸外国の技術者に提供するための測定キットを開発しています。その後これらの技術者は、製造と目的地への出荷の後に、鍵盤およびアクションを取り付けるでしょう。
ウォルター社(米国)(www.walterpiano.com)によって製造される新しいアップライトピアノは、7/8か15/16鍵盤が取り付けられている状態で注文できます。

英国のメーカー、ピンカム・ピアノは、要求に応じて彼らのさまざまなアップライトおよびグランドピアノのための人間工学的にスケーリングされたピアノ鍵盤(ESPK)を製造します。
さらなる詳細については、www.pinkhampianos.com/pinkhampianos.nsf/Pianos/CustomMadeSmallerKeysを参照し、選択できるサイズおよび費用についてのより詳細な情報を得るためにメーカーに連絡してください。

2012年末に、カワイ・オーストラリアは、より小さな鍵盤が取り付けられた、彼らの現在のさまざまなグランドピアノからのモデルを委託されて生産すると発表しました。このモデルには標準の数の鍵盤(88個)がありますが、オクターブのサイズが従来の鍵盤よりさらに1cm小さくなるでしょう。つまり、鍵盤が『標準的な』幅のおよそ15/16(オクターブにつき1.1cm小さい)であるということです。この鍵盤で入手可能になるモデルはGM12グランド(150cm)です。
これは大手メーカーによる重要な第一歩であり、1つだけ(およそ 15/16)の鍵盤を備えた新しいグランドピアノを購入する選択肢を提供しています。それはさまざまな人(男性、女性、および子供)がすべて同じピアノを弾く家のための素晴らしい選択肢でもあります。
消費者の価格(25,500オーストラリアドル(※))は非常に競争力があり、彼女のスタジオに最初のGM12グランドを買った、シドニーのピアニストでスズキ・ピアノ教師訓練士のエリカ・ブッカーを通して注文することが出来ます。
これはカワイ・オーストラリアの主導ですが、諸外国への出荷を手配できます。エリカは人々がそれを試すための約束ができることを喜んでいます。あなたはericaboo@bigpond.net.auでエリカに連絡することができます。
 日本円で約2,398,519円(5/22/2014 4:31am時点 1豪ドル 94.0596 円)

スタインウェイ社は、要求に応じてグランドピアノのためのわずかにより小さい鍵盤(オクターブにつき0.7cm小さい、すなわち、従来のものと15/16鍵盤の間のサイズ)を製造するでしょう。


"Universities"
『大学』

以下の米国の大学には、学生のため、および研究目的のために利用できるESPK(縮小されたサイズの鍵盤)があります。

南メソジスト大学(テキサス州ダラス): アップライトとグランドピアノの7/8鍵盤、およびアップライトとグランドピアノの15/16鍵盤。
http://www.smu.edu/Meadows/AreasOfStudy/Music.aspx

北テキサス大学(テキサス州ダラス): アップライトとグランドピアノの15/16鍵盤。
http://music.unt.edu/

テキサス工科大学(テキサス州ラボック): グランドピアノの7/8鍵盤。
http://www.depts.ttu.edu/music/

セーラム女子大学(ノースカロライナ州ウィンストン・セーラム): アップライトとグランドピアノの15/16鍵盤。
http://www.salem.edu/music

ネブラスカ大学リンカーン校(ネブラスカ州リンカーン): グランドピアノの7/8鍵盤。
http://arts.unl.edu/music

セントオラフ大学(ミネソタ州ノースフィールド): グランドピアノの7/8鍵盤。
http://stolaf.edu/depts/music/

ウィスコンシン大学(ウィスコンシン州マディソン): アップライトピアノの7/8鍵盤。
http://www.music.wisc.edu/

セントラル・オクラホマ大学(オクラホマ州エドモンド・シティ): アップライトピアノの15/16鍵盤。
http://www.uco.edu/Cfad/academics/music/index.asp

ケース・ウェスタン・リザーブ大学(オハイオ州クリーブランド): アップライトピアノの7/8鍵盤。
http://music.case.edu/

現在のところそれらが設置されていないように見えますが、以下のカナダの大学およびアート・センターには7/8鍵盤があります。

● ビクトリア大学(ブリティッシュ・コロンビア州ビクトリア)

● ヴィクトリア音楽院(ブリティッシュ・コロンビア州)

