主に細幅鍵盤の事を、個人的な戯言を交えながら徒然なるままに書いているブログです。このブログの趣旨をまとめていますので、初めてお越しの方は、宜しければカテゴリ欄の「記事の概要」をご一読ください。
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02/08
細幅鍵盤が使えるピアノコンクール - ALTERNATIVELY SIZED PIANO KEYBOARDS(和訳)
このページでは、細幅鍵盤関連の英語サイト、ALTERNATIVELY SIZED PIANO KEYBOARDS内のメニューにある、"Performances, conferences and competitions"からスライドして出てくる『Piano competitions that provide keyboard choice』という項目の和訳記事を掲載しています。

※ この翻訳文の元となる英語サイトの更新に伴い、翻訳文も2017年10月28日に更新しました。




Performances, conferences and competitions
コンサート、会議、およびコンクール

Piano competitions that provide keyboard choice
鍵盤の選択肢を提供しているピアノコンクール


世界初の国際ピアノコンクール(ダラス室内交響楽団国際ピアノコンクール)が、2014年から参加者に標準鍵盤だけでなくスタインビューラーの鍵盤(DS5.5®DS6.0®)の選択権を提供してきました。
毎年3月に開催されるそのコンクールに関するさらなる詳細については以下へアクセスしてください。
http://www.dcspianocompetition.org/
2018年のコンクールの日程: 3月14~17日
参加締切り: 2017年12月15日

2017年のコンクールの出場者、ミウン・キム(Mi-Eun Kim)氏が、DS6.0®鍵盤でラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏しました。彼女はコンクールの前日に初めてこのサイズの鍵盤を試弾しましたが、1時間以内に慣れました
彼女の一次予選の演奏の出だしのリンクは以下の通りです。
https://www.youtube.com/watch?v=VDML3ZbM1UU

2018年3月より、オクラホマ州での2番目のピアノ・コンクールがスタインビューラーのDS6.0®鍵盤の選択権を提供する予定です。
クレショフ国際ピアノ・フェスティバル・コンクールは、UCO美術・デザイン大学と、UCO音楽学校の協力によって、スウィギアト財団から資金提供されます。それは15~22歳のピアニストに応じます。
2018年のコンクールの日程: 2月22~25日
参加締切り: 2018年1月15日
詳細は以下をご覧ください。
http://www.uco.edu/cfad/thekuleshov/index.asp

関連の動画については以下をご覧ください。
Videos, CDs and other resources動画、CDおよびその他のリソース




ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ここ日本でも、数十年前に作曲家の中田喜直さんを中心に細幅鍵盤の必要性が訴えられ、楽器メーカー各社が特注を受け付けていました。
ですが、 “ピアノは持ち運びが出来ない”“細幅の鍵盤で弾けるようになっても他の場所(コンクールや発表会)では弾けない”といった問題から結局普及させることができず、中田喜直さんがお亡くなりになった後、大手メーカーが相次いで細幅鍵盤ピアノの特注の受付を終了したという経緯があります。(※現在は、カワイ・オーストラリアからの要請で、カワイが特注の受付を再開しています。)
こういったことから、日本では「細幅鍵盤を普及させるのは不可能なのではないか」という意識の人が多いのではと思います。

では、本当に細幅鍵盤は普及し得ないものなのかというと、ここ何年かの海外での様子を見ていると、どうもそうとは言えない状況が見えてきます。

日本人と欧米人の国民性の違いと言ってしまえばそれまでですが、この日本と海外との大きな違いは、偏に“普及させるための具体的な取り組みが積極的になされたかどうか”だと思います。
日本で行われた普及活動について色々と読んでみた印象としては、本当に普及させようという気概があまり感じられず、かなり及び腰だったのではと思えてしまいます。
一方欧米で行われている普及活動からは、“絶対に普及させるぞ!”という強い信念が感じられますし、多方面への積極的な働きかけが根気よくなされたり、“持ち運び”や“他の場所での演奏”といった問題に対しても、(グランドのみですが)鍵盤とアクション部分だけを差し替えるという解決策が考案されたり、それに伴って細幅鍵盤の選択権を認めたコンクールが開催されるようになったりと、かなり具体的な取り組みがなされていますね。

