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PASK記事翻訳 - Part14 * 細幅鍵盤ピアノ普及に向けて出来ること

PASK - Pianists for Access to Smaller Keyboards(小さな鍵盤を利用できることに賛成のピアニスト)のサイトも、一応今回で全て翻訳し終わりますが、今後も新たに書き加えられていくと思いますので、その都度翻訳して読んでいこうと思っています。
今回掲載させて頂く翻訳文は、"GETTING INVOLVED"というページの内容全部です。




But what can I do?
でも、私に何ができるだろう。

GETTING INVOLVED
関わること

私たちは、世界中のピアニストやそのほかの人達に、積極的なPASKネットワークの一員であってもらいたいのです。
情報と考えの共有により多くの取り組みを調整することは、PASKの目標達成における私たちの有効性を高めるでしょう。
What is PASK? - PASKとは何かGoals and strategies - 目標と戦略を参照してください。)

ここに、あなたが積極的に関わることができる方法のいくつかを挙げてみましょう。
必要な情報の多くは、このウェブサイトと他のウェブサイトにあります。例えば、www.smallpianokeyboards.orgwww.steinbuhler.com.翻訳文)です。

1. 以下によって、人間工学的にスケーリングされたピアノ鍵盤(ESPK)に対する利点や、現在の大きな『フリーサイズ』の鍵盤に関する問題の認識を広げてください。

定期刊行物、クラシック音楽、および主流メディアのための記事を書くこと。

会議やセミナーで、ピアノ教師、学者、およびパフォーマンスアートの医療専門家にプレゼンテーションをすること。

ブログやソーシャルメディアを積極的に使うこと。

最新の研究に後れを取らないようにし、この情報を他の人たちと共有すること。

あなたがより小さな鍵盤を入手しているピアノ教師であれば、親や生徒が先例に従うのを促すこと。

2. 以下によって、ピアニストがより狭い鍵盤を経験することができるように、ESPK(縮小されたサイズ)鍵盤の利用可能性を広げるのを手伝ってください。

ピアノ・メーカーや小売業者、大学、学校やピアノ・コンクールの主催者に働きかけること。

新しいピアノ・コンクールを設立する、あるいは既存のコンクールが鍵盤の選択肢を提供するのを働きかけ、これらのコンクールが広く公表されることを確実とすること。

大学や学校がESPKを学生用および研究用に提供するための資金調達するのを支援すること。例えば、学校または大学のすべてのピアノ学生が参加する基金調達の『長期的な』コンサートを実行すること!

ESPKを特徴とした公開のリサイタルを企画することを促進および支援すること。

ESPKのスポンサー候補、あるいは資金の源泉、およびふさわしい受取人(大学、学校、コンサート会場を含む)を特定すること。

鍵盤の選択肢を提供するコンクールで賞金を増やすためにスポンサー候補を特定すること。

3. 以下によって、変化に対する障害と抵抗を取り除くのを手伝ってください。

差別的な試験方針を変えることに取り組むこと。

有名なピアニスト、教師および研究者が目標の『擁護者』になるのを促すこと。

メディアの使用、ピアノの教師への会談などを通して、無益な考え方や誤解に積極的に反論すること。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

あなたが直接関わりたい、あるいは時々最新のメールを受け取りたい場合は、info@paskpiano.orgにメールしてください。

もしあなたがフェイスブックにいらっしゃるのでしたら、これがPASKのサイトです。
www.facebook.com/pask.piano

あなたはスタインビューラー(ESPKの普及を公然と促進する唯一のメーカー)のフェイスブック・ページに対する支持を示すこともできます。
www.facebook.com/home.php#!/pages/Steinbuhler-Company-Smaller-Keyboards-for-Smaller-Hands/123595054200




上に挙げられている事の中にはそれ相応の立場でなければ実行するのが難しいものもありますし、単なる一般庶民である私にはPASKの方々ほどの活動は出来ませんが、とりあえず今の自分に出来ることとしてこのブログを書いています。


私は学生の頃は英語が苦手な上に興味も無く、当然のことながら成績も惨憺たるものでした
ですが、スタインビューラー社のサイト(http://www.steinbuhler.com/)を翻訳してみた経験から、翻訳サイトやネット辞書を活用しながらではありますが、現在はPASKの方々とメールのやり取りが出来るまでになりました。

ご参考までに、私が英語の翻訳で使っているツールを紹介させて頂きます。

Infoseekマルチ翻訳http://translation.infoseek.ne.jp/
原文か翻訳文どちらかの単語にマウスポインタをあてると、それがどの部分の翻訳か示してくれるので、文章が正しく翻訳されているかどうか、またはどのように翻訳されているかを確認するのに便利です。

Weblio翻訳http://translate.weblio.jp/
複数のパターンの訳文が表示されたり、時には類似の例文が紹介されたりするので納得のいく訳文が見つかりやすく、しかも音声変換機能も付いているので何かと便利です。
ちなみに翻訳の癖はInfoseekマルチ翻訳とほぼ同じです。

エキサイト翻訳http://www.excite.co.jp/world/english/
@nifty翻訳http://honyaku.nifty.com/
この2つは先に紹介した2つとは翻訳の癖が異なるので、先の2つよりもさらにしっくりくる文章表現の訳文がこの2つで見つかることがあります。

スペースアルクhttp://www.alc.co.jp/
自分が翻訳しようとする文章の構文のより詳細な意味やニュアンスを把握するときに便利です。
単なる“直訳”ではないので、ネイディブにより近い英語の学習が出来ます。
例えば、検索窓に『するつもり』と入れて検索をかけると・・・

・ するつもりである
【自動】
aim
・ ~するつもりがある
set out to
・ ~するつもりだ
be going to
have it in mind to
intend to

【他動】
plan
【助動】
be doing(近い将来)〔doingは通例、往来・発着を表す動詞〕
be to do
would〔過去の単純未来や意志未来。従属節内の時制の一致。〕
・ ~するつもりだと言う
say one plans to
・ ~するつもりで
in (the) hope of
on purpose to
with intent to
with the intention of
with the view to [of, toward]
・ ~するつもりである
expect to
be fixing to
have an intention of
have the intention to
mean to
plan to
be to do

【他動】
calculate〈米方言〉
intend
mean
【助動】
will
【句動】
set off
【句自動】
set out
【形】
be ~ to




・・・といった具合にズラズラ~っと出てくるので、この中から1番合っているニュアンスのものを選んで文章作成、もしくは翻訳することが出来ます。

私が日本語→英語に翻訳するときは、まずスペースアルクで文章を作成して、それから上の4つの翻訳サイトにかけてみて意味の通る文面になっているかどうかを確認するようにし、英語→日本語の場合はこの逆で、まず上の4つの翻訳サイトにかけてみて、文章になっていない部分や正確に訳されているか不安な部分をスペースアルクで検索して確認しながら修正する、というやり方をとっています。
個人的にはスペースアルクを1番よく使っていますね。内容的にもとても勉強になるサイトです。
それでも足りないときは、単語で直接ネット検索して色んなネット辞書を見て回ったりもします。

海外の方々と英語でのやり取りをしている中で1つ気付いたのですが、「could」の用法に関して、学校で習ったこととあちらの方々の使い方が違っているようです。
今はどうか分かりませんが、私が学校の英語の授業で習ったときは、「could」は「can」の過去形というように習ったような気がします。ですがあちらの方々は、どうも「could」を「can」の過去形としてはほとんど使っていないようなのです。

文脈から察して、どうも若干の推量のニュアンスを含んだ「できる」で使っていることが多いようです。
「could」に関しては、スペースアルクで調べても解釈が沢山あって頭の中がこんがらがってしまったのであれこれと調べたところ、こちらのサイトで分かりやすく解説していました。

http://www.tv-naruto.ne.jp/ejyuku/english/categories/aux/aux_past.htm

つまりは、「〔条件が合えば〕~ということもあり得る」、「もしかして~できるのではないだろうか」、「~もないことはない」と訳す方が無難なようですね。
ちなみに私が英文を作るときは、「could」は用法が難しいので使わないようにしています。「can」を過去形で言いたいときは「be able to」を使う方が無難だと思います。