● バンフ・アート・センター(アルバータ州)


"Primary and secondary schools"
『初等および中等学校』

南メソジスト大学のピアノ予備学科(テキサス州ダラス): アップライトとグランドピアノの7/8鍵盤。
http://smu.edu/pianoprep/Home.html

グレイ音楽学校(テキサス州ダラス): アップライトピアノの7/8鍵盤。
http://grayschoolofmusic.com/groups/piano/


"Private teachers and pianists willing to allow others to try their ESPKs"
『彼らのESPKを他人が試すのを認めても構わないと思っている個人レッスンの教師およびピアニスト』

〔アメリカ合衆国〕

キャサリン・ライシンジャー(テキサス州ダラス): グランドピアノの7/8鍵盤。
lysinger@mail.smu.edu

ケイティ・フーディ(テキサス州): グランドピアノの7/8鍵盤。
kchoody@yahoo.com

ケイティ・サージェント(ユタ州ソルトレイクシティ): グランドピアノの7/8鍵盤。
katsargent@gmail.com

グロリア・サム・ヘインズ(オクラホマ州オクラホマシティ): グランドピアノの7/8鍵盤。
gloria.tham@gmail.com

〔カナダ〕

ジェン・マケイブ(オンタリオ州バーリントン): アップライトピアノの7/8鍵盤。
jvarvarito@hotmail.com

リンダ・グールド(ブリティッシュコロンビア州): グランドピアノの7/8鍵盤。
playpianotoday@gmail.com

ピアノ教師ではありませんが、オンタリオ州ミシサガのジェニー・ワングは彼女のグランドピアノの7/8鍵盤を持っていて、人々がそれを試すための約束ができることを喜んでいます。
jennywang@sympatico.ca

〔オーストラリア〕

エリカ・ブッカー(ニューサウスウェールズ州シドニー): アップライトピアノの7/8鍵盤、15/16鍵盤を備えたカワイGM12グランド、およびスタインウェイ・グランドピアノのより大きな縮小されたサイズの鍵盤(およそ19/20)。
ericaboo@bigpond.net.au

ピアノ教師ではありませんが、ビクトリア州メルボルンのロンダ・ボイルは彼女のグランドピアノの7/8鍵盤を持っていて、人々がそれを試すための約束ができることを喜んでいます。
pianos@cicadabay.com

〔ヨーロッパ〕

ピアノ教師ではありませんが、スイスに住んでいるパトリック・シェーネッグはアップライトピアノの7/8鍵盤を持っていて、人々がそれを試すための約束ができることを喜んでいます。
patrick.schnegg@gmail.com





細幅鍵盤を特注できるピアノ・メーカーが上記以外にもう1社あります

ウイスタリアピアノ(神奈川県大和市)
http://www.wistaria.com/
幅が1オクターブで10mm(1cm)狭い鍵盤を注文製作されています。
購入された方は、「今までは、弾きたくてもコードがつかめないで弾けなかった難曲が、楽々弾けるようになって大変うれしいです。」 と大変喜んでいらっしゃるそうです。

それと、上記ではカワイに細幅鍵盤を注文するときはエリカ・ブッカーさんを通すようになっていますが、それは日本以外の国から注文する場合ですので、日本国内で注文されるときは直接カワイに問い合わせれば案内してもらえますし、細幅鍵盤にできるモデルもGM12に限定していないそうなので、お好きなモデルで相談に応じてくださるようです。

上記でお名前とメールアドレスを公表されている方々は、あくまでも「弾いてみたい方はどなたでも来てOKですよという方々ですので、実際は世界にはもっとたくさんの所有者の方がいらっしゃいます。
もし、海外旅行などで上記の“試弾OK”の方のお宅の近くに行かれることがあったら、事前連絡の上、1度弾かせてもらいに伺うのもいいかもしれませんね。
(海外には、わざわざ他国まで弾きに行かれた方もいらっしゃるそうです。)

こうして見ると、7/8鍵盤を購入されている方が多いようですね。
私ももし買うなら7/8鍵盤、欲を言えば3/4鍵盤が欲しいと思っているので、日本のメーカーさんにも是非更に細い鍵盤を造って頂きたいものです。