日本で一度は廃れてしまった細幅鍵盤も、早さはゆっくりかもしれませんが、こうした海外の方々の粘り強い活動によって、後退することなく、着実に進展していっています。多分、日本と同じ轍が踏まれることはないでしょう。

ただ、こういった海外での動きを見ていると、歴史に"IF"は無いとは言っても、もし中田喜直さんがまだご健在のうちにスタインビューラー氏やレオーネ博士とお会いになっていたら、日本での状況ももう少し違っていたのではないかと考えてしまいます。


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09/03
細幅鍵盤普及に向けての活動 - ALTERNATIVELY SIZED PIANO KEYBOARDS(和訳)
このページでは、細幅鍵盤関連の英語サイト、ALTERNATIVELY SIZED PIANO KEYBOARDS内のメニューにある、"Performances, conferences and competitions"からスライドして出てくる『Upcoming and recent conferences, performances and other events』という項目の和訳記事を掲載しています。

※ この翻訳文の元となる英語サイトの更新に伴い、翻訳文も2017年10月27日に更新しました。




Performances, conferences and competitions
コンサート、会議、およびコンクール

Upcoming and recent conferences, performances and other events
近日開催予定や近年開催された会議、公演、およびその他のイベント


カナダ人ピアニスト、モニク・フルニエ(Monique Fournier)氏が、11月3日午後7時にカルガリーのリップニッキー・ピアノ店(Lipnicki piano store)で、リサイタルとセミナーを行います。彼女は、自身のグランドピアノの新品のDS5.5®鍵盤を演奏する予定です。ピアノを試してみる機会もあります!
入場は無料ですが、あなたの場所を予約するために、(403) 246-7517に電話するか、info@michaellipnicki.comにメールしてください。
http://www.michaellipnicki.com/



2017年7月26日に、鍵盤楽器教育学に関する全米会議(NCKP - National Conference on Keyboard Pedagogy)で、ピアノリサイタルに続いて活発なパネルディスカッションが催されました。
4人のトップ・ピアニストおよび教授、バーバラ・リスター=シンク(Barbara Lister-Sink)氏、ジェシカ・ジョンソン(Jessica Johnson)氏、ジョヴァンニ・レイ・デ・ペドロ(Jovanni-Rey di Pedro)氏、アルティナ・マケイン(Artina McCain)氏が、ヤマハのCFIIISDS6.0®鍵盤で演奏しました。

これらの演奏の動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=iXOlTsklCbM

テキサス州ダラスの南メソジスト大学キャロル・レオーネ教授(Professor Carol Leone)が、テキサス州国際ピアノフェスティバル(Texas State International Piano Festival)で、ヤマハのCFXグランドDS6.0®鍵盤を使ってプレゼンテーションと演奏を行いました。
このフェスティバルは2017年6月3日〜11日にサンマルコスの大学で開催されました。多くの教授や生徒たちがこの鍵盤で弾くのを気に入り、その将来と、このような鍵盤が非常に多くのピアニストにとってどれほど手助けになり得るかに興奮していました!(http://tsipf.com/

ASPK_002

ヤマハのグランドピアノのDS5.5®を演奏するコンサート・ピアニストのキャスリン・ミエンカ(Kathryn Mientka)氏が、コロラド州のグランドジャンクションで、この夏(※)後半(1月13日〜14日)に3回のリサイタルを行う予定です。通常は手の大きなピアニストだけのものであるリストやラフマニノフの作品がメインとなるでしょう。
日付やチケットに関する詳しい情報については以下にアクセスしてください。
http://www.junctionconcerts.com/solo_piano_Kathryn_mientka.html

この記事はオーストラリアの方によって書かれています。



コンサート・ピアニスト、アナスタシア・マルキナ氏(Anastasia Markina)が最近、北テキサス大学のオーケストラとともに、大学のDS6.0®鍵盤を使ってチャイコフスキーのピアノ協奏曲No.1を演奏しました。

以下のPASKのプレイリストで彼女の演奏からの抜粋をいくつか紹介しています。
https://www.youtube.com/watch?v=g4TBEbBrTJc