英語はずっと敷居が高いと思っていたのですが、実際にやってみると意外と出来るもんです。が、これは文字でのやりとりの話。リスニングやスピーキングは相変わらず出来ません
ですが、あちらの方々とのやりとりは基本メールですので、とりあえず翻訳や文章作成さえそこそこ出来ればどうにかなります。

少なくとも、PASKの方々は英語の使い方が多少変でも決してバカにしたりはされません。
完璧でなくてもとりあえず意味さえ通じれば良いのです。こちらが慣れないながらも一生懸命コミュニケーションをとろうとすれば、あちらの方々はちゃんとそれに応えてくださいますよ


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PASK記事翻訳 - Part13 * 細幅鍵盤ピアノ普及に向けての会議および行事

今回掲載させて頂く翻訳文は、PASK - Pianists for Access to Smaller Keyboards(小さな鍵盤を利用できることに賛成のピアニスト)のサイト内の、"ACCESSING REDUCED SIZE PIANO KEYBOARDS"というページの前回からの続き、'Upcoming and recent conferences and other events''Media Releases'です。
かなり量が多かったので時間がかかってしまいました
所々日本語的におかしなところがあるかとは思いますがご了承ください。




"Upcoming and recent conferences and other events"
『来たる、および最近の会議と他の行事』

2014年6月27日~7月3日のセルビアでの世界ピアノ教師会議で、エリカ・ブッカーが、『One Size Does Not Fit All (1つのサイズが全ての人に合うわけではない)』という論文を発表します。

2015年1月のMTNA大学学生支部全国会議に、クリスティン・ランドラム(ダラスの南メソジスト大学)が出席します。

2014年1月に、エリカはシドニーでの彼らの夏季専門能力開発コース中に、スズキ・ピアノの教員にプレゼンテーションをしました。

2014年3月に、キャロル・レオーネ博士は南メソジスト大学の同僚のケビン・ガンターとキャサリン・ライシンジャー博士と共に、フロリダ州タンパでのPAMAセミナーで、『人間工学的にスケーリングされたピアノ鍵盤:文献および2000年以来のそれらの使用の報告』という論文を発表しました。

2014年3月に、参加者に鍵盤のサイズ(7/8と15/16)の選択を提供する世界初の国際ピアノ・コンクールがダラスで開催されました。
一人の出場者、アルテム・アルトゥニアンが7/8鍵盤を使いました。歴史が創られるのを記録した短いビデオをご覧ください:https://www.youtube.com/watch?v=13Z7C3eJLeo&list=UUgLVf_Bv6l5tfa0E64DjOrw
アルテムと同様に、他の2人のピアニスト、カロリンカ・デ・ブレーとグレイス・チェがマスタークラスで7/8と15/16鍵盤を演奏しました。
詳細はhttp://www.dcspianocompetition.org/をご覧ください。

キャロル・レオーネ博士(テキサス州ダラスの南メソジスト大学、メドウズ芸術学校、鍵盤学科の学部長)は、2013年7月に、オーストラリア、クイーンズランド州トゥウンバでの第11回オーストラレーシア・ピアノ教育学会議で、カワイのGM12 15/16グランドピアノを披露するレクチャー・リサイタルを行いました。
http://www.appca.com.au

ロンダ・ボイルも題する同じ会議で、『より小さな手のあるピアニストのための縮小されたサイズのピアノ鍵盤の利点:生体力学的および生理学的要因の調査』という論文を発表しました。
http://www.appca.com.au/2013proceedings.php

エリカ・ブッカーとロンダ・ボイルは、2011年7月4日~8日のニューサウスウェールズ州ウォガウォガでのオーストラレーシア・ピアノ教育学会議で、『1つのサイズのピアノ鍵盤が全ての人に合うわけではない!次世代のピアニストの健康』という講義をしました。
これには、エリカのDS7/8鍵盤を備えたウォルター・アップライトピアノでのビデオと、生での実演が添えられました。
http://www.appca.com.au/2011proceedings.php

エリカ・ブッカーは、2012年8月に、イギリスでの英国スズキ教員教育プログラムでプレゼンテーションをしました。

キャロル・レオーネ博士(テキサス州ダラスの南メソジスト大学、メドウズ芸術学校、鍵盤学科の学部長)は、2012年11月8日~10日のアメリカのオハイオ州コロンバスでのオハイオ音楽教師協会州会議に出席しました。
http://www.ohiomta.org/

エリカ・ブッカー(シドニーのピアニストおよびスズキ・ピアノ教師訓練士)は、2011年10月21日~23日のオーストラリアのシドニーでのオーストラリア舞台芸術協会ヘルス・ケア会議でプレゼンテーションをしました。
http://www.aspah.org.au/conference/index.html


"Media Releases"
『プレスリリース』
020
ダラス室内交響楽団主催国際ピアノ・コンクール2014年3月12-15日

プレスリリース – 2014年2月

若いプロ、およびプロ前のピアニストのための2度目の毎年恒例のコンクールは、オールスター審査員パネリストによって判定され、DCSとのソロ・コンサートの約束および何千ドルもの賞金を用意しています。4日間のイベントは、SMUのカルース・ホールで無料で市民に公開されます。

ダラス(2014年2月27日)での2度目の毎年恒例のDCS国際ピアノ・コンクールに参加するために、世界中からの18人の若いピアニストが3月12-15日にダラスへ来るでしょう。4日間のイベントは、専門家の訓練や経歴拡大の指導はもちろんのこと、名門の国際的審査パネリストの前での3ラウンドのコンテストから成ります。すべてのコンクール・ラウンド、およびマスタークラスは、SMUのカルース・ホールとオドンネル・ホールで行われる予定です。全てのイベントはチケットを切られ、無料で市民に公開されます。詳細は、www.dcspianocompetition.orgをご覧ください。無料チケットは、http://www.dallaschambersymphony.org/dcs-international-piano-competition-2014/で予約することができます。

「昨年の初開催イベントは、ダラスで、そして、国際的音楽団体で非常に高い評価を得ました。」と、ダラス室内交響楽団の芸術監督、リチャード・マッケイは言います。「今年、参加者の才能レベルは間違いなく非常に素晴らしいです。これに加えて、私たちの2014年の参加者は世界中の至る所から来ました。それは、北テキサスの最初の国際的な芸術目標地としての名声を築き上げるのを助けます。私たちは、世界で最も素晴らしい若い音楽家のうちの数人に会い、話を聞くよう、ダラス全土を案内します。」

DCS国際ピアノ・コンクールの優勝者は、2014年の秋に、ダラス中心街のシティ・パフォーマンス・ホールでダラス室内交響楽団と共にピアノ・コンチェルトを演奏し、アーティスト志望者の履歴を開始するために、広範囲にわたる認知をもたらします。さらなる受賞者は、賞金を授与されます。イベントは、ダラス室内交響楽団と、南メソジスト大学メドウズ芸術学校の間の地域協力関係です。

DCS国際ピアノ・コンクールは、教育および若いピアニストの才能の責任ある発展に重点を置いています。このコンクールは、世界中から何人かの最も有望な音楽家を参加させていますが、それは、コンクール・ラウンドにおいて出世しない人々を含むこれらのピアニストが、さらなるキャリアアップをするための方法に関して、専門家からアドバイスを受けることができる公開討論の場でもあります。南メソジスト大学メドウズ芸術学校では、他のSMU教授陣と個人教授だけでなく、キャロル・レオーネ博士およびホアキン・アシュカロと共に多くが公のマスタークラスに参加します。

すべてのコンクール・ラウンドおよびマスタークラス、キャロル・レオーネ博士とホアキン・アシュカロによる指導は、南メソジスト大学キャンパスにあるオドンネル・ホールおよびカルース・ホールで、無料で市民に公開されます。コンクール規則に従って、各参加者のソロおよびコンチェルト・レパートリーの異なるパッセージを聞くよう要求するため、コンクール・ラウンドを中断するかもしれない審査員メンバーと、参加者が対話するのを見物することを、観客の方々は期待できます。審査員は投票によって参加者を採点し、結果は各ラウンドの後に発表されます。最終結果は、2014年3月15日の決勝の後すぐに発表されます。

イベントの審査員団には、有名な室内演奏家で国際的なソリスト、デニス・ゲレンベ、およびカナダの音楽コンクールとカナダの全国音楽フェスティバルの優勝者、ロジャー・ロード、および複数のグラミー賞ノミネート候補者であり、数回の国際ピアノ・コンクールの金メダリストであるペトロネル・マランが含まれています。ゲレンベさんは、コンクールの審査員議長としての役割を果たすでしょう。