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05/20
PASK記事翻訳 - Part11 * 将来への展望・細幅鍵盤導入へのシナリオ
今回は、PASK - Pianists for Access to Smaller Keyboards(小さな鍵盤を利用できることに賛成のピアニスト)のサイト(http://www.paskpiano.org/)の"VISION FOR THE FUTURE"'The private home'から'General points to bear in mind'までを翻訳しました。
毎度のことながら拙い翻訳文ですがご了承ください。




"The private home"
『個人の家』

ここにいくつものシナリオがあります。

● 幼児はピアノの演奏を学んでいるが大人は演奏しない家では、家族が初めに小さな鍵盤(3/4または7/8を言う)を備えた低価格のデジタル若しくはアップライトピアノに投資するのは理にかなったことです。
家族は子供が比較的上級のレベルに達して、続ける熱意をはっきり示したときに、良質のアップライト若しくはグランドピアノに投資すれば良いでしょう。その段階で、どのサイズが若者に適切になるかがはっきりするでしょう。

● 複数の人(おそらく大人と子供たち)が演奏する家では、一連の解決策があるかもしれません。
例えば、1つのサイズのアップライトと別のサイズのグランドを持つこと、あるいは、異なるサイズの電子キーボードに加えて、1つのアコースティック・ピアノを持つか、すべての人ための最良の妥協として、15/16のアコースティック・ピアノ1つだけを持つことなどです。

● 高等ピアノ学習に入っている十代の若者は、彼らの選んだ鍵盤のサイズが利用できる大学で、彼らの練習のほとんどをすることを選ぶかもしれません。

● 1人あるいは複数の人々が、稀に演奏する、若しくは比較的簡単な曲を演奏する家庭では、鍵盤のサイズはあまり重要ではありません。
現在、ほとんどの女性が従来の(大きな)鍵盤で『対処している』のと全く同じように、平均サイズの手を持ったほとんどの男性は、7/8または15/16鍵盤を演奏するのにほとんど苦労しません。
父親がめったに演奏しないのであれば、なぜ残りの家族が彼に最もよく合う楽器を使わなければならないのでしょうか。


"The private teaching studio"
『個別教育のスタジオ』

異なる年齢の子供や十代の若者に応じている個別教育のスタジオでは、教師が少なくとも1つのESPK(縮小した大きさの鍵盤)を持つことは理にかなったことです。多くの教師は彼らのスタジオで利用できる複数のピアノを既に持っています。どうして異なった大きさの鍵盤は駄目なのでしょうか。
教師は、親が彼らの子供のための教師を決めるときにこの情報を考慮に入れることを可能にして、彼らが持っているピアノのサイズやタイプをセールスポイントとして公表することができるでしょう。
2つ以上の鍵盤は、教師が生徒の手が成長するのを待っている間、進歩を制限する必要がないことを示すでしょう。『大きな』鍵盤で特定のレベルに達するために5年の学習と猛練習をしている生徒の代わりに、彼らがより小さな鍵盤でその半分の時間で同じレベルに達することができる状況を想像してみてください。


"Schools and universities"
『学校や大学』

大学または学校に、6台、16台または60台の学生のためのピアノがあるなら、これらのいくつかにより狭い鍵盤があることが理にかなわないとは思えません。
異なった大きさの鍵盤を提供する大学か学校には、そうしないところより大幅な市場の有利性を持つべきです。増加した学生の受け入れによる収益が、これらの鍵盤を入手するための経費を上回る可能性があります。


"Elite piano competitions and major concert venues"
『一流のピアノコンクールや主要なコンサート会場』

世界の大きな上演ホールで、そして一流の全国および国際コンクールでは、高品質のコンサート・グランドピアノが前提条件です。
このような場合、追加のピアノを持つのは必要でないかもしれませんが、代わりに各グランドピアノのための交換可能な鍵盤を活用してください。約1万米ドル(※1)ですが、高品質のグランドの経費(10万ドル(※2)、あるいはそれ以上に達するかもしれない)と比べて、追加の鍵盤の費用は取るに足りません。

※1 日本円で約1,014,050円(5/20/2014 2:16am時点 1ドル 101.405円)
※2 日本円で約10,138,500円(5/20/2014 2:20am時点 1ドル 101.385 円)