シドニーの教師のエリカ・ブッカー(Erica Booker)氏は、2016年9月にアイスランドのレイキャビクで開催されたEPTA(European Piano Teachers Association(ヨーロッパ・ピアノ教師協会))会議において、The benefits of ergonomically scaled piano keyboards for smaller handed pianists: Levelling the playing field.(人間工学的にスケーリングされた手が小さいピアニストのためのピアノ鍵盤の利点: 条件を公平にすること。)を発表しました。
http://asp.artegis.com/EPTA2016
ロンダ・ボイル(Rhonda Boyle)氏は同じ会議で、ここ(www.cicadabay.com/pianos)でダウンロードできる、The 'Standard' Piano Keyboard - Too Big for Too Many(あまりにも多くの人にとって大きすぎる『標準』のピアノ鍵盤)というポスターを提示しました。
オクターブのサイズが6インチ強(標準サイズのおよそ15/16)の新品のカワイのGM12、150cmのグランドピアノを代表者が試弾できました。



ジェス・ジョンソン博士(Dr. Jess Johnson)は、2016年2月20日に自身の大学、ウィスコンシン大学マディソン校でのイベントを企画しました。そこではワークショップ、マスタークラス、トライアウト・セッション、そしてリサイタルが盛り込まれていました。
http://www.music.wisc.edu/event/the-joy-of-downsizing-with-jessica-johnson-piano-faculty-event/
ウィスコンシン州ジャーナルの記事もご参照ください。
http://host.madison.com/wsj/entertainment/music/a-smaller-piano-for-bigger-artistry/article_38b80090-be0f-5050-9862-32c3c36c6930.html?utm_medium=social&utm_source=facebook&utm_campaign=user-share

英国のグラスゴーでの2016年7月のISME(International Society for Music Education - 国際音楽教育協会)の会議にジェシカ(Jessica)氏も出席しています。
彼女は論文、The Joy of Downsizing: The Benefits of Performing and Teaching on Ergonomically-Scaled Piano Keyboards.(ダウンサイジング(小型化)の喜び: 人間工学に基づいたスケールのピアノの鍵盤での演奏や指導の利点。)を発表しました。

キャロル・レオーネ博士(Dr. Carol Leone)(ダラスのSMU)とロンダ・ボイル(Rhonda Boyle)氏は、シカゴで最近開催された鍵盤楽器教育学に関する全米会議(NCKP)(2015年7月29日~8月1日)の際に、『健康』というテーマの講演者に同行しました。
詳しくは以下をご参照ください。
http://www.keyboardpedagogy.org/workshops/saturdayworkshops

2015年7月にメルボルンで開催された第12回オーストラレーシア・ピアノ教育学会議で、ロンダ・ボイル(Rhonda Boyle)氏が以下の論文を発表しました。
Pianist Hand Spans: Gender and Ethnic Differences and Implications for Piano Playing, by Boyle, Boyle & Booker.(ボイル、ボイル & ブッカーによる、ピアニストの手のスパン: ピアノの演奏に対する性別や人種の差と影響。)
http://www.appca.com.au/2015proceedings.php

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同会議では、6名の著名なメルボルンのピアニストが、オクターブのサイズが6インチ強(標準サイズのおよそ15/16)に造られたカワイのGM12(150cmのグランドピアノ)を演奏しました。
これらのピアニスト全員が、標準鍵盤では困難さや弾き心地の悪さを感じている曲目を選びました。そして、彼らには大きさの違う鍵盤で準備する時間はほとんどありませんでした。その後のパネルディスカッションで、彼らはこの鍵盤の利点について非常に肯定的に話しました。
この6名の手のスパンは、非常に小さな手の女性から男性の『平均的な』手のサイズの3名の男性までの広範囲をカバーしました。
参加者の1人として、一流の若者を教えている優秀な教師のグレン・リドル(Glenn Riddle)氏はその後以下のように述べています。
「このようなピアノがどこでも置いてあるべきです!」

左から右へ:
エリカ・ブッカー(Erica Booker)およびロンダ・ボイル(Rhonda Boyle)(主催者)、ティム・ヤング(Tim Young)、ジュリア・ヘイスティングズ(Julia Hastings)、ジョン・ブランチ(John Blanch)(カワイ・オーストラリア、ゼネラルマネージャー)、エリェン・ローセード(Elyane Laussade)、グレン・リドル(Glenn Riddle)、ローハン・マレイ(Rohan Murray)、ケンジ・フジムラ(Kenji Fujimura)。