スタインビューラー社による後援によって、このコンクールは、それらで演奏したいと願うその参加者への縮小されたサイズの鍵盤を採り入れる、世界で最初のものとなるでしょう。縮小した大きさで分けられた鍵盤は、モダン・ピアノでは多くの人にとって不可能な非常に難しいレパートリーを、手のスパンがより小さいピアニストが演奏することを可能にします。DCS国際ピアノ・コンクールは、これらの新しく革新的な鍵盤設計の広範囲にわたる採用へ向かう現代の傾向を受け入れています。

「私たちは、これらの選択的鍵盤を今年の コンクールに導入することを大変嬉しく思っています。」と、マッケイは言います。「これらの新しい鍵盤は、あらゆる手のサイズのピアニストが、彼らの芸術的な可能性を実現することを可能にします。」

「過去20年間、私たちは、すべてのサイズの手がピアノの鍵盤サイズの全種類にどのように影響されるかを観察する機会をもたらす、より小さな鍵盤のピアノを改造してきました。」と、スタインビューラー社の社長、デイビッド・スタインビューラーは言います。「私たちは、彼らの人生がどれほど変わるかを目の当たりにしました。私たちの新しい規格がピアノ・コンクールで提供されているのを見るのは大いにワクワクします。」

さらなるイベントの詳細、スケジュールおよび審査員の略歴は、www.dcspianocompetition.orgをご覧ください。




今月の終わりから来月にかけて、ヨーロッパのセルビアで開催される“The World Piano Teachers' Conference - 世界ピアノ教師会議”という会議でエリカ・ブッカーさんがプレゼンをされる予定になっているそうです。
細幅鍵盤という考え方がヨーロッパでも広がっていくといいですね。


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PASK記事翻訳 - Part12 * 細幅鍵盤を入手する方法・試弾できる場所

今回から、PASK - Pianists for Access to Smaller Keyboards(小さな鍵盤を利用できることに賛成のピアニスト)のサイト(http://www.paskpiano.org/)の"ACCESSING REDUCED SIZE PIANO KEYBOARDS"に入っていきます。

'Manufacturers of keyboards with narrower keys'から'Private teachers and pianists willing to allow others to try their ESPKs'までの翻訳文を掲載させて頂きます。




Try one of these keyboards!
これらの鍵盤のうちの1つを試してみてください!

ACCESSING REDUCED SIZE PIANO KEYBOARDS
縮小されたサイズのピアノ鍵盤へ近づく方法

"Manufacturers of keyboards with narrower keys"
『より狭いキーを備えた鍵盤のメーカー』

現在のところ、ペンシルベニア州(米国)のスタインビューラー・アンド・カンパニーが、アップライトとグランドピアノのための7/8鍵盤(DS規格™)の唯一のメーカー(www.steinbuhler.com)です。同社はまた15/16鍵盤も製造します。
グランドピアノを改造するための鍵盤(アクションを含む)の場合は個別のピアノの入念な測定が必要です。デイビッド・スタインビューラーは、必要に応じて諸外国の技術者に提供するための測定キットを開発しています。その後これらの技術者は、製造と目的地への出荷の後に、鍵盤およびアクションを取り付けるでしょう。
ウォルター社(米国)(www.walterpiano.com)によって製造される新しいアップライトピアノは、7/8か15/16鍵盤が取り付けられている状態で注文できます。

英国のメーカー、ピンカム・ピアノは、要求に応じて彼らのさまざまなアップライトおよびグランドピアノのための人間工学的にスケーリングされたピアノ鍵盤(ESPK)を製造します。
さらなる詳細については、www.pinkhampianos.com/pinkhampianos.nsf/Pianos/CustomMadeSmallerKeysを参照し、選択できるサイズおよび費用についてのより詳細な情報を得るためにメーカーに連絡してください。

2012年末に、カワイ・オーストラリアは、より小さな鍵盤が取り付けられた、彼らの現在のさまざまなグランドピアノからのモデルを委託されて生産すると発表しました。このモデルには標準の数の鍵盤(88個)がありますが、オクターブのサイズが従来の鍵盤よりさらに1cm小さくなるでしょう。つまり、鍵盤が『標準的な』幅のおよそ15/16(オクターブにつき1.1cm小さい)であるということです。この鍵盤で入手可能になるモデルはGM12グランド(150cm)です。
これは大手メーカーによる重要な第一歩であり、1つだけ(およそ 15/16)の鍵盤を備えた新しいグランドピアノを購入する選択肢を提供しています。それはさまざまな人(男性、女性、および子供)がすべて同じピアノを弾く家のための素晴らしい選択肢でもあります。
消費者の価格(25,500オーストラリアドル(※))は非常に競争力があり、彼女のスタジオに最初のGM12グランドを買った、シドニーのピアニストでスズキ・ピアノ教師訓練士のエリカ・ブッカーを通して注文することが出来ます。
これはカワイ・オーストラリアの主導ですが、諸外国への出荷を手配できます。エリカは人々がそれを試すための約束ができることを喜んでいます。あなたはericaboo@bigpond.net.auでエリカに連絡することができます。
 日本円で約2,398,519円(5/22/2014 4:31am時点 1豪ドル 94.0596 円)

スタインウェイ社は、要求に応じてグランドピアノのためのわずかにより小さい鍵盤(オクターブにつき0.7cm小さい、すなわち、従来のものと15/16鍵盤の間のサイズ)を製造するでしょう。


"Universities"
『大学』

以下の米国の大学には、学生のため、および研究目的のために利用できるESPK(縮小されたサイズの鍵盤)があります。

南メソジスト大学(テキサス州ダラス): アップライトとグランドピアノの7/8鍵盤、およびアップライトとグランドピアノの15/16鍵盤。
http://www.smu.edu/Meadows/AreasOfStudy/Music.aspx

北テキサス大学(テキサス州ダラス): アップライトとグランドピアノの15/16鍵盤。
http://music.unt.edu/

テキサス工科大学(テキサス州ラボック): グランドピアノの7/8鍵盤。
http://www.depts.ttu.edu/music/

セーラム女子大学(ノースカロライナ州ウィンストン・セーラム): アップライトとグランドピアノの15/16鍵盤。
http://www.salem.edu/music

ネブラスカ大学リンカーン校(ネブラスカ州リンカーン): グランドピアノの7/8鍵盤。
http://arts.unl.edu/music

セントオラフ大学(ミネソタ州ノースフィールド): グランドピアノの7/8鍵盤。
http://stolaf.edu/depts/music/

ウィスコンシン大学(ウィスコンシン州マディソン): アップライトピアノの7/8鍵盤。
http://www.music.wisc.edu/

セントラル・オクラホマ大学(オクラホマ州エドモンド・シティ): アップライトピアノの15/16鍵盤。
http://www.uco.edu/Cfad/academics/music/index.asp

ケース・ウェスタン・リザーブ大学(オハイオ州クリーブランド): アップライトピアノの7/8鍵盤。
http://music.case.edu/

現在のところそれらが設置されていないように見えますが、以下のカナダの大学およびアート・センターには7/8鍵盤があります。

● ビクトリア大学(ブリティッシュ・コロンビア州ビクトリア)

● ヴィクトリア音楽院(ブリティッシュ・コロンビア州)

● バンフ・アート・センター(アルバータ州)


"Primary and secondary schools"
『初等および中等学校』

南メソジスト大学のピアノ予備学科(テキサス州ダラス): アップライトとグランドピアノの7/8鍵盤。
http://smu.edu/pianoprep/Home.html

グレイ音楽学校(テキサス州ダラス): アップライトピアノの7/8鍵盤。
http://grayschoolofmusic.com/groups/piano/


"Private teachers and pianists willing to allow others to try their ESPKs"
『彼らのESPKを他人が試すのを認めても構わないと思っている個人レッスンの教師およびピアニスト』