"Local piano competitions"
『ローカルのピアノコンクール』

主に子供や十代の若者向けのローカルのピアノコンクールは、高価なグランドピアノよりもむしろアップライトか小さなグランドピアノを使用することが多いです。
ゆっくり時間をかけて、これらの会場は追加のより小さいサイズ、あるいは両方のサイズ(すなわち7/8と15/16)を入手するかもしれません。個人のスタジオでのように、すべてのコンクールが3つの選択肢を提供する必要があるとは限らないでしょう。
個別のコンクールの情報は、利用できる鍵盤サイズに言及するべきであり、教師や親が、彼らの子供、または十代の若者にとって最良のコンクールを選択できるべきです。
別の選択肢は、より小さい鍵盤のピアノをレンタルするか、またはコンクールのためだけに別の会場から借りるという可能性が考えられます。


"General points to bear in mind"
『心に留めておくべき一般的なポイント』

ほとんどの場合、人々が小さいサイズに非常に速く順応して、別のサイズに一旦完全に順応すれば、彼らはほんの少しの練習で、もしくは練習しなくても、サイズを交互に切り替えることができることを、より小さな鍵盤を試した人々からの証言が示しています。参照: Need for Narrower Keys - 狭い鍵盤の必要性Comments from pianists - ピアニストからのコメント

この理想的な『将来』では、ほとんどの子どもがより小さな鍵盤で開始するでしょう。
事実上、全てのピアニストが彼らの青年時代に別のサイズに出会ってそれらを演奏するのに慣れるので、大人になってから『適応する』必要性は、めったに必要にならないでしょう。

ピアニストが達する優秀さのレベルが高ければ高いほど、それは鍵盤のサイズが個々に適合していることがより重要であるということです。

1つの鍵盤サイズの一点張りで通すピアノ界の固執は、装備あるいは衣類が個々に適合していることの必要性が、一流レベルで最も決定的に重要な意味を持つスポーツ界とは見事に対照的です。
例えば、特定の水着か一対のトラックシューズ、または最新技術を備えているスキーかテニスラケットを持つことによって、対戦相手に勝る利点は僅かしか得られません。スキー、テニスラケットまたは靴が個々にピッタリのサイズでなければならないことは当然のこととされています。




先日、会社を経営されている方に、“細幅鍵盤の電子ピアノ”が市場に出る場合の事を伺ってみましたところ、「やはりかなり特殊なものになるだろうから、もし造られれば相当高額になるだろう」とのことでした。
ですが、その方が仰るには、「高額になるからダメなのではなく、そういう場合はリースで出せばいい、細幅鍵盤を使うのは子供だろうし、子供の間しか使わない物を“購入”というのはそもそもあまり現実的ではない。」とのご意見でした。

「細幅鍵盤を使うのは子供」というのは、残念ながら今現在は「大人は当然普通の鍵盤を使うものだ」という認識が一般的だからだと思うのですが、「子供の間しか使わない物はリースで」というのは、とても合理的な考え方だと思いました。
現に、お子さんにピアノを習わせたいと思ってらっしゃる親御さんが最も悩まれることの1つが“ピアノ選び”だと思います。

“子供にはできるだけ良い音に親しんでもらいたい。でもそうなると安物のキーボードでは不安。ある程度良質なピアノとなると電子ピアノでも決して安くはないし、高額なピアノを買ったところで子供がちゃんと続けるかどうか分からない・・・。”

子供のうちからアコースティック・ピアノに触れさせたいと思う方もいらっしゃることを考えると、やはり家で子供が弾くためのピアノは、最初から購入を考えるよりもリースにしたほうが、お子さんが続けるかどうかを気にせずに良質なピアノを選んであげられるようになるのではないでしょうか。

この件については他の方から、今もやっているかどうかは分からないが、以前ヤマハがピアノを買えないご家庭にピアノをリースで貸し出すというサービスをしていたという話を聞いたことがありますし、最近あるピアニストの方がグランドピアノをリースで借りたという話も聞いたことがあるので、もしかしたら今でもそのようなサービスがあるのかもしれませんね。

どんなに指導上の有効性が期待できても、子供の成長に応じてピアノ(若しくは鍵盤)を“買い替える”と考えてしまうと、経済的にとても無理のある話になってしまいますが、“子供のうちはリースやレンタルで借りる”と考えれば、子供の成長に応じてピアノ(若しくは鍵盤)を代えることも、強ち不可能とは言いきれないのではないでしょうか。


