主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
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鍵盤幅を変えることを支持するピアニスト - ALTERNATIVELY SIZED PIANO KEYBOARDS(和訳)
2016年の終わり頃に、細幅鍵盤関連の英語サイト、ALTERNATIVELY SIZED PIANO KEYBOARDS内が大幅に編成し直されました。
それに伴い、このブログでもこの英語サイトの和訳記事の内容を編成し直しています。
そのため項目があちこち移動していますが、内容自体は以前とあまり変わりませんので、何卒ご了承ください。

このページでは、このサイトの最初のページである『Home』という項目の和訳記事を掲載しています。

※ この翻訳文の元となる英語サイトの更新に伴い、翻訳文も2017年4月20日に更新しました。




ピアノの鍵盤の幅は、120年前、ヨーロッパ人の男性ピアニストのニーズに基づいて標準化されました。多くの人達を不利な立場に置いている『どんな人にも合うフリーサイズ』というピアノの鍵盤への姿勢に対して疑問を持つべき時に来ています。


これらの引用文は、世界中の非常に多くのピアニストが直面している問題の一因や、あなたの手に合った鍵盤によってどれ程弾きやすく充実したピアノ演奏となり得るかを説明しています。
間違ったサイズによって何百万もの人たちが彼らの本来の音楽の能力を発揮できなくなっています!


『ピアノの演奏の世界には2 つの大きな秘密があります。1 つ目は、より大きな手で弾けば、楽器の演奏がいかに格段に容易であるかということ、そして2 つ目は、それが小さい手だと、いかに不可能になり得るのかということです。もし、世界をより小さな手の半分と、より大きな手の半分の2 つの構成要素に分けられるなら、より大きい手の半分が、より小さい手をした相手の困難が何であるかを真に理解することはなく、そして、より小さな手の半分が、大きい手によって、すべての困難がいかに少なくなるかということに真に気付くことはないということが分かります。・・・・・「手が大きいピアニスト」の手は、その秘密が露呈するのに十分高難度な曲に挑むよりもずっと前から、とっくに十分な大きさになっているのです。』
クリストファー・ドニソン(Christopher Donison)、ミュージック・バイ・ザ・シー(Music by the Sea)、エグゼクティブアートディレクター(Executive Artistic Director)、カナダ・ブリティッシュコロンビア州、2000年、p.111。

『7/8の弦楽器、様々なサイズのテニスラケット、野球用バット、指輪、衣類、靴、帽子、度付き眼鏡、ゴルフ用クラブなどの世界では、私たちは1つのサイズがすべての人に合うわけではないと確実に実感しています。』
キャロル・レオーネ博士(Dr Carol Leone)、米国・テキサス州ダラス、南メソジスト大学Southern Methodist University)、メドウズ芸術学校(Meadows School of the Arts)、鍵盤学科長(Chair of Keyboard Studies)、2003年、p.29。

『残念なことに、ピアノの鍵盤では「どんな人にも合うフリーサイズ」という意識が行き渡っています。これまでの歴史の中で小さな手の演奏者は熱心なアマチュアになっているのです。』
ブレンダ・リステン博士(Dr Brenda Wristen)、ピアノ教育学及び鍵盤技能准教授(Associate Professor Piano Pedagogy and Keyboard Skills)、米国・ネブラスカ州、ネブラスカ大学リンカーン校University of Nebraska-Lincoln)、他、2006年、p.3。

『どんな人にも合うフリーサイズという手法はほぼ100年もの間ピアノの鍵盤の世界に蔓延しています。そして、他のフリーサイズのシステムのように、平均ではなく最大に合わせられました。その前に腰掛けた一部のヨーロッパの白人男性が「これらの鍵盤は小さすぎる」と言う楽器を造るつもりはメーカーには毛頭ありませんでした。造り出したものは誰にとっても小さすぎないが、多くの人にとっては大きすぎる標準鍵盤だったのです。』
クリストファー・ドニソン(Christopher Donison)、ミュージック・バイ・ザ・シー(Music by the Sea)、エグゼクティブアートディレクター(Executive Artistic Director)、及びDS鍵盤の共同発案者、カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州、1998年、p.42。