〔アメリカ合衆国〕

キャサリン・ライシンジャー(テキサス州ダラス): グランドピアノの7/8鍵盤。
lysinger@mail.smu.edu

ケイティ・フーディ(テキサス州): グランドピアノの7/8鍵盤。
kchoody@yahoo.com

ケイティ・サージェント(ユタ州ソルトレイクシティ): グランドピアノの7/8鍵盤。
katsargent@gmail.com

グロリア・サム・ヘインズ(オクラホマ州オクラホマシティ): グランドピアノの7/8鍵盤。
gloria.tham@gmail.com

〔カナダ〕

ジェン・マケイブ(オンタリオ州バーリントン): アップライトピアノの7/8鍵盤。
jvarvarito@hotmail.com

リンダ・グールド(ブリティッシュコロンビア州): グランドピアノの7/8鍵盤。
playpianotoday@gmail.com

ピアノ教師ではありませんが、オンタリオ州ミシサガのジェニー・ワングは彼女のグランドピアノの7/8鍵盤を持っていて、人々がそれを試すための約束ができることを喜んでいます。
jennywang@sympatico.ca

〔オーストラリア〕

エリカ・ブッカー(ニューサウスウェールズ州シドニー): アップライトピアノの7/8鍵盤、15/16鍵盤を備えたカワイGM12グランド、およびスタインウェイ・グランドピアノのより大きな縮小されたサイズの鍵盤(およそ19/20)。
ericaboo@bigpond.net.au

ピアノ教師ではありませんが、ビクトリア州メルボルンのロンダ・ボイルは彼女のグランドピアノの7/8鍵盤を持っていて、人々がそれを試すための約束ができることを喜んでいます。
pianos@cicadabay.com

〔ヨーロッパ〕

ピアノ教師ではありませんが、スイスに住んでいるパトリック・シェーネッグはアップライトピアノの7/8鍵盤を持っていて、人々がそれを試すための約束ができることを喜んでいます。
patrick.schnegg@gmail.com





細幅鍵盤を特注できるピアノ・メーカーが上記以外にもう1社あります

ウイスタリアピアノ(神奈川県大和市)
http://www.wistaria.com/
幅が1オクターブで10mm(1cm)狭い鍵盤を注文製作されています。
購入された方は、「今までは、弾きたくてもコードがつかめないで弾けなかった難曲が、楽々弾けるようになって大変うれしいです。」 と大変喜んでいらっしゃるそうです。

それと、上記ではカワイに細幅鍵盤を注文するときはエリカ・ブッカーさんを通すようになっていますが、それは日本以外の国から注文する場合ですので、日本国内で注文されるときは直接カワイに問い合わせれば案内してもらえますし、細幅鍵盤にできるモデルもGM12に限定していないそうなので、お好きなモデルで相談に応じてくださるようです。

上記でお名前とメールアドレスを公表されている方々は、あくまでも「弾いてみたい方はどなたでも来てOKですよという方々ですので、実際は世界にはもっとたくさんの所有者の方がいらっしゃいます。
もし、海外旅行などで上記の“試弾OK”の方のお宅の近くに行かれることがあったら、事前連絡の上、1度弾かせてもらいに伺うのもいいかもしれませんね。
(海外には、わざわざ他国まで弾きに行かれた方もいらっしゃるそうです。)

こうして見ると、7/8鍵盤を購入されている方が多いようですね。
私ももし買うなら7/8鍵盤、欲を言えば3/4鍵盤が欲しいと思っているので、日本のメーカーさんにも是非更に細い鍵盤を造って頂きたいものです。


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細幅鍵盤の今後の見通し - PIANISTS FOR ALTERNATIVELY SIZED KEYBOARDS(和訳)

海外の方が作成した細幅鍵盤関連のサイト、PASK - PIANISTS FOR ALTERNATIVELY SIZED KEYBOARDS(サイズの選べる鍵盤を支持するピアニスト)の内容を和訳して紹介しています。
このページでは、サイトのメニューの4つ目、『Vision for the Future』という項目の和訳を掲載しています。

※ この翻訳文の元となる英語サイトの更新に伴い、翻訳文も2019年2月26日に更新しました。




PIANISTS FOR ALTERNATIVELY SIZED KEYBOARDS
サイズの選べる鍵盤を支持するピアニスト
PASK_000

Vision for the Future
将来への展望

The revolution is near!
大改革が近づいています!


VISION FOR THE FUTURE
将来への展望

少数でも無視できない男性、大半の女性、そして学習のある段階では事実上全ての子供たちが、現在の大きさの鍵盤に対して手が小さすぎているという証拠が明らかになっています。

更に10年間も、そして更にもう1世紀などとんでもなく、このような状況が続くことなどできないということを常識が私たちに教えてくれています。
ゆくゆくは解決策が見えてきて、サイズの選べる鍵盤が広く認められるようになり、世の中にはもっと幸せで、痛みのないピアニストや一流の演奏家が増えるでしょう。
手が小さすぎたばかりに、今までどれだけのアルトゥル・シュナーベル(Artur Schnabel)マルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich)の力量を持ったピアニストが現れることがなかったのでしょうか。

この解決策では、アコースティックピアノとデジタルピアノの両方で、キーの幅が狭い鍵盤の入手可能性を高める必要があります。

製造の観点から見て、特殊な鍵盤メーカーはもちろん、アコースティックピアノ(アップライトとグランド)の大手メーカーも、ピアノ用に少なくとも2つ以上の鍵盤のサイズを製造できない理由はほとんど無いようです。同様に、デジタルメーカーが同じことができない理由もほとんど無いようです。
ほとんどが文化的なものである様々な障壁が壊されれば需要が現れるでしょう。

シュタインビューラー社(Steinbuhler Company)(www.steinbuhler.com)は、既存のグランドピアノ、およびアップライトピアノ用に特注される、キーの幅の狭いピアノの鍵盤を専門に扱うペンシルベニア州の小企業です。
グランドピアノ用の後付式のアクション・鍵盤が、数分以内に標準鍵盤と置き換えられます。彼らは2社の米国の会社、ウォルター(Walter)とカニンガム(Cunningham)によって製造される新品のピアノ用のアクション・鍵盤も製造しています。

ピアノの演奏の公共の見地から見れば、様々な大きさのピアノ鍵盤が存在する世界の複雑化は打開できます。
家族、民間の教師、コンサート会場、そしてピアノコンクールが、実用的で費用対効果の良い方法で取り組める場合には、解決策が分かってくるでしょう。

これら複雑化させる要因を打開するための提案を以下に示します。


How many sizes are needed?
いくつのサイズが必要か

  • 現在までの証拠に基づくと、少なくとも3つのサイズ、具体的には、現在の『大きい』サイズ(オクターブで6.5インチ(約165 mm))、加えて現在の幅の15/16(オクターブで6.0インチ(約152 mm))7/8(オクターブで5.5インチ(約140 mm))が必要と思われます。これらのサイズは、シュタインビューラー氏によってDS6.5™、DS6.0®、DS5.5®と命名されています。(DSはDonison(ドニソン)-Steinbuhler(シュタインビューラー)の略です。)

  • DS5.5®は、手のスパンの差によって男性が女性よりも持っている優位性の大部分をなくす上で特に重要です。
    (参照: Need for Narrower Keys/Hand span data細幅鍵盤の必要性/手のスパンのデータ))

  • DS6.0®は、現在の『大きい』サイズよりも多くの個人宅に適している可能性のある『ユニバーサル(共通の・一般的な)』サイズです。
    それはまた、現在のサイズからの適応時間を事実上必要としないので、たとえ短時間でも、それを試す多くの人たちにすぐに好評を得ます。

  • 例えばオクターブで5.1インチ(約129.5 mm)(DS5.1™)のもののように、主に子供向けのさらに小さいサイズの鍵盤の市場もあるかもしれません。これらは、デジタル・キーボードまたは低価格のアップライトピアノの形で提供することができるでしょう。
    すでに、少数の非常に手の小さい大人が、シュタインビューラー社から自分自身用にオクターブが5.1インチ(約129.5 mm)の鍵盤を選んでいます。

  • 様々なサイズの製品を製造するアコースティックやデジタルピアノのメーカーは、需要の増加によって恩恵を受けるでしょう。
    明らかに、大量生産されたピアノと鍵盤において入手できる鍵盤のサイズの数は制限される必要があるでしょう。しかしながら、すでに限定的であるため、特注の『他の』サイズという選択肢も利用できるはずです。