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04/30
PASK記事翻訳 - Part10 * 将来への展望・どれくらいのサイズが必要か
PASK - Pianists for Access to Smaller Keyboards(小さな鍵盤を利用できることに賛成のピアニスト)のサイト(http://www.paskpiano.org/)の翻訳も、前回からかなり間が空いてしまいました
この翻訳記事も、スタインビューラー社のサイト(http://www.steinbuhler.com/)の翻訳記事と同様にカテゴリに分類していますので、もし前の分をお読みになりたい場合は、左(スマホの場合は画面上部のメニュー)のカテゴリにある『PASKのサイト翻訳』というところからお入りください。

今回の翻訳は、"VISION FOR THE FUTURE"の前文と、'How many sizes are needed?'の内容です。




The revolution is near!
革命は近いです!

VISION FOR THE FUTURE
将来への展望

少数とはいえ無視できない数の男性、女性の大多数、および実質的に学習のある段階のすべての子供は、現在の大きさの鍵盤には小さすぎる手を持っていることは明白な証拠です。

常識は、この状況があと1世紀(100年)続くことなど絶対に無く、あと10年間続くこともできないと私たちに教えてくれています。
最終的には解決策が明らかになり、より小さな鍵盤が広く受け入れられ、世界にはもっと幸せで痛みのないピアニストや一流の演奏者が増加するでしょう。
彼らの手が小さすぎたために、アルトゥール・シュナーベル、あるいはマルタ・アルゲリッチの力量を持つどれくらいのピアニストがこれまで現れなかったのでしょうか?

解決策は、アコースティック、および電子ピアノ両方のためのより小さな鍵盤の入手可能性の増加を必要とします。

製造の観点から、アコースティック・ピアノ(アップライトおよびグランドピアノ)の大手のメーカーが、彼らのピアノのために少なくとももう2つの鍵盤サイズを生産するための準備をすることができない理由はほとんどないように思われます。同様に、デジタル・メーカーが同じようにすることができない理由もほとんどないように思われます。
様々な(大部分は文化的な)障壁を打ち砕くことができれば、その要求は現れるでしょう。

スタインビューラー社(www.steinbuhler.com)は、特に既存のグランドピアノのために造られたESPKs(人間工学的にスケーリングされたピアノ鍵盤)※を専門とする小規模企業です。これらの改造されたアクションおよび鍵盤は、数分以内に従来の鍵盤と交換することが出来ます。
また、彼らは米国のウォルター社(www.walterpiano.com)によって製造される新しいアップライトピアノのためのアクションおよび鍵盤を製造します。

ピアノの演奏の公の観点から、異なるサイズのピアノ鍵盤が存在する世界の複雑化させる要因は克服することができます。
家庭、個人レッスンの教師、コンサート会場、およびピアノコンクールが、実用的で費用効率が高い方法で問題に対処できる所で解決策は出てくるでしょう。

これらの複雑化させる要因を克服するための提案は下記の通りです。

※ 別名、縮小されたサイズの鍵盤


"How many sizes are needed?"
『どれくらいのサイズが必要ですか?』

・ 現在までの証拠に基づいて、少なくとも3つのサイズが必要なようです: 具体的には、現在の『大きな』サイズ、加えて現在の幅の15/16と7/8(即ち14/16)。

・ 7/8は、手のスパンの差により、男性が女性以上に持つ利点を大きく取り除くという点で特に重要です。(参照: Need for Narrower Keys - 狭い鍵盤の必要性Hand span data - 手のスパンのデータ

・ 15/16は、現在の『大きな』サイズよりも一層多くの個人の家に相応しい潜在的な『一般的な』サイズです。さらにそれは、現在のサイズからの適応時間を事実上必要としません。

・ また、主に子供のための、さらに小さい大きさで分けられた鍵盤の市場があるかもしれません。例えば、13/16若しくは3/4(即ち12/16)です。これらを電子キーボードの形で、あるいは低価格のアップライトピアノとして提供することができるかもしれません。
既に、非常に手が小さい少数の大人がスタインビューラー社から自分たちのための3/4鍵盤を選びました。