『それ以前には鍵盤のサイズはピアノとハープシコードのものとでかなり異なっていたにもかかわらず、19世紀後半の大部分、そして20世紀に至るまでピアノの鍵盤のサイズに変化が無かったのはおかしなことです。それらが常に同じになるような正当化できる理由がありません。多くの女性ピアニスト、そして多くのアジア人の男女両方のピアニストの手は欧米のピアニスト仲間より小さいのです。したがって、演奏者の手のサイズに合うように鍵盤が造られるのは当然のことです。
打鍵のときに必要な時と場所でしか緊張する必要はないのだということを重視することが、私がピアノの演奏を科学的に教える上で重要なことの1つです。鍵盤間の距離いっぱいに伸ばすために手を広げておかなければならない状況だと、多くの場合、私達は筋肉の障害を引き起こすような絶え間ない緊張を招きやすくなります。過度の緊張からの病気を防ぐには、個々のために設計されたより小さな鍵盤が非常に好ましいです。』

マックス・クック教授(Professor Max Cooke)、OAM、オーストラリア・メルボルン、2013年5月。

『オクターブや大きなスパンに関連した(心理的及び身体的な)緊張の著しい減少によって、はるかに快く、より確実な演奏を体験することになり、その後、私はいつの間にか音色やテクニック、そしてほぼ音楽自体により集中していました。嬉しい。』
キャロライン・デュアクス(Caroline Duax)、米国・ニューヨーク。(縮小されたサイズの鍵盤の利用者に関する調査(Survey of reduced-size keyboard users)、ボイル & ボイル(Boyle & Boyle)、2009年)

『私の小さな手のサイズは、もはやハンディキャップでも演奏する曲を選ぶ上での主たる条件でもありません。』
ジェニー・ワング(Jenny Wang)、カナダ・オンタリオ州。(縮小されたサイズの鍵盤の利用者に関する調査(Survey of reduced size keyboard users)、ボイル & ボイル(Boyle & Boyle)、2009年)

『私にとっては、自分にぴったりのサイズのピアノを演奏して最終的に私がどう感じたかが、縮小されたサイズの鍵盤での演奏における最も楽しみな面です。まるで私がブカブカのサイズの靴で歩き回ろうとしていたかのようで、そしてついに私はぴったりのサイズの組み合わせを手に入れました。走句、音の跳躍進行、そして暗記に至るまでのすべてがより容易でした。また、私は技術的な問題に取り組むことにあまり時間をかける必要もなくなり、音楽の問題にさらに集中することが可能になりました。私が縮小されたサイズの鍵盤で演奏したシニア・リサイタルは、私がこれまでに行った中で断然力強いピアノ演奏でした。
ニコル・ハルトン(Nicole Halton)、米国・ニューヨーク。(縮小されたサイズの鍵盤の利用者に関する調査(Survey of reduced size keyboard users)、ボイル & ボイル(Boyle & Boyle)、2009年)

『このような領域(8インチ(20.32cm)未満のスパン)の手のピアニストにとって、それは人生を変えるようなことなのです。私はピアニストが鍵盤で涙しているのを見ています!彼らは初めて10度に到達することができるのです。』
ディビッド・スタインビューラー(David Steinbuhler)、DS鍵盤のメーカーで共同発案者、米国・ペンシルベニア州、2007年MTNA会議。

『・・・オクターブや広い和音構成のある曲目に取り組むことを、小さい手のピアニストはもはや恐れる必要はありません。故に今は、私達には何百人もの小さな手の演奏家をよりはるかに楽器の名手や親友にするチャンスがあります。これらの予測される結果は刺激的で広範囲に及び、そしてピアノの演奏技術において著しい変化をもたらす可能性があります。』
マレイ・マクラクラン博士(Dr Murray McLachlan)、イギリス、チェザムズ音楽学校Chetham's School of Music)、鍵盤楽器主任(Head of Keyboard)、EPTA-UKマガジン(EPTA UK magazine)編集長、2010年。


References and links
参考文献及びリンク

Boyle, R., & Boyle, R.(ボイル・R、& ボイル・R)(2009年)。
Hand size and the piano keyboard: Literature review and a survey of the technical and musical benefits for pianists using reduced-size keyboards in North America.(手のサイズとピアノの鍵盤: 文献調査及び縮小されたサイズの鍵盤を使用する北アメリカのピアニストの技術的・音楽の利点に関する調査。)
Proceedings of the 9th Australasian Piano Pedagogy Conference(第9回オーストラレーシアピアノ教育学会議の議事録)、オーストラリア、シドニー。
http://www.appca.com.au/2009proceedings.php