  • メーカーにとっては、様々なサイズの鍵盤に規格化された鍵盤幅を採用し、それらを購入または演奏することの利点のために一貫した方法で分類することが重要になります。

  • グランドピアノの場合、メーカーは、家庭、音楽学校、教師、コンクール、コンサートホールでの使用に最大限の柔軟性を提供するために、複数の交換可能なアクション・鍵盤を購入するという選択肢を消費者に提供する必要があります。
    ですが、消費者がグランドピアノ用の鍵盤を1つだけ選ぶという選択肢もあるべきです。(現在のところ、DS5.5®鍵盤のグランドピアノを希望するピアニストは、まず標準鍵盤のグランドピアノを購入し、次にシュタインビューラー社から2つ目の後付けアクション・鍵盤を購入する必要があります。)


The private home
個人宅

ここにいくつかの想定があります。

  • 幼い子供がピアノの演奏を習っていても大人は弾かない家庭では、その家族が初めに(5.1か5.5といった)小さい鍵盤の低価格のデジタルピアノやアップライトピアノを買うのが理にかなっています。
    子供が比較的上級レベルに達し、続けたいという強い意欲を示したときに、家族が良質のアップライトかグランドピアノを買えば十分でしょう。
    その段階では、その若者にどのサイズが合っているのかが明確になっているでしょう。

  • 複数の人(おそらく大人と子供)が弾く家庭では、1つのサイズのアップライトと別のサイズのグランドの所有や、サイズの違うデジタル・キーボードと併せてアコースティックピアノの所有、あるいはすべての人にとっての最善の妥協策として1台のDS6.0®のアコースティックピアノを所有するなど、様々な解決策が考えられます。

  • 高等ピアノ教育に入っている10代の若者は、自分たちの最適の鍵盤のサイズが使えるだろう大学で、練習の大半をすることを選ぶかもしれません。

  • 1人あるいは複数の人たちがたまに弾くか、比較的易しい作品を弾く世帯では、鍵盤のサイズはそれほど重要ではありません。
    現在のほとんどの女性が標準の(大きな)鍵盤で『間に合わせている』ように、平均的な手の大きさの男性のほとんどは5.5や6.0の鍵盤を弾くのにほとんど問題がありません。
    父親がめったに弾かないのであれば、なぜ彼に最も適した楽器を残りの家族が使わなければならないのでしょうか。


The private teaching studio
個別指導のスタジオ

様々な年齢の子供や10代の若者を対象とした個別指導のスタジオでは、教師が少なくとも1台の縮小鍵盤を所有することが理にかなっています。
多くの教師はすでに自分のスタジオで複数のピアノを所有していますが、ではなぜ違うサイズの鍵盤はないのでしょうか。教師は、自分が持っているピアノのサイズや種類をセールスポイントとして公表することができ、親が自分の子供のために教師を決めるときに、この情報を考慮に入れさせることができるかもしれません。鍵盤が2つ以上あるということは、生徒の手が大きくなるのを待つ間に教師が進捗を制限する必要がなくなることを意味しています。
生徒が『大きな』鍵盤を使って特定のレベルに達するために5年間の学習と猛練習をする代わりに、小さな鍵盤を使って半分の時間で同じレベルに達することができる状況を想像してみてください。

ここで、カワイのGM12の『小さな鍵盤のモデル』(オクターブで6.06インチの鍵盤)やDS5.5®鍵盤付きウォルターのアップライトなど、シドニーのエリカ・ブッカー(Erica Booker)氏のスタジオの写真を見ることができます。

PASK_006



Schools and universities
学校や大学

大学や学校に生徒用の6台、16台、あるいは60台のピアノがあれば、これらのうちのいくつかに細幅鍵盤があることが無理なこととは思えません。
様々なサイズの鍵盤を提供している大学や学校は、そうでないところよりもマーケティング上の相当に大きな利点を持つはずです。学生の受け入れ増加による収益が、これらの鍵盤を入手するための費用を上回るかもしれません。


Elite piano competitions and major concert venues
一流のピアノコンクールや主要なコンサート会場

世界の主要な演奏会場や国内外の一流のコンクールでは、質の高いコンサートグランドピアノがまず必要となります。このような状況だと、追加のピアノを用意する必要はないかもしれませんが、それよりむしろ、各グランドピアノ用の交換可能な鍵盤を活用してください。
1万米ドル前後の追加の鍵盤の費用は、10万ドル以上に達しかねない高品質のグランドピアノのための出費と比べてもわずかなものです。

下はピアノのコンクール中に鍵盤をどのくらい簡単に交換できるかを示すビデオです。




Local piano competitions
地域のピアノコンクール

主に子供や10代の若者を対象とした地域のピアノコンクールでは、高価なコンサート用グランドピアノよりむしろ、アップライトか小型のグランドピアノを利用することが多いです。時間が経つにつれて、これらの施設ではさらに小さいサイズ、または両方のサイズ(つまり、DS6.0®およびDS5.5®)を購入することができるだろうと考えられます。
民間のスタジオと同様に、すべてのコンクールが3つの選択肢を提供する必要があるとは限りません。特定のコンクールに関する宣伝には、利用可能な鍵盤のサイズを記載する必要があり、これによって教師や保護者が、自身の子供や10代の若者に最適なコンクールを選ぶことができます。
もう1つの選択肢は、細幅鍵盤のピアノをコンクールのためだけに他の会場で借りたり、そこから借り入れたりすることです。遠い未来には、子供が参加するコンクールに2つの小さいサイズだけ必要になるでしょう。


General points to bear in mind
留意すべき一般的な注意事項

サイズの選べる鍵盤を試したことのある人たちからの証拠は、人々が小さいサイズにほとんどの場合非常に早く適応し、一旦異なるサイズに完全に適応すると、ほとんど、あるいは全く練習をすることなく、サイズ間で切り替えることができることを示しています。
参照: Need for Narrower Keys細幅鍵盤の必要性)/Feedback from pianists(ピアニストからの反応)

この理想的な『将来』においては、ほとんどの子供たちが縮小鍵盤から開始するでしょう。
ほぼすべてのピアニストが若い頃に選ぶべきサイズに出会い、それらを弾くことに慣れているので、大人になってから『適応する』必要性がほとんど必要ではなくなるでしょう。

ピアニストの到達する卓越性のレベルが高ければ高いほど、鍵盤のサイズが個々に合っていることがより重要になります。

1つの鍵盤のサイズに固執するピアノ界の根強さは、個々に合った道具や衣服の必要性が一流レベルで最も重要になるスポーツ界とは際立って対照的です。例えば、最新の技術を使った特定の水着やトラックシューズ、あるいはスキーやテニスラケットを持つことで得られる対戦相手に対する優位性はほんの僅かしかありません。スキー、テニスラケット、または靴が個々にぴったりのサイズでなければならないことは当然のこととされています。


Frequently Asked Questions (FAQs)
よくある質問

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“更に10年間も、そして更にもう1世紀などとんでもなく、このような状況が続くことなどできないということを常識が私たちに教えてくれています。”

確かにこの10年間の細幅鍵盤に関する動きを見ると、海外ではあと10年もすればかなり認識が広がっていそうな感じです。
では、日本ではどうなんでしょうね。未だに殆どの人が「細幅鍵盤」という言葉すら知らない状況・・・。

日頃から連絡を取っている海外の細幅鍵盤普及活動のメンバーのロンダ・ボイルさんも主要メンバーになっている“PASK”を通じて送られてくる海外での普及活動の情報を見ると、ゆっくり、ですが確実に、細幅鍵盤普及の地固めが進んでいっているようです。
特に近年は、コンクールでの使用、オーストラリアのピアノのグレード試験での細幅鍵盤使用の承認、カワイの細幅鍵盤ピアノの特注受付再開など、目立った動きが出てきています。

どれくらいのサイズが必要なのかは、細幅鍵盤がもっと広く使われるようになってくればまた色んな見解が出てきそうですが、現在ある最小の規格は3/4鍵盤(オクターブで約13cm)で、この幅であれば、標準鍵盤ではオクターブが手前からギリギリという方でも10度届くようになるそうです。
ちなみにこれ以上細い(小さい)鍵盤を造る予定は今のところ無いようです。