・ 異なるサイズの製品を生産するアコースティック・電子ピアノのメーカーは、増加した需要から利益を得るでしょう。
明らかに、大量生産されたピアノと鍵盤の中では、入手できる鍵盤のサイズの数は制限される必要があるでしょう。しかしながら、それが現在限定的であるように、特注の『他の』サイズの選択肢も利用可能であるべきです。

・ 異なるサイズの鍵盤のための標準化された鍵盤幅を導入し、それらを購買または演奏するため、それに応じてそれらに名前を付けることはメーカーにとって重要でしょう。

・ グランドピアノのために、メーカーは、家庭、音楽学校、教師、コンクール、およびコンサート・ホール使用に最大限の柔軟性を提供するために、複数の交換可能なアクションと鍵盤を購入する選択肢を消費者に供給するべきです。ですが、消費者には、グランドピアノのための1つだけの鍵盤を選ぶ選択権もあるべきです。(現在のところ、7/8鍵盤を備えたグランドピアノが欲しいピアニストは、最初に従来の鍵盤を備えたグランドピアノを入手し、その次に、スタインビューラー社から、もう1つの改造されたアクションと鍵盤を購入しなければならないでしょう。)




“常識は、この状況があと1世紀(100年)続くことなど絶対に無く、あと10年間続くこともできないと私たちに教えてくれています。”

確かにこの10年間の細幅鍵盤に関する動きを見ると、海外ではあと10年もすればかなり認識が広がっていそうな感じです。
では、日本ではどうなんでしょうね。未だに殆どの人が「細幅鍵盤」という言葉すら知らない状況・・・。

昨年の9月から海外の細幅鍵盤普及活動のメンバーの方(ロンダ・ボイルさん)と連絡を取るようになり、そのロンダさんも主要メンバーになっている“PASK”を通じて送られてくる海外での普及活動の情報を見ると、ゆっくり、ですが確実に、細幅鍵盤普及の地固めが進んでいっているようです。
特にここ数年は、コンクールでの使用、オーストラリアのピアノのグレード試験での細幅鍵盤使用の承認、カワイの細幅鍵盤ピアノの特注受付再開など、目立った動きが出てきています。
今年の7月上旬にセルビアで開催されるEPTA - European Piano Teachers Association(ヨーロッパ・ピアノ教師協会)の会議には、同じくPASKの主要メンバーの一人であるエリカ・ブッカーさんが参加され、細幅鍵盤の必要性に関するプレゼンをされる予定になっているそうですし、もしかすると今後ヨーロッパの方でも何らかの動きが出てくるかもしれません。

どれくらいのサイズが必要なのかは、細幅鍵盤がもっと広く使われるようになってくればまた色んな見解が出てきそうですが、現在ある最小の規格は3/4鍵盤(オクターブで約13cm)で、この幅であれば、標準鍵盤ではオクターブが手前からギリギリという方でも10度届くようになるそうです。
ちなみにこれ以上細い(小さい)鍵盤を造る予定は今のところ無いようです。

これに関しては、1つ前の記事の「スタインビューラー社での体験レポート」の中でロンダさんの見解を書いています。
その中で、エリカさんが(恐らく欧米人の子供だと思いますが)子供の手のスパン(手を最大限開いた時の親指から小指までの幅)を調査されたときのことが触れられていて、6歳児の手でも15.24cm未満の手は無く、10歳になるまでに子供の手のスパンはだいたい17.78cmを超えているという調査結果から、3/4鍵盤より小さい鍵盤を造る価値があるとは思えないというご意見のようです。

「じゃあ、6歳未満の子は!?」と突っ込みたくなりますが、中田氏の著書「音楽と人生」の第4章“日本人と、ピアノ”の中に、
“ヨーロッパでは、特別の例外を除き、ピアノを正式に習い始めるのは大抵7、8歳位が多い”
と書いてありますし、習わせる年齢についてネットでも調べてみたところ、外国人のピアノの先生から、
“5歳でも早すぎ。5歳ではまだ音楽が好きとか、ピアノを弾けるようになりたいという気持ちにまでなっていない為、ピアノが苦痛になり、弾けるようになる前に辞めてしまう上に、どうかするとクラシック音楽を楽しめない子供になってしまう。実際続けられる子は殆どおらず、辞めてしまう子が大半。早い段階で辞めた子も、全然習わなかった子よりは音符は読めるかもしれないが、楽曲を弾ける程ではないから音楽への関わりがとても中途半端な形で途切れてしまう為に、かえって音楽が楽しみづらくなってしまう”
と言われたというご意見も見つかりました。
そして、この外国人の先生曰く、海外では習い始める年齢を、
“一般的には10歳からを勧めている”
ということだそうです。