Boyle, R.(ボイル・R)(2012年)。
The experience of playing reduced-size piano keyboards. A survey of pianists.(縮小されたサイズのピアノ鍵盤を演奏した経験。ピアニストを対象とした調査。)、MTNA e-Journal, April.(MTNA電子ジャーナル、4月。)
http://mtnaejournal.org/publication/?i=108005

Booker, E., & Boyle, R.(ブッカー・E & ボイル・R)(2011年)。
Piano keyboards – one size does not fit all! Pianistic health for the next generation.(1つのサイズのピアノの鍵盤が全ての人に合うわけではない!次世代のピアノ演奏の健康。)
Proceedings of the 10th Australasian Piano Pedagogy Conference(第10回オーストラレーシア・ピアノ教育学会議の議事録): Leading Notes to Effective Teaching(効果的な教育への導音): Resolving the past - Exploring the future(過去を解決し、未来を探究する)、Charles Sturt Universityチャールズ・スタート大学)、Wagga Wagga, 4-8 July 2011(ウォガウォガ、2011年7月4日~8日)。
http://www.appca.com.au/2011proceedings.php

Boyle, R., Boyle, R. & Booker, E.(ボイル・R、ボイル・R & ブッカー・E)(2015年)。
Pianist Hand Spans: Gender and Ethnic Differences and Implications for Piano Playing.(ピアニストの手のスパン: 性別や人種の差とピアノの演奏に対する影響。)
Proceedings of the 12th Australasian Piano Pedagogy Conference(第12回オーストラレーシア・ピアノ教育学会議の議事録)、Beyond the Black and White(白黒(二者択一)の域を越えて)、メルボルン、2015年7月。
http://www.appca.com.au/2015proceedings.php

Donison, C.(ドニソン・C)(1998年)。
Small hands? Try this keyboard, you'll like it.(手が小さい?この鍵盤を試してみてください。あなたはそれを気に入るでしょう。)
Piano & Keyboard, July-August, 41-43.(ピアノ・アンド・キーボード、7月~8月、41-43。)

Donison, C.(ドニソン・C)(2000年)。
Hand size versus the standard piano keyboard.(標準のピアノ鍵盤と比較した手のサイズ。)
Medical Problems of Performing Artists(アーティストの医学的問題)、15、111-114。
http://chrisdonison.com/keyboard.html

Leone, C.(レオーネ・C)(2003年)。
Goldilocks had a choice.(金髪の人々が選択の権利を持っていた。)
American Music Teacher, June-July, 26-29.(アメリカン・ミュージック・ティーチャー、6月~7月、26-29。)
http://www.steinbuhler.com/GoldilocksFeature.pdf

Leone, C.(レオーネ・C)(2015年)。
Ergonomic Keyboards: Size does Matter.(人間工学に基づく鍵盤: サイズが重要である。)
Piano Professional(ピアノ・プロフェッショナル)、EPTA (UK)(European piano teachers association - ヨーロッパ・ピアノ教師協会)、夏季。
http://www.carolleone.com/ergonomic-keyboards/

Leone, C.(レオーネ・C)(2015年)。
Size is Key.(サイズが解決の鍵である。)
Clavier Companion(クラヴィエ・コンパニオン)、Frances Clark Center for Keyboard Pedagogy(鍵盤教育学フランシス・クラーク・センター)、米国、9月/10月。
http://www.cicadabay.com/pianos

McLachlan, M.(マクラクラン・M)(2010年)。
Editorial, Piano Professional(社説、ピアノ・プロフェッショナル)、EPTA (UK)(European piano teachers association - ヨーロッパ・ピアノ教師協会)、春季。
http://www.cicadabay.com/pianos

Wristen, B., Jung, M.C., Wismer, A.K.G., & Hallbeck, M.S.(リステン・B、ユング・M・C、ウィスマー・A・K・G & ハルベック・M・S)(2006年)。
Assessment of muscle activity and joint angles in small-handed pianists.(手が小さいピアニストの筋肉活動と関節角度の評価。)
Medical Problems of Performing Artists(アーティストの医学的問題)、21 (1)、3-9。
http://digitalcommons.unl.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1007&context=musicfacpub

http://www.steinbuhler.com/html/our_story.html


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日本でも知られるダニエル・バレンボイム氏に次いで、マレイ・マクラクラン氏も細幅鍵盤を支持されていますね。


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