これに関しては、1つ前の記事の「スタインビューラー社での体験レポート」の中でロンダさんの見解を書いています。
その中で、エリカさんが(恐らく欧米人の子供だと思いますが)子供の手のスパン(手を最大限開いた時の親指から小指までの幅)を調査されたときのことが触れられていて、6歳児の手でも15.24cm未満の手は無く、10歳になるまでに子供の手のスパンはだいたい17.78cmを超えているという調査結果から、3/4鍵盤より小さい鍵盤を造る価値があるとは思えないというご意見のようです。

「じゃあ、6歳未満の子は!?」と突っ込みたくなりますが、中田氏の著書「音楽と人生」の第4章“日本人と、ピアノ”の中に、
“ヨーロッパでは、特別の例外を除き、ピアノを正式に習い始めるのは大抵7、8歳位が多い”
と書いてありますし、習わせる年齢についてネットでも調べてみたところ、外国人のピアノの先生から、
“5歳でも早すぎ。5歳ではまだ音楽が好きとか、ピアノを弾けるようになりたいという気持ちにまでなっていない為、ピアノが苦痛になり、弾けるようになる前に辞めてしまう上に、どうかするとクラシック音楽を楽しめない子供になってしまう。実際続けられる子は殆どおらず、辞めてしまう子が大半。早い段階で辞めた子も、全然習わなかった子よりは音符は読めるかもしれないが、楽曲を弾ける程ではないから音楽への関わりがとても中途半端な形で途切れてしまう為に、かえって音楽が楽しみづらくなってしまう”
と言われたというご意見も見つかりました。
そして、この外国人の先生曰く、海外では習い始める年齢を、
“一般的には10歳からを勧めている”
ということだそうです。

※ こちらの記事より引用↓
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2008/0507/182307.htm?o=0

実際、以前(名前は忘れましたが)ヨーロッパの若いイケメンピアニストの方が、テレビのインタビューでピアノを習い始めた年齢について聞かれていたときに「9歳から」と答えていたのを見たこともあるので、やはり海外では必ずしも6歳未満から習わせるわけではないのかもしれません。

とは言え、それでも日本人(アジア人)の子供にはもっと手が小さい子も居るでしょうし、今後バイオリンのように身体の大きさに合った鍵盤を使って子供を教えるようになってくれば、海外でももっと低い年齢から習い始める子供が増えてくるかもしれません。
それ以前に、やはり“小柄な大人”と“子供”は区別して考えた方がいいのではないかと思っています。

大人であれば、いくら小柄でも、リアルに箸より重たいものを持ったことが無いような人でもない限り、モダン・ピアノの鍵盤を叩くくらいの筋力はあると思います。実際、ロンダさん(手のスパンが17.8cm)は、7/8や3/4鍵盤で弾くときに鍵盤の重さについては問題ないと仰っています。
なぜ重さの問題を感じないのかと言うと、鍵盤の幅が狭くなればそれだけ余裕ができ、手が楽な状態になるため、指先にしっかりと力を込められるようになって、結果、力強い打鍵が可能になるからだそうです。

ですが子供となると、やはり大人と比べて筋力も弱いですし、成長過程にある身体にあまり負担をかけるのも良くないわけですから、やはりもっと小さくて軽くて高さも低くした鍵盤が必要になってくるのではないかと思います。ですが、やはりモダン・ピアノでは鍵盤を今以上に低くしたり軽くしたりするのは構造上難しいようです。
ただ、この場合でも“電子ピアノ”でなら実現可能なわけですから、もしかしたら、小さくて低くて軽い鍵盤の電子ピアノが今後“子供用”として考案されるようになるのかもしれません。

もう1つの案として、“昔のピアノ(モダン・ピアノが開発される前のピアノ)を参考にして、子供用のアコースティック・ピアノを造る”という考え方も出来るのではないかと思います。
と言うのも、お子さんに本格的にピアノを習わせたいという親御さんや、ピアノの先生方は、やはり電子ピアノではなく“アコースティック・ピアノ”に拘られるのではないかと思うからです。
最近の電子ピアノは、昔に比べて性能が良くなったかとは思いますが、それでも“倍音”の問題など、まだまだ課題がありますし、何よりも、アコースティックを弾いたときの本物の音の響き(弦がハンマーで叩かれたときの空気の振動)は、やはり電子ピアノでは感じることが出来ないことから、やはり子供用のアコースティック・ピアノもあった方が良いと思います。

昔の(モーツァルトが弾いていた)ピアノの鍵盤は浅く、現在の半分くらいの軽さで弾けたとのことなので、このピアノの機構を応用すれば、“小さくて低くて軽い鍵盤の子供用アコースティック・ピアノ”が実現可能になるのではないかと思います。
音量や音の伸びはモダン・ピアノよりも劣ってしまうかもしれませんが、それでも生の音の響きは感じることが出来ます。
実際、子供用の小さなバイオリンの場合でもフルサイズのものほど豊かな共鳴音が物理的に得られないとのことですが、それでも身体のサイズに合った楽器を使うことで効果的な指導が可能になっているわけですから、子供の指導に使うピアノの音量が多少劣っていても、教室で指導する上では問題無いのではないかと思います。
そもそも、小さな子供が大きなホールでオーケストラと共演するなどということは、よほどの“神童”でもない限りまず無いのではないでしょうか。

※ こちらの記事より引用↓
http://www2.plala.or.jp/CHAKA/pianoflame2-1.htm
https://www.violin-p.com/e-commex/cgi-bin/ex_disp_category/id/kidsviolin/

それにしても、バイオリンでは“お子様には適したサイズをお選びいただくことが大切”とされているのに、ピアノでは子供用は必要ないなんて、やはりどう考えても矛盾していますよね。


先日、会社を経営されている方に、“細幅鍵盤の電子ピアノ”が市場に出る場合の事を伺ってみましたところ、「やはりかなり特殊なものになるだろうから、もし造られれば相当高額になるだろう」とのことでした。
ですが、その方が仰るには、「高額になるからダメなのではなく、そういう場合はリースで出せばいい、細幅鍵盤を使うのは子供だろうし、子供の間しか使わない物を“購入”というのはそもそもあまり現実的ではない。」とのご意見でした。

「細幅鍵盤を使うのは子供」というのは、残念ながら今現在は「大人は当然普通の鍵盤を使うものだ」という認識が一般的だからだと思うのですが、「子供の間しか使わない物はリースで」というのは、とても合理的な考え方だと思いました。
現に、お子さんにピアノを習わせたいと思ってらっしゃる親御さんが最も悩まれることの1つが“ピアノ選び”だと思います。

“子供にはできるだけ良い音に親しんでもらいたい。でもそうなると安物のキーボードでは不安。ある程度良質なピアノとなると電子ピアノでも決して安くはないし、高額なピアノを買ったところで子供がちゃんと続けるかどうか分からない・・・。”

子供のうちからアコースティック・ピアノに触れさせたいと思う方もいらっしゃることを考えると、やはり家で子供が弾くためのピアノは、最初から購入を考えるよりもリースにしたほうが、お子さんが続けるかどうかを気にせずに良質なピアノを選んであげられるようになるのではないでしょうか。

この件については他の方から、今もやっているかどうかは分からないが、以前ヤマハがピアノを買えないご家庭にピアノをリースで貸し出すというサービスをしていたという話を聞いたことがありますし、最近あるピアニストの方がグランドピアノをリースで借りたという話も聞いたことがあるので、もしかしたら今でもそのようなサービスがあるのかもしれませんね。

どんなに指導上の有効性が期待できても、子供の成長に応じてピアノ(若しくは鍵盤)を“買い替える”と考えてしまうと、経済的にとても無理のある話になってしまいますが、“子供のうちはリースやレンタルで借りる”と考えれば、子供の成長に応じてピアノ(若しくは鍵盤)を代えることも、強ち不可能とは言いきれないのではないでしょうか。


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細幅鍵盤の普及を阻む障壁 - PIANISTS FOR ALTERNATIVELY SIZED KEYBOARDS(和訳)

海外の方が作成した細幅鍵盤関連のサイト、PASK - PIANISTS FOR ALTERNATIVELY SIZED KEYBOARDS(サイズの選べる鍵盤を支持するピアニスト)の内容を和訳して紹介しています。
このページでは、サイトのメニューの3つ目、『Barriers to Change』という項目の和訳を掲載しています。

※ この翻訳文の元となる英語サイトの更新に伴い、翻訳文も2018年12月31日に更新しました。




PIANISTS FOR ALTERNATIVELY SIZED KEYBOARDS
サイズの選べる鍵盤を支持するピアニスト
PASK_000

Barriers to Change
変わることへの障壁

Yes, you can adapt quickly to a smaller size!
そのとおり、あなたは小さなサイズにすぐに順応できます!