※ こちらの記事より引用↓
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2008/0507/182307.htm?o=0

実際、以前(名前は忘れましたが)ヨーロッパの若いイケメンピアニストの方が、テレビのインタビューでピアノを習い始めた年齢について聞かれていたときに「9歳から」と答えていたのを見たこともあるので、やはり海外では6歳未満から習わせることが殆ど無いのかもしれません。

とは言え、それでも日本人(アジア人)の子供にはもっと手が小さい子も居るでしょうし、今後バイオリンのように身体の大きさに合った鍵盤を使って子供を教えるようになってくれば、海外でももっと低い年齢から習い始める子供が増えてくるかもしれません。
それ以前に、やはり“小柄な大人”と“子供”は区別して考えた方がいいのではないかと思っています。

大人であれば、いくら小柄でも、リアルに箸より重たいものを持ったことが無いような人でもない限り、モダン・ピアノの鍵盤を叩くくらいの筋力はあると思います。実際、ロンダさん(手のスパンが17.8cm)は、7/8や3/4鍵盤で弾くときに鍵盤の重さについては問題ないと仰っています。
なぜ重さの問題を感じないのかと言うと、鍵盤の幅が狭くなればそれだけ余裕ができ、手が楽な状態になるため、指先にしっかりと力を込められるようになって、結果、力強い打鍵が可能になるからだそうです。

ですが子供となると、やはり大人と比べて筋力も弱いですし、成長過程にある身体にあまり負担をかけるのも良くないわけですから、やはりもっと小さくて軽くて高さも低くした鍵盤が必要になってくるのではないかと思います。ですが、やはりモダン・ピアノでは鍵盤を今以上に低くしたり軽くしたりするのは構造上難しいようです。
ただ、この場合でも“電子ピアノ”でなら実現可能なわけですから、もしかしたら、小さくて低くて軽い鍵盤の電子ピアノが今後“子供用”として考案されるようになるのかもしれません。

もう1つの案として、“昔のピアノ(モダン・ピアノが開発される前のピアノ)を参考にして、子供用のアコースティック・ピアノを造る”という考え方も出来るのではないかと思います。
と言うのも、お子さんに本格的にピアノを習わせたいという親御さんや、ピアノの先生方は、やはり電子ピアノではなく“アコースティック・ピアノ”に拘られるのではないかと思うからです。
最近の電子ピアノは、昔に比べて性能が良くなったかとは思いますが、それでも“倍音”の問題など、まだまだ課題がありますし、何よりも、アコースティックを弾いたときの本物の音の響き(弦がハンマーで叩かれたときの空気の振動)は、やはり電子ピアノでは感じることが出来ないことから、やはり子供用のアコースティック・ピアノもあるべきだと思います。

昔の(モーツァルトが弾いていた)ピアノの鍵盤は浅く、現在の半分くらいの軽さで弾けたとのことなので、このピアノの機構を応用すれば、“小さくて低くて軽い鍵盤の子供用アコースティック・ピアノ”が実現可能になるのではないかと思います。
音量や音の伸びはモダン・ピアノよりも劣ってしまうかもしれませんが、それでも生の音の響きは感じることが出来ます。
実際、子供用の小さなバイオリンでもフルサイズのものほど豊かな共鳴音が物理的に得られないとのことですし、それでも身体のサイズに合った楽器を使うことで効果的な指導が可能になっているわけですから、子供の指導に使うピアノの音量が多少劣っていても、教室で指導する上では問題無いのではないかと思います。
そもそも、小さな子供が大きなホールでオーケストラと共演するなどということは、よほどの“神童”でもない限りまず無いのではないでしょうか。

※ こちらの記事より引用↓
http://www2.plala.or.jp/CHAKA/pianoflame2-1.htm
https://www.violin-p.com/e-commex/cgi-bin/ex_disp_category/id/kidsviolin/

それにしても、バイオリンでは“お子様には適したサイズをお選びいただくことが大切”とされているのに、ピアノでは子供用は必要ないなんて、やはりどう考えても矛盾していますね。

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