エドモンドにあるセントラル・オクラホマ大学は、Within Reach (手の届く範囲・実現可能な)と題するピアノの健康セミナーを2015年4月25日に開催しました。DS6.0®DS5.5®の両方のサイズの鍵盤が一般観覧と演奏に利用できました。
(ダラスの南メソジスト大学の)キャロル・レオーネ博士はイブニング・リサイタルのみならずプレゼンテーションも行いました。

南メソジスト大学SMUESPKチームは、SMUメドウズ芸術学校(ダラス)での2015年1月17日土曜日のMTNA大学ピアノ教育学シンポジウムにプレゼンテーションを行いました。
チームは、学生や教職員の演奏にDS5.5®DS6.0®鍵盤の両方を使用しました。

キャロル・レオーネ博士SMU鍵盤学科長およびピアノの准教授)は、2015年3月にロンドンのトリニティ・ラバン・コンサヴァトワールESPKについての講演会を行いました。
http://www.trinitylaban.ac.uk/study/music/piano-and-keyboard-instruments

キャロル・レオーネ博士は、2015年と2016年の間にテキサス州(南メソジスト大学北テキサス大学)で、DS6.0®DS5.5®鍵盤を使ったいくつかのリサイタルを行っています。

参加者にESPKを提供しているピアノコンクールや演奏のビデオに関する情報については、Piano competitions that provide keyboard choice - 鍵盤の選択肢を提供しているピアノコンクールVideos, CDs and other resources - 動画、CDおよびその他のリソースというページをご覧下さい。




PASKの主要メンバーの方々を中心に、細幅鍵盤(ESPK※)の普及に向けての活動が精力的に行われていますね。
Ergonomically Scaled Piano Keyboards(人間工学的にスケーリングされたピアノ鍵盤)

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ここ日本でも、数十年前に作曲家の中田喜直さんを中心に細幅鍵盤の必要性が訴えられ、楽器メーカー各社が特注を受け付けていました。
ですが、 “ピアノは持ち運びが出来ない”“細幅の鍵盤で弾けるようになっても他の場所(コンクールや発表会)では弾けない”といった問題から結局普及させることができず、中田喜直さんがお亡くなりになった後、大手メーカーが相次いで細幅鍵盤ピアノの特注の受付を終了したという経緯があります。(※現在は、カワイ・オーストラリアからの要請で、カワイが特注の受付を再開しています。)
こういったことから、日本では「細幅鍵盤を普及させるのは不可能なのではないか」という意識の人が多いのではと思います。

では、本当に細幅鍵盤は普及し得ないものなのかというと、ここ何年かの海外での様子を見ていると、どうもそうとは言えない状況が見えてきます。

日本人と欧米人の国民性の違いと言ってしまえばそれまでですが、この日本と海外との大きな違いは、偏に“普及させるための具体的な取り組みが積極的になされたかどうか”だと思います。
日本で行われた普及活動について色々と読んでみた印象としては、本当に普及させようという気概があまり感じられず、かなり及び腰だったのではと思えてしまいます。
一方欧米で行われている普及活動からは、“絶対に普及させるぞ!”という強い信念が感じられますし、多方面への積極的な働きかけが根気よくなされたり、“持ち運び”や“他の場所での演奏”といった問題に対しても、(グランドのみですが)鍵盤とアクション部分だけを差し替えるという解決策が考案されたり、それに伴って細幅鍵盤の選択権を認めたコンクールが開催されるようになったりと、かなり具体的な取り組みがなされていますね。

日本で一度は廃れてしまった細幅鍵盤も、早さはゆっくりかもしれませんが、こうした海外の方々の粘り強い活動によって、後退することなく、着実に進展していっています。多分、日本と同じ轍が踏まれることはないでしょう。

ただ、こういった海外での動きを見ていると、歴史に"IF"は無いとは言っても、もし中田喜直さんがまだご健在のうちにスタインビューラー氏やレオーネ博士とお会いになっていたら、日本での状況ももう少し違っていたのではないかと考えてしまいます。


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