BARRIERS TO CHANGE
変わることへの障壁

ここ10年の間に、サイズの選べる鍵盤はごく限られた方法で利用可能になってきました。それに加えて、様々な学者、研究者、そしてシュタインビューラー社(Steinbuhler & Company)のような製造業者は、現在のサイズの鍵盤がすべての人たちにとって理想的なものではなく、キーの幅が狭い鍵盤が大多数の人々に適している可能性があるということについて議論し始めています。しかしながら、『one-size suits all(それ1つで全ての人に合う)』という考え方から、彼らは変更を検討することに対するかなりの抵抗に遭遇しています。

これらの障壁は、ほとんどが文化的な問題が補強されながら混じりあった不適切なものです。


Lack of access to alternatively sized piano keyboards
サイズの選べるピアノの鍵盤を利用する機会の不足

異なるサイズの鍵盤に切り替えることを望んでいるピアニストの大きな阻害要因となるものは、実際の問題としてあらゆるピアノの鍵盤がどこでも標準的なサイズのため、それらが使えないということです。
大手のピアノメーカーは、恐らく非常に稀な『特別』注文以外には細幅鍵盤ピアノを製造していません。ほんの一握りの小規模メーカーは製造することができ、そうしていますが、小規模な製造、物流、費用によって世界的アクセスが妨げられ、十分に提供できていません。

自宅に縮小鍵盤を所有しているピアニストが抱える非常に苦しい立場がその複雑さを示しています。
彼らは細幅鍵盤を使って難易度の高い曲目で非常に高い水準に到達するかもしれませんが、自分の鍵盤から離れたところに1つしかない選択肢は標準鍵盤のピアノで、それは彼らが多くの作品を演奏するのに苦労し、その上、彼らのレパートリーのいくつかを完全に諦めなければならないことを意味します。
自宅の外で弾くには、練習用の『標準』鍵盤を容易に使える必要があり、その選択肢には、交換可能な鍵盤を備えたグランドピアノや、良質なデジタルピアノの標準鍵盤の入手などがあります。
参照: Vision for the Future(将来への展望)
キーの幅の狭い鍵盤が社会で広く受け入れられ、利用しやすくなるにつれて、この問題は軽減されるでしょう。


Regulations
規制

多くの国や管轄区の試験方針では、子供であってもサイズの異なる鍵盤の使用は認められていません。このことが、教師や親たち、学校や大学が利用可能なあらゆるサイズの選べる鍵盤に投資するのを思いとどまらせています。そのような方針は、広く行き渡った考え方や誤解に基づいていることが多いのです。

このような規制は、ベートーベンがキーの幅の狭い鍵盤で作曲していたにもかかわらず、それが作曲されたまさにそのピアノで、生徒がベートーベンのソナタを演奏することが許されていないことを表しているのです!

試験委員会は、生徒が標準的な鍵盤で、痛みや障害の原因となる可能性のあるテクニックや曲目の指導を受けるかもしれないという事実に対して、ある程度の責任を負う必要があります。
試験での縮小鍵盤の受け入れは、教師がそれらを使い始め、親たちが次第に彼らの先例に倣うのを促すでしょう(参照: Vision for the Future(将来への展望))。これにより、若いピアニストの間での脱落率を下げられるはずです。
教師の励ましにもかかわらず満足のいく進歩が得られないことで、あまりにも多くの若者が失望や自信の無さに苦しみ、そして彼らは、これまでよりもある程度以上の高みに到達するには自分の手が小さすぎているのだということを理解しなければならないのです。


Technological/financial
技術面あるいは財政面

ピアニストが不満を言ったり変更を要求したりするのに大手のピアノメーカーがほとんど目を向けないことを考えると、彼らは130年続いたピアノの鍵盤のサイズの伝統を疑うことに無関心なように思われます。これが小さな鍵盤の潜在的な巨大市場であるにもかかわらずです。
この関心の無さは、ここに記載されているその他の障壁が主因とも言えます。メーカーが様々なサイズの鍵盤を大量生産する態勢が整っていないため、もしそれが認められたとしても、滅多にない縮小鍵盤の注文は『特殊』なものとみなされ、したがって、価格の高騰や長い納品待ちが発生する可能性があります。


Attitudes and misconceptions
考え方と誤解

1. 容易に誤りであることを証明できる間違った思い込み
その最もよく見られるものは、異なるサイズの鍵盤に適応する中で、そして同様に鍵盤の間で交換する際にも、ピアニストが克服し難い困難を抱えると間違って信じられているということです。
それにもかかわらず、バイオリニストが大抵どのようにして小さい楽器から始めているか、そして中にはバイオリンとビオラを度々切り替える人もいるということに注目してください。また、フルート奏者がピッコロに交換したり、クラリネット奏者が別のクラリネットに交換したりするかもしれません。
参照: Need for Narrower Keys/5. Feedback from pianists who have tried ergonomically scaled piano keyboards (ESPKs).
もう1つの見当違いな臆測は、現在アコースティック・ピアノに利用できる縮小鍵盤が、そのサイズのために音量または音質の点で劣っているに違いないというものです。しっかりした人間工学的な原則や、ピアノ奏者の最大数に合っているだろうということで、最終的に現在の鍵盤のサイズが確定したと思い込んでいる人もいます。
これは事実ではなく、現在の鍵盤は1880年代後半の特定のヨーロッパ人男性の名演奏家にとって弾きやすいと判明しているものです。

2. 『状況はこれからも変わらない』という意識のため、ピアニストは大きさの異なる鍵盤に移ることや、さらにはそれを試すことすら意味が無いと思っているのです。
また、複数の鍵盤のサイズを持つことはピアノメーカーにとって『あまりにも困難かコスト高』で、結果的に価格の高騰を伴うだろうと人々が思うこともあります。ですが、選べる鍵盤という選択肢があれば市場を拡大できる可能性があると、メーカーもいずれは認識するでしょう。
状況が大きく変わるには時間がかかるかもしれませんが、長期的な視点を持ち、予見できないことの多い成り行きで革新するという多くの産業が持つ可能性についてよく考えることが重要で、素晴らしい音色と、鍵盤の大きさをすぐに変更できる切替装置を持つピアノが目と鼻の先にあるかもしれません。
参照: Vision for the Future

3. 選べる鍵盤に触れる経験の不足。
これまでに細幅鍵盤のピアノを弾いてみる機会を得たことのある存命中のピアニストはほとんどいません。つまり、典型的な手の小さいピアニストは、自分の手のサイズに合った鍵盤を弾くと、全てのことがどれだけ容易になるかを自覚していないということです。
クリス・ドニソン(Chris Donison)氏は、「手の大きい演奏者が上級の曲目を弾く頃には彼らの手が十分な大きさになっているため、彼らは手の小さい演奏者と同じ問題を経験したことが無く、そして手の小さい演奏者は、大きな手のある感覚を経験する機会を得たことがない。」という重要な所見を述べています。

50年前のスキーヤーたちは、(もっと短く、しなやかで軽くなった)今日のアルペンスキーで、どれくらいスキーがはるかに楽になり得るか想像できたでしょうか。

手の大きなピアニストが、さらに大きな、彼らにとっては大きすぎる鍵盤で演奏することを強いられるという興味深い実験を想像することもできます。
そのような実験は『残酷』だと批判されるでしょう。ですがこれは今現在、子供たちは言うまでもなく、成人のピアニストの半数以上の身にも起きていることなのです!

4. 特定の著名なピアニストの手の大きさについての誤った、または裏付けに乏しい憶測。
特定の著名なピアニストは『手が小さかった』という主張を聞いたり読んだりすることはよくあることです。しかしながら大抵の場合、このような主張をしている人たちは、言及したピアニストの正確な手のスパンも知らなければ、彼らが『平均的な』手のスパンや、男女差や人種差などといった社会全体の実際の手のスパンの違いについての正確な概念を持っていることもまずありません。
実際にはその届く範囲が驚くほど大きいかもしれないのに、指の細い比較的痩せた手が『小さい』と見なされる場合があります。ピアニストにしては『小さい』と見なされることがある手は、全人口を考慮すると、事実上平均を上回っている可能性があります。
『手が小さい』と言う男性ピアニストは、多くの場合、『男性にしては小さい』というのが真意ですが、実際にはほとんどの女性と比べると大きいのです。世界的に有名なピアニストは、厳しく選抜された集団を代表する他のトップピアニストの非常に大きな手と自分たちを比較しているのに、自分の手は『小さい』と言っている可能性があります。
アリシア・デ・ラローチャ(Alicia de Larrocha)は、彼女の身長だけに基づく思い込みで、よく『手が小さかった』と言われているピアニストです。ですが、全盛期には10度届いていたと彼女自ら語っており(そしてこのことは、楽譜を辿りながら彼女の初期の録音を聞くことで確認できます)、これは成人女性の80%以上の域を超えた仕事です。


もちろん、手の小さいピアニストの中には、こだわり抜いたり、障害を逃れる幸運に恵まれたり、賢明に曲目を選択たりしたおかげで、並外れて上手くできている人もいます。ですが、もし彼らの要望により良く合った鍵盤があれば、彼らはほぼ確実にさらに高い水準に到達し、さらに幅広い曲目を弾く機会があったでしょう。
例えば、ショパンやラフマニノフのエチュードを国際的なレベルで完全にレコーディングしたことのある女性ピアニストは何人いるでしょう。ほとんどの人が人前で発表したり録音することにしたりする曲目で、否応無く選別せざるを得ません。
他の全てが同じなら、手のスパンと鍵盤のサイズの不適当な組み合わせは、コンサートの演奏レベルで(バロック音楽や初期のクラシックの域を越えた)幅広い曲目を演奏したいと思っているピアニストを不利な立場に置きます。
参照: Need for Narrower Keys

5. 『手のスパンは問題にならない』という一部の教師から受け継がれてきた見識。
生徒に『全てテクニック次第』であり、技術的な課題を『回避する方法を見つけること』だと教える教師が多過ぎます。このような考え方は、人間工学や生体力学に関する確立された科学的原理の検討、あるいは様々な大きさの鍵盤を使った演奏や指導の実地経験のどれにも裏付けられていません。
この上なく無情なことに、生徒(主に若い女性)が自分の困難は全て自分の手のスパンではなく、練習不足や才能の無さに関係していると思い込まされている場合があり、実際には手が小さければそもそも物理的にそうすることが出来ないのに、自分たちは大いなる高みに到達できるかもしれないと信じているのです。
オットー・オルトマン(Otto Ortmann)がこのことについて1929年の頃に触れています。
参照: Need for Narrower Keys/4. Basic principles of ergonomics and biomechanics

6. 小さい鍵盤を使うのは『ずるい』。
手の小さい人たちにすれば、標準鍵盤を使う手の大きなピアニストこそ『ずるい』と言うのが当然の返答です。それか、ピアノの部品を調整しているピアニストがずるいかどうかを質問します!

7. 純粋に物理的な目的を持つスポーツとの不適切な比較を行う。

例えば、誰が一番速く走ったり泳いだりできるか、または一番高く跳ぶことができるかを判定することが目的の場合です。多くのスポーツにおいて、一流のレベルに到達できるには体形や身体の大きさが重要だということが通説かもしれませんが、ピアノ演奏の目的は、誰が最短時間で最も多くの音符を演奏できるかを調べることではないということを忘れないでください!演奏者を満足させ、聴衆を楽しませるため、美しい音楽を生み出すことが目的のはずです。
鍵盤の弾きやすさが向上すると、より安全で心地よく演奏できるようになります。
芸術性が重要な特定のウィンタースポーツでは、競技者が最も大きな競技者に合った同じ器具を使わざるを得ないことで不利な立場に置かれるのではなく、自分たちの身体の大きさに最も合った器具を選べることが当然のこととされています!

8. 以下をはじめとする、実際には小さい鍵盤から恩恵を受ける可能性のあるピアニストによるいくつかの『思考の途絶』

  • 『自分にとって物事を難しくするという挑戦を堪能する』という意味のない自己虐待。

  • そのような鍵盤を試すことは、(今までわからなかったこと・隠されていたものを)明らかにし、それによって自分にとって天地がひっくり返るような衝撃を受けるかもしれないという潜在意識の恐怖。
    具体的に言うと、彼らは自分たちにとって大きすぎる鍵盤での長時間の練習に、多くの無駄な時間が含まれていたということに気付くのを恐れているのかもしれません。

  • そのような鍵盤を『必要としている』と思われたくない男性ピアニストには、恐らく細幅鍵盤を使うことがどういうわけか『意気地なし』と感じやすい傾向にあります。
    特に現在のコンサート会場での可用性の不足を考えると、そのアイデアに何らかの関心を示すことによって自分たちの演奏実績が不利になるかもしれないことを恐れているのかもしれません。

  • 『自分も若い頃は痛みに苦しんだし、手が小さいことでもたらされた更なる課題を克服せざるを得なかったのだから、他の人もそれに耐えることができる。』

  • 『苦痛を伴いながら弾くことで音楽に対する洞察力を高めることができるかもしれない。』

  • ピアノの鍵盤は『畏敬』するに値し、時の試練に耐えて後世に残ってきたものである。
    (参照: Need for Narrower Keys/ 1. The History)

  • 小さな鍵盤は『おもちゃ』または『本物のピアノではない』。
    では、モーツァルトやベートーベンは何を使って作曲していたのでしょう。

これらのような、よく目にする異議の一覧といくつかの提案された回答については、下記の文書をダウンロードしてください。

日本におけるサイズの選べる鍵盤への支持を得ようとした動きの歴史に関する興味深い視点については、以下をご参照ください。
http://littlehands782.blogspot.jp/2014/01/the-history-and-attitudes-to-smaller.html

Donison, C.(ドニソン・C)(2000年)
Hand size versus the standard piano keyboard.(標準のピアノ鍵盤と比較した手のサイズ。)
Medical Problems of Performing Artists, 15, 111-114.(アーティストの医学的問題、15、111-114。)
http://chrisdonison.com/keyboard.html

PDF
pask_common_objections_and_responses_july_2018.pdf
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音楽家の手の専門医である酒井直隆医学博士が、世界中の博物館や美術館を回って昔のピアノの鍵盤幅を測定され、「細幅鍵盤のススメ」というブログの中でその酒井博士の論文が紹介されています。

研究者 酒井直隆先生による手の大きさと鍵盤幅についての文献
http://smallkeyboard.blog35.fc2.com/blog-entry-130.html

この論文によると、18世紀後半から19世紀前半に平均的に3~6mm(※)細かったとのことです。
この数値から計算すると、18世紀後半から19世紀前半まではオクターブが平均で160mm~161.5mmくらいで、これが平均であることを考えると、恐らくもっと幅のバリエーションがあったと思います。
実際、ショパンが使っていた鍵盤は、現在のものよりオクターブ毎に1cmくらい細かったそうです。

酒井直隆医師は、ドの左端から次のドの右端で測定されています。
http://www.steinbuhler.com/html/measuring_an_octave.htmlを参照 。

モーツァルトが1756年~1791年、ベートーベンが1770年~1827年、シューベルトが1797年~1828年、ショパンが1810年(若しくは1809年)~1849年、シューマンが1810年~1856年であることから、これらの名立たるクラシックの巨匠たちは、自分の手の大きさに合った(現在のピアノの鍵盤より幅が細い)鍵盤を使って演奏や作曲をしていたことが分かります。
少なくとも、大きすぎる鍵盤でどうにかしていたわけではないようです。

作曲家が自分の手の大きさに合った鍵盤を使って作曲したものを、全く手の大きさに合っていない(大きすぎる)鍵盤で弾くことを余儀なくされている現在の状況・・・どのように思われるでしょうか。

この事実を踏まえた上で、細幅鍵盤(鍵盤幅を自分の手の大きさに合わせること)を“邪道”もしくは“甘ったれ”と考える方々に、今一度お聞きしてみたいです。
このクラシックの巨匠たちは、自分の手の大きさに合った鍵盤を使うという“邪道”な手段に逃げた“甘ったれ”だったのでしょうか?

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※シュタインビューラー社についての詳細は、左のカテゴリ欄にあります『Steinbuhler & Company (和訳版)』をご覧ください